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あらためて考える継続ダメージ/DoTの重要性 FF14 パッチ5.4 ver


FF14において、様々な攻撃手段の中でも、パッと見ただけではその強さに気づきにくい、継続ダメージ(以下DoT)について色々と考えてみたいと思います。

書いているうちに、メインジョブの召喚士の部分が膨大になってしまったので、召喚士の方は特に後半必見です!笑

DoTについての基本

FF14の公式としてはDoTという言葉は使われておらず「継続ダメージ」と表記されていますが、プレイヤー間ではDoTという表現で使われることが多いです。

DoTとは、Damage over TimeもしくはDamage on Timeを略したものです。
FF14では、効果時間中3秒に1回の間隔で威力に応じたダメージが入ります。

DoTのダメージ

上の画像の白魔道士の「ディア」を例にすると、効果時間は30秒なのでDoTのダメージとしては、合計で60×10回=600のダメージが入ることになります。
「ディア」には着弾時にもダメージ(他のヒーラーにもください笑)があるため、

着弾時のダメージ:120
DoTのダメージ:60×10回=600
合計720ものダメージになります。
パッチ5.4時点で大体装備が揃っていた場合に「ディア」のDoT1回あたりのダメージはおおよそ6000のダメージなので威力10あたり約1000のダメージ量があることになります。

白魔道士の最強スキル「ハートオブミゼリ」の威力は900なので、実は次に強いスキルは「ディア」ということになります。

一定時間中での他のスキルとの比較

白魔道士編

いくら強いといってもDoTはその効果時間を最大限に活かせなければ、本来の強さを発揮できません。
その検証をするために30秒間でいくつかの攻撃パターンをおこなった場合を比較してみます。

前提として
時間:30秒間
GCDスピード:2.5秒
30秒間に打てるスキル数:12回
威力10あたりダメージ量1000
とします。

パターン1:初撃に「ディア」あとは「グレア」

このパターンは、初撃で「ディア」でダメージ+DoTを付与、残りの11回「グレア」を撃ち続けた場合です。

ディア着弾:威力120/ダメージ量12,000
ディアDoT:威力60×10回=600/総ダメージ量60,000
グレア着弾:威力300×11回=3,300/総ダメージ量330,000
合計:威力4,020/ダメージ量402,000

となります。
白魔道士っていつの間にかこんなにダメージ与えてたんですね。

パターン2:ずっと「グレア」
このパターンは「ディア」を忘れて本当のグレアおばさんとなってしまった場合です。

グレア着弾:威力300×12回=3,600/総ダメージ量360,000

のみです。
ディアを撃った場合と比較して、威力420/ダメージ量42,000の損失が出ています。
グレア1.4回分撃てていないと同じくらいです。思ったよりも失ったものは大きいです。

パターン3:15秒後に気づいて「ディア」

このパターンは、15秒後で「ディア」を入れていないことに気づいて、途中で入れたパターンです。

ディア着弾:威力120/ダメージ量12,000
ディアDoT:威力60×5回=300/総ダメージ量30,000
グレア着弾:威力300×11回=3,300/総ダメージ量330,000
合計:威力3,720/ダメージ量372,000

となります。
パターン1よりは落ちますがそれでもまだ「グレア」だけを撃っているパターン2よりは強いです。

パターン4:21秒後に気づいて「ディア」

もうお気づきかもしれませんが、「グレア」だけを撃った場合と同じになるパターンです。

ディア着弾:威力120/ダメージ量12,000
ディアDoT:威力60×3回=180/総ダメージ量18,000
グレア着弾:威力300×11回=3,300/総ダメージ量330,000
合計:威力3,600/ダメージ量360,000

となります。
つまり「ディア」を忘れていたとしても21秒より前ならグレアを撃つだけよりも強いということになります。

結論9秒(3回)以上DoTが入るのであれば「グレア」より「ディア」(ただしこれは白魔道士の場合)

白魔道士は「ディア」自体に着弾のダメージがあるため他のジョブよりもメインスキルの威力を上回る時間が短いです。

実際には白魔道士の場合、入れ忘れているという場面よりもDoTが残っているタイミングで入れてしまうということの方が多いと思います。その際にはデバフ欄のDoT残り秒数が21秒以下の場合に、どうしても動かなければならないという場面であれば一応はセーフと考えることができます。

それでは他のジョブでも比較してみましょう。

DoTスキルとメインスキルの比較
他ヒーラー編

学者編

学者のDoTスキル「蠱毒法」は着弾ダメージはなく、DoTのみです。メインスキルは「死炎法」。

蠱毒法:威力70×10回=700/総ダメージ量70,000
死炎法:威力290/ダメージ量29,000

白魔道士と同様に30秒間で初撃に「蠱毒法」を撃ち、あとは「死炎法」を撃ち続けた場合、

蠱毒法DoT:威力70×10回=700/総ダメージ量70,000
死炎法着弾:威力290×11回=3,190/総ダメージ量319,000
合計:威力3,890/ダメージ量389,000

となります。
「蠱毒法」の威力が70なので、メインスキルの「死炎法」の威力290を上回るためには、約4.1回分のDoTダメージが必要となります。つまり学者の場合は12秒(4回)以上DoTが入る場合には、「死炎法」よりも「蠱毒法」を使うべきとなります。

学者の場合は白魔道士と違い、移動が必要な際にインスタントスキルの「ルインラ」があるため、「蠱毒法」は更新タイミングギリギリで撃つのがさらに大事になります。


占星術師編

占星術師のDoTスキル「コンパガ」も着弾ダメージはなくDoTのみ。メインスキルは「マレフィジャ」です。

コンパガ:威力60×10回=600/総ダメージ量60,000
マレフィジャ:威力250/ダメージ量25,000

これも同じパターンにあてはめると

コンパガDoT:威力60×10回=600/ダメージ量60,000
マレフィジャ着弾:威力250×11回=2,750/総ダメージ量275,000
合計:威力3,3500/ダメージ量335,000

となります。
占星術師の場合も学者と同じくメインスキルの威力を上回るには、約4.1回分のDoTダメージが必要となるため、12秒(4回)以上DoTが入る場合には、「マレフィジャ」よりも「コンパガ」を使うべきとなります。

占星術師の「マレフィジャ」はもともとGCDよりも詠唱の時間が短いため、学者と同じく、基本的には更新タイミングギリギリで撃つのが鉄則となります。

ちなみに学者や占星術師が白魔道士よりも攻撃スキル面で劣る理由は、学者にはPTのクリティカル率を上昇させる「連環計」、占星術師には「カード」とPTの与ダメージをアップさせる「ディヴィネーション」があるため、そのあたりで帳尻をあわせているのだと考えられます。


DoTスキルとメインスキルの比較
召喚士編(むしろこれがメイン)

わたしの現在のメインジョブは召喚士のため、こちらも考えてみます。

召喚士のDoTスキルは2種あり、詠唱なしの「バイオガ」と詠唱ありの「ミアズガ」があります。基本的な使い方としては、「ミアズガ」を詠唱し次に「バイオガ」を撃つことで同じタイミングでDoTを付与できます。さらに召喚士にはDoT職から羨望の眼差しでみられる、2つのDoTを同時に付与できる+着弾ダメージまであるアビリティ「トライディザスター」があります。

召喚士はDoTの更新が中々に複雑で、「トランス・バハムート」「トランス・フェニックス」を使うことで「トライディザスター」のリキャストがリセットされて再度使えるようになります。
そのため、基本的には「トライディザスター」でDoTを付与していくのですが、「トランス・バハムート」「トランス・フェニックス」のリキャストの関係上、約4回に1回「ミアズガ」「バイオガ」を使ってDoTの更新をする必要がでてきます。

「トライディザスター」でのDoT更新については、スキルがアビリティでダメージ損失ゼロのためここでは一旦省き「バイオガ」と「ミアズガ」にのみ焦点を当てます。

バイオガ:威力45×10回=450/総ダメージ量45,000
ミアズガ:威力45×10回=450/総ダメージ量45,000
ルインガ:威力200/ダメージ量20,000

召喚士はDPSロールのため、実際のダメージ量はヒーラーよりも高く、威力45でおおよそ5,500ほどのダメージ(パッチ5.4時点)がでますが、ここでは単純化するために同じにしています。

今回も30秒間での比較をしてみたいのですが、召喚士は詠唱付きの「ミアズガ」があるかつ「バイオガ」で2GCD分を消費するため、その分を加味して今回は32.5秒間(13回分のGCD)での比較で検証します。

パターン1:初撃に「ミアズガ」「バイオガ」あとは「ルインガ」

ミアズガDoT:威力45×10回=450/総ダメージ量45,000
バイオガDoT:威力45×10回=450/総ダメージ量45,000
ルインガ着弾:威力200×11回=2,200/総ダメージ量220,000
合計:威力3,100/ダメージ量310,000

パターン2:ずっと「ルインガ」

ルインガ着弾:威力200×13回=2,600/総ダメージ量260,000

となり、威力500/ダメージ量50,000ほどの差が出ています。「ルインガ」で換算すると2.5回分の損失が生じることとなります。大きい・・・

ただ召喚士の場合は、「トライディザスター」がある関係上、常に更新ギリギリのタイミングで更新するというわけではないため、上の比較は少し現実味がありません。召喚士のスキル回しを例に挙げた上で、「ミアズガ」「バイオガ」で更新するタイミングに絞って検証してみます。

「トライディザスター」のリキャストタイムは50秒ですが、トランス系のスキルによるリキャスト復活によって、50秒待たないといけない場面は4回中1回だけということがわかります。上の図でいうと60秒〜110秒の50秒間となります。

さらに、この場面では60秒に使用した「トライディザスター」でのDoTが切れるタイミングが+30秒で90秒のため、20秒間を「ミアズガ」「バイオガ」でつなぐことになります。

では、この場面でDoTが重複する10秒も含めて合計30秒間(12回分のGCD)で検証します。「トライディザスター」のDoTは0秒時点での着弾も含めます。

パターン1:ちゃんとDoTを更新した場合

ミアズガDoT:威力45×11回=495/総ダメージ量49,500
バイオガDoT:威力45×11回=495/総ダメージ量49,500
ルインガ着弾:威力200×10回=2,000/総ダメージ量200,000
合計:威力2,990/ダメージ量299,000

パターン2:ずっと「ルインガ」

ミアズガDoT:威力45×4回=180/総ダメージ量18,000
バイオガDoT:威力45×4回=180/総ダメージ量18,000
ルインガ着弾:威力200×12回=2,400/総ダメージ量240,000
合計:威力2,760/ダメージ量276,000

となります。
差としては威力230/ダメージ量23,000となり、「ルインガ」の1.15回分の損失となります。
思ったより少ない・・・??結果となりました。

「ミアズガ」+「バイオガ」を合計すると威力90なので、威力230分のDoTとしては2.5回分=7.5秒、つまり3GCD分よりも更新が遅くなった場合には、更新をせずに「ルインガ」を撃った方が強いということになります。
さらに更新をするためには「ミアズガ」の詠唱をする必要があるため、実際には2GCD遅れて詠唱開始が限界ということになります。

結論
「ミアズガ」「バイオガ」のでの更新は猶予があるので早めの更新が吉。

1コンテンツにおけるDoT30秒分の価値

最後に零式などで少しでもDPSを上げたいと思っているヒカセンに対して、30秒分のDoTが1コンテンツでどれくらい火力に影響するかを検証します。

ここ最近の零式などでは、倒し切るまでにおおよそ10分くらいで倒せるのが目安なのでこの時間を基準にします。

コンテンツ中30秒間DoTが入っていない時間があった場合、
白魔道士や占星術師では総威力600/総ダメージ量60,000
召喚士の場合では総威力900/90,000

のダメージ損失が出ていることになります。これに対して10分=600秒での火力貢献に換算すると

白魔道士や占星術師ではコンテンツにおけるDPSが100
召喚士ではコンテンツにおけるDPSが150

減ることになります。限界を目指しているヒカセンならわかると思いますが、これは結構大きな差になります。必殺技級のスキルを撃っていないのと同じくらいの損失になってしまいます。

結論
やっぱりDoTは重要!

ということで、今回は気づけばかなりの長文になってしまいましたが、いかがだったでしょうか?
ぜひ参考になれば幸いです!

需要があれば、他のジョブのDoTについても書いてみようかなと思ってます。

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