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チバユウスケさん、ありがとう。そして、さようなら。


先日の昼間、いつもはあまりちゃんと読んでいない、とあるLINEグループに一通のメッセージが来ていた。
そのメッセージにはURLが貼り付けてあった。ニュースのタイトルには『チバユウスケさんが死去』と書いてあった。

えっ…
まじで…
そういえば食道がんで療養中だったなと。

こんなにすぐに死んでしまうなんて…

高校の時、ミシェル・ガン・エレファントと出会って、そのかっこよさに痺れた。

雑誌の写真や服装とか、CDのジャケット、『ultra feed back groove』というステイトメントも全部かっこいいなと思った。

55歳は早いよと思う反面、チバさんらしいのかもと思う気持ちもある。

そういえば一回もチバさんを生で見てないよなー。後悔後先立たず。

ご冥福をお祈りします。
またあの世で会えたらいいね。

以下は、2回ほどチバさんのことを書いたBlogがあるので載せます。

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Blog goes on vol.5   2020.03.26

コロナウイルスの脅威が止まらない。
なんとなく気が晴れない日が続く。

我が家には、2人の息子がいるが、2人とも東京スカパラダイスオーケストラが大好きである。
好きなアニメのDVDを観るかのごとく、ライブDVDを何度も試聴している。

親も好きなバンドなので、先日30周年のベストアルバム、「Tokyo Ska Treasure 」を購入した。

3枚組にCDに加えて、ライブDVDも1枚同封されていた。
そのDVDに収録されているライブ映像は、特にゲストいれていないバンドだけの演奏が、涙腺が緩むほどに素晴らしい。
DVDの最後には、チバユウスケさんが登場し、コラボ曲を披露する。

チバさん歳とったよな。
白髪も増えたし、少し痩せた?
などと思いながらも、マジでかっこいいよな。

変な言い方だが、ガツンと頭からを叩かれたような気持ちになった。

ダラダラ生きててすみません、みたいな。
チバさん、ごめんなさい。

そして、5年前に書いた文章のことを思い出した。

そこで言う『ニューカマー』も、チバさんだったということだ。

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「thee michelle gun elephant」  2015.06.26

雨が降ったり、やんだり。

ひょんなことから、レンタルビデオ屋さんにあった、thee michelle gun elephant のドキュメンタリー映画「Thee Movie 」という映画を借りて見た。

確か、2009年の映画で、アベさんが亡くなってからのものだった。

ミシェルは高校の頃、すごく好きなバンドの1つだったけど、解散ライブは見たことなかった。

気になっていたといえば、そうかもしれないが、最後の方は、実は興味が無くなっていたという方が正確かもしれない。

感想を一言で言うならば、「すごかった」しかない。

30代も半ばにさしかかり、真似してみたい!そんな思いがふつふつと。
でも、真似は決してできないということも、よく理解できる。

映画の最後は、「世界の終わり」で締めくくられる。

曲の最初の方で、アベさんのギターの弦が切れる。
どうするのかなと気にしていたら、そのまま演奏を続けている。
部分的には不協和音が響くが、気にならない。演奏のパワーがそれを乗り越えている。

ウエノさんも崩す。
でも、クハラさんは崩れない。
最後までビートを刻み続ける。

ハウリングの残響とともに、退場。

「尖っている」と言えば、非常に簡単に終ってしまう。
「ロック」だと言えば、さらに簡単に終ってしまう。

青臭く言えば、というかなんというのか、「命を削って」演奏してるような…

こういうバンドがいてよかったと思った。
以降、こういうバンドが出てくるのか?!などと一丁前に物思いに耽ってみた。

そうか!
これが、ビートルズとかジミヘンとかの同世代に生きた人の感覚なのかと。

つまり、冷たく言い放てば、ニューカマーは必ず現れて人の価値観にエフェクトを与えるのだと。

そんな、初夏の夜。

ドラム すぎた

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