SNS上のノイジーマイノリティーと疲れているサイレントマジョリティーに捧ぐ

突然ですが、パレートの法則って知ってますか?
全ての物事は2:8の割合になるって話しです。
例えば、
「世の中のお金の80%は上位20%の富裕層が持っている」
とか、
「会社の売上の80%は上位20%のお客様からの注文」
とか、
どこかの国の大統領の言葉を当てはめると、
国民の80%はサイレントマジョリティー
とか。

この法則の重要なポイントは、
その20%を排除しても残った80%が
2:8に再分配されるという点です。

黒い羊を追い出した白い羊の群れには新たな黒い羊が生まれる
ってのと同じ現象ですね。
(脱線しそうになって耐えている)

そして、それが更に発展して2:6:2の法則というのが出てきます。
パレートの法則は2:8でしたが、
「え?ちょっと待って。よくよく見たら2:6:2じゃね?」って
どこかの偉い人が言ったらしいです。知らんけど。笑

例えば、会社の中でいうと
Aグループ・・・めっちゃ働く人たち
Bグループ・・・普通に働く人たち
Cグループ・・・働いてるかどうか微妙な人たち
これ、驚くことに蟻の集団でも同じらしいです。

そしてこれも同じく「じゃあCの奴ら不要じゃね?」って
人事の偉いさんがリストラを強行したとしますよね。
そしたら、なんと
残ったAとBの人たちがまた2:6:2に分かれるんです。

無限ループ笑

これ、他にも当てはまるものがありまして、
Aグループ・・・貴方と気が合う人、同じ意見の人
Cグループ・・・貴方と気が合わない人、意見が対立する人
ではBグループは?
Bグループ・・・貴方に特別な関心がない人
と言われています。

私もサラリーマン時代、人間関係で悩んでいた時期にこれを知って
救われたのをよく覚えています。

さっきのサイレントマジョリティーを2:6:2の法則に当てはめてみると、
これがまた面白いんです。

サイレントマジョリティーとノイジーマイノリティー以外に
もう一つ何か名前が必要ですよね。

でも実はBグループがサイレントマジョリティーなんです。
試しに「無関心な大多数」を翻訳してみてください。
サイレント=「沈黙」と訳されがちですが、
「無関心」という意味もあるんです。

で、じゃあAとCはどうするのよ~!

奥さん、まあ落ち着いてください。

貴方がAグループにいる場合、
Cグループはノイジーマイノリティーです。

ところが、
貴方がCグループにいる場合、
Aグループがノイジーマイノリティーなんです。

そう、貴方に自覚はなくてもノイジーマイノリティー
になってる事があるんです。

いや、私は違う!って言われてもそうなんです。

ポイントは、
AグループとCグループは意見が対立している
だけで、
どちらが正しいか?という分類の仕方ではない、
という点です。

秋元先生がアイドルグループに歌わせたせいで、
ノイジーマイノリティーには悪者のレッテルが貼られちゃいましたが、
これは大きな誤解。

ノイジーマイノリティー=積極的に意見を言う人たち

これが正しい理解です。

サイレントマジョリティーであるBグループの人たちは
積極的に意見を言わないのですが、意見は持ってるわけです。
民主主義であればこの人たちの意見こそが超重要なんです。

なので、ノイジーマイノリティーが考えなければならないのは、
いかにしてサイレントマジョリティーに自分の意見を認めてもらうか?
という事になります。

ここで少し前の話題を引っ張りだしてみます。

262の法則において、どちらかの2を捨てても残りの8が262に
再分配されるという話しをしました。

数字にしてみましょう。
ここに100人の集団があります。
Aグループ 20人
Bグループ 60人
Cグループ 20人

ここでAグループが意見の対立するCグループを排除したとします。
集団は80人になりました。
この80人が262に再分配されますので、
Aグループ 16人
Bグループ 48人
Cグループ 16人

お気づきでしょうか?
元々20人いたAグループまで人が減るんです。

集団全体数も減るし、貴方と同じ意見の人も減る。

対立意見を排除する事は集団として得する事は一つもない。
という事なんです。

だから、ノイジーマイノリティーが最も犯してはならないのが
対立するノイジーマイノリティーを排除しようとする事。

SNS上で貴方の考え方と対立する意見を見つけ、それに対する
苦言を発した瞬間、貴方も立派なノイジーマイノリティー。

繰り返しますが、ノイジーマイノリティーは悪い意味ではありません。

ただ、相手の意見を潰しにかかると、貴方の属する
コミュニティーが弱体化する事を覚えておいて欲しいなと思います。

SNSで発言する時には充分に注意したいですね。

長々と駄文をお読み頂き、ありがとうございました。

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