Twitterで人を傷つけない方法

Twitterをやっていると毎日いろんな悲しいツイートを見かける。
攻撃的な口調でマウントをとるようなリプライだったり、差別的なツイートだったり。
どうしてそんなことを書いてしまうんだろう?といつも不思議に思うけれど、よく考えたら自分にも思い当たる節がある。

僕は去年の5月まで、彼女がいた。
もともと女性と仲良くなれる体質ではなかったけれど、留学先でたまたま気が合う人がいて、紆余曲折を経て付き合った。
実はお互い問題を抱えていて(と言っても経験豊富ではないのでよくわからないけれど)、うまくいかないことの方が多かった。
1年くらい経ったころには毎日ログインボーナスのように喧嘩をして、仲直りしてまた次の日に喧嘩して…みたいなことを繰り返していた。

でも別に嫌いになったわけではなかったし、喧嘩したいわけでもなかった。(謝るのは99%僕)
いつも喧嘩はLINEから始まる。
一日中LINEでやり取りをしていたし、レスも早かった。
彼女のトーク画面にはいつも5, 6人のメッセージがたまっていたので、たぶんLINE大好きな子だったんだろう。
ちなみに彼女以外で僕とやりとりしてくれる相手はいなかった。
だから余計にすぐ返事を返してしまったのかもしれない。

それはもうどうでもいいんだけど、実際会えば仲良しなのにどうしてLINEではすぐ喧嘩になってしまうのだろう、と当時はずっと思っていたし彼女にも相談したことがある。
結局答えは出なかったから僕の方からLINE減らしたいと言って、勝手に返事を遅くした。

時が過ぎて、独りになって、趣味だった人間観察を再開した。
このアカウントでTwitterを始めたのもこの頃で、リアルの知り合いとは違う不特定多数の人とネットを通して触れ合った。
もちろんいい人もたくさんいるし、本当に有意義な学びになった。
けれど、冒頭で書いたように、心ないユーザーも中にはいる。

彼らを観察して、1年前自分に問いかけていたことの答えを見つけたような気がする。
人の顔を見れば、なんとなくその人の性格がわかる。
どんな生活をしていて、どんな趣味があるのか、どんな人達とつるんでいるのか。
顔というか、とにかく実際に自分の目で観察すれば、わかる。
前に、コイツはヤバイ匂いがプンプンするから距離を置こうと思ってた人が、大麻所持で逮捕された。
ぱっと見は好青年だったけれど、一挙手一投足を見てればなんとなく結果を予想できた人も多かったんじゃないだろうか。

つまり、まとめに入るけれど、実際に顔を合わせない限りはあくまでその人は『他人』なんだ。
『大切な人』にはなり得ない。
これは万人に当てはまる論ではない。
いくら顔を合わせていないからって、大切な彼女相手でも傷つけてしまうのは人として壊れている。
でも僕は壊れているのでそういうことを平気でLINEのメッセージで送っていた。
十分気をつけてまろやかに伝えようとしても、だんだん語気が荒くなる。
Twitterも同じじゃないのか?

インターネットの匿名性が誹謗中傷を引き起こしている、というのが一般的だ。
でもそれは微妙にズレていて、たとえ身分を明かしていても他人を攻撃できる人はいるのだ。
ホリエモンとかがいい例。

でもホリエモンが面と向かって人を貶すところをあまり見たことはない。
実際に会って、顔を合わせれば、少しは人に優しくなれるんじゃないだろうか。
その根底には人間の心の弱さがあって、ただ単に顔を合わせると怖くて萎縮しているだけなのかもしれない。
だけど相手の気持ちを考える想像力を、良くも悪くも働かせられれば、きっともう少し世の中は生きやすくなる。

自分の顔を見られている状態だと、人は怖気付く。
そういう意味で、名前と顔を晒してTwitterをやることは、人を傷つけないための一手段になるのかもしれない。
顔出ししてない僕がいうのもなんだけれど、僕もTwitterでついうっかり個人攻撃をしてしまうことがないように、気をつけなくちゃ。
理詰めで批判していきたい。笑


おわり

サポートがあればすぐ次書きます!!