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【本】発想の転換!低迷期を乗り越えるには~「ダメな私」を今すぐやめる200のアイデア/マイケル・ヘッペル⑥

勝手に自分の持ちネタと化している「ビジネス本再読シリーズ」。こうして振り返ってみると、あくせくしていた時期には気づかなかった新たな発見がたくさんありました。「あのとき、こういう考えをしていればなぁ・・・」と思うことも多々あるのですが、まあ、過去を悔やんでも仕方ないですからね。せめてこれからの生活で役立てていきたいなあと思っております。


ルーティンを壊す(ルーティンの壊し方)

・夜通し派手に遊ぶ(それも月曜日に!)
・休暇には寒い場所に行く
・いつもは通らない道に入って、どこにたどり着くかを確かめる
・会社に午前7時に入る
・デスクの位置を変える
・食事の食べる順番を反対にして、デザートから始める
・いつもとまったく違う新聞を読む
・電車やバス、飛行機に乗る
・マイナーな映画を見る
・ドレスアップする、もしくはドレスダウンする
・文章をタイプするときの、フォントやサイズ、色を変える

ルーティンを壊す時は「意識的な独り言」をするといい。何かに気付いたとき、それに不満を抱くのではなく、興味を持って、自分にこう言おう。「これは面白い、どうすればこれを使う(採用する/自分に合わせる)ことができるのだろう?」と。

「ダメな私を今すぐやめる200のアイデア」/マイケル・ヘッペル著より抜粋

仕事をしていると、毎日が同じ繰り返しになってくることがありますよね、特に忙しくて仕事に猛進している時などは。そうして頑張り続けて疲弊すると、気づいた頃には「燃え尽き症候群」になっていることも(実話)。ですから、ほんの少しでいいから「ルーティンを壊す」。しかも意図的に。これがあの時できていたら・・・!(苦笑)。別の意味で「職場に7時に入る」は実践していましたけどね(要は、やらなければならない業務が多すぎて、電話の鳴らない早朝に済ませていた、という話なのですが・・・涙)。それにしても「休暇に寒いところへ行く」というのは謎ですね、頭を冷やせ、ということですかね?

もっとクリエイティブに

クリエイティブシンキングを引き出す方法のうち、オススメ3つをご紹介したい。
・呼び方を変える
⇒ものの呼び方を変えると、それについての感じ方が変わる。
「カップ」という単語を、「器」・「容器」・「杯」と考えてみたら、どうなるだろうか?
・ごちゃまぜにする
⇒そのやり方ではなくてはダメだと、誰が言ったのだろうか?古いやり方を踏襲すれば、古い結果しか得られないことが多い。「新しい考え方=新しい結果」なのだ。順番、数、プロセスをごちゃまぜにすることで、新しい結果を得られるはず。始まりを終わりに持ってきて、スタートに向かって動く。
・比喩を使う
⇒コンセプトやアイデアを持っている人を説得するにはスキルが必要だ。
細かいことを突き詰めるよりも、あなたのアイデアを「一般に知られているもの」とリンクさせて、比喩を作った方がよい。比喩が更なる比喩を生み、アイデアに命を吹き込むのである。

同上

これも形を変えた「ルーティンを壊す」ということですよね、決まり切ったやり方、呼び方に変化を加える。全然関係ないですけど、かつて「古畑任三郎」で明石家さんまさんが犯人の回だったと思うのですが、凶器として使ったものを「花瓶、花瓶」と連呼していたのですが、実は本来はピッチャー。たまたま被害者が花を入れていたのがピッチャーだったのですが、犯人(さんまさん)だけはそれを花瓶だと思っていた・・・というシーンがあったことを思い出しました。これも一つの「呼び方を変える」ということですかね?(ま、思い込んでいたということなんですけどね)

「ごちゃまぜにする」というのは面白いですよね、同じゴールに向かって行くのであれば、やり方はいろいろあって良いわけですから。あれこれ試行錯誤して効率の良い方法を探すも良し。またはそうして挑戦をしているうちに新しい発見がある、なんてこともよく耳にしますよね。科学の発見においては偶然によるものが少なくないですし。決まり切った方法に拘る必要はありませんよね、こういう考え方、とても良いと思います。ついつい、思考が保守的になってしまいがちなので、改めて気づきを得た気分です。

ビジネスでの実践法~低迷期こそチャンス!

ビジネスはいいときもあれば、悪い時もある。うまくいっているときは、悪くなることなど想像もできない。でも、それは起こるのだ。悪い時は、どうすれば上向くか想像するのは難しい。でも必ず上向くときが来る。賢い人はそれが分かっていて、とても賢い人は、そのことから利益を上げる方法を知っている。物事には波があると知ると、何もせずにただ好機を待ちたくなる。しかし、賢い人はそんなふうには考えず、いつも以上に努力し、新しいことを始め、より果敢に挑戦するのだ。好機がまた訪れたときに、最前線に立って大きな成果を手にできると分かっているからだ。

同上

「待てば海路の日和あり」だけでなく、「低空飛行の時期こそ、次へ向けて刃を研げ」ということでしょうか。これも「当時気づいていれば・・・!」という後悔の念が・・・。言い訳的になりますが、本人は別に調子に乗っているつもりなく、ただひたすら動き続けていただけのつもりでした。しかし、徐々に歯車が噛み合わなくなり、なんとかしなければ・・・と焦れば焦るほど、悲しいことに事態は悪い方向に進んでいき・・・というのが私の身に起こった状況でしたね。

そうか、そういう時は「何もしない」とか「焦ってバタバタする」のではなく、「今はこういう状態なんだ」と現状を認識し、次の浮上に向けて準備をすれば良かったんですね・・・いまさらですが(笑)。ま、これまた言い訳ですが、その頃には肉体的にも精神的にもいっぱいいっぱいでしたので、再浮上してもう一回頑張るぞ、という気持ちにはなれなかったと思います。それよりも他責思考ではありましたが、個人的憤怒や会社への不満等で頭の中がいっぱいでしたので(涙)。そんなに聖人にはなれなかったですね・・・正直。

ですので、徐々に「外」へ向けて思考が変わっていったというのが私のケースでした。ま、単に「逃げ」だったのかもしれませんけどね。とにかく「もう十分頑張った」という「やりきった感」しかなかったですね。まあ、それはともかく、次に向けて準備を始めることで、徐々に思考が前向きになったことは事実なので、私の場合、始まりはネガティブだったのかもしれませんが、私なりに「低迷期」を乗り越えることができたので、結果オーライかなと納得するようにしています(笑)。


今回のまとめ~未だに逡巡していることもあります

こうして振り返ることで、当時の思いであるとか、そこから派生して今改めて感じることなど、様々な思いが入り交じるものですね。働き方の上手な方は、しっかり「ワークライフバランス」を考え(というか本能的に?)、上手に仕事と余暇のバランスを考慮しているのだと思いますが、私は全然ダメな人間で、仕事となるとこれが面白くなりすぎて、どんどんはまり込んでしまったという感じでした。そしてある程度までは頑張っただけ結果が出てきたりするものですから、一層のめり込み、そして・・・という循環。

没頭初期であれば、冒頭の「ルーティンを壊す」などのように、少し日常とは異なる発想を取り入れることで、新鮮さを得ることも出来たのでしょうが、私の場合は、相当疲弊してからの状況だったので、荒療治に出ざるを得ない結果となってしまいました。もちろんまだお仕事を続けている諸先輩や仲間もいるので、私はドロップアウトなわけで、なんだか申し訳ないような、もっと出来たのかな、と思いつつ、いやいやあれが限界だろうと思ってみたり。うーん、まだまだ自分の中で完璧に腑に落ちてはいないのかもしれませんね。


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