「出会い」について

「出会い」
その日何気なく声をかけた
それが君とのはじめまして
あれから笑ったり喧嘩したり色々あった
10年経った今、君は今も私の親友だ

この詩は私の親友について書いたものです。
彼とは中学生時代の塾で知り合い、
何気なく声をかけたことがきっかけで、
今も尚毎日のようにLINEをしたり、
バカ話をしては腹を抱えて笑ったりしてます。

彼はものすごく面白くて、賢いんですよね。

思い出に残ってるエピソードがあるのです。
高校1年生の時に1度手術をしたことがありまして、1ヶ月ほど入院してました。
高校は違うけれど見舞いに来てくれた彼。
「ほい、土産だ」
渡してきたものはなんと、

「磯部磯兵衛物語」1巻
「ワンパンマン」1巻
遊戯王カードのストラクチャーデッキ

この時、ワンパンマンはそこまで知られてなかったんです。私はこの時初めてワンパンマンを知りました。最初はアンパンマンが何かの間違いで漫画になったのかと思ってましたが、違いましたね。
そして、彼とは塾の授業前によく遊戯王でバトルしていて、コテンパンにされてました。

…ここでもやるのか?
なんて感想より、
お見舞いの品がストラクチャー!?お前、この中でそれが1番高いじゃん!!いいのかよ!!
でした。
ストラクチャーと彼の完璧に作られたデッキと戦って勝てるわけがないんですよね。
それは分かるんです。
彼がストラクチャーを使って、私が彼のデッキ使っても彼に勝てないんですよね。
「これが経験の差かな?」なんてニヤつきながら言うのですが、嫌味ったらしくなくて彼らしいなと思いました。
大会に出てる彼に挑むこと自体負け戦ですよね。
それでも彼との遊びはいつも心躍るものばかりでした。

彼にこないだ会った時にその話をしたら、
「お前、あそこから二度と出れないと思ったから、一生遊べるものをと思ってだな」
なんてことを言いやがりましたが、
私が居たのは病院であって牢獄ではございません。笑
そんな彼の発想が大好きなんですよね。

シラフの状態で語っていても楽しいのは、
彼が賢く、それでいて発想が想像の斜め上を行くから語れば語るだけ笑ってられる。
そんな彼に出会えたのは奇跡だなと思っています。

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