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いまも続く2つの趣味

ぼくは現在「茶道」と「トレラン」を趣味として続けています。
他にも映画鑑賞だったり、読書だったりと、趣味だと言えるものは色々あることにはあります。

ただ、大学卒業後にライフワークとしてずっとつづけていることが、仕事以外のことと言ったら何か。それがこの2つだと思います。


気がつけば、幼少期の原体験が趣味になっていた

改めて、なぜこの2つは興味を持って続けられるのかなと思うと、両親の影響を受けているような気がしました。

父はかれこれ25年以上も走り続けています。60歳になって日本の企業を退職し、仕事でタイへ単身赴任に行ってからも、ずっと走り続けているすごい人です。
また、小さい頃は毎年スキーに行っていたし、キャンプやバーベキューにも率先して連れて行ってもらっていました。

母は一見するとピンクが好きだしイングリッシュガーデンを作るし、日本の伝統とは遠い存在に見えます。
しかし、家にある食器やインテリアの数々が日本的なものも海外のものも、アンティークだったりロングライフデザインで変わらない良いものがたくさん集まっています。
物質だけに限らず、長年変わらず信仰を集めてきたものや、守られてきた精神文化にも興味関心を持っていると思います。

だから僕も、走ったりアウトドアで遊ぶことや、伝統文化を探求することに対して関心があったのだと思います。


「姿即心」と向き合うライフサイクル、茶道

茶道を真剣に始めたのは2013年5月から。
当時、近江八幡で管理していた町家の保全活用を通じて知り合った、日本舞踊 上方舞の師範でもあられる山村祿昌先生にお願いして「町家手習い塾」として茶道教室を開講しました。

先生から茶の湯の作法を単に学ぶだけでなく、和装での身体の使い方や日本家屋での作法など、本当に多くのことを学ばせていただいてます。
その中でも、現在の座右の銘となっている2つの言葉があります。
流水無間断(りゅうすいかんだんになし)」「姿即心(すがた すなわち こころ)」

その人の姿勢や振る舞いといった身体の状態に、その人の考え方や価値観といった人となりが現れます。だからこそ、普段の日常生活での丁寧な積み重ねが大切であり、休まぬ不断の努力が人をつくるのだと。

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頭でっかちな性格の自分にとって、茶道をやりたかったきっかけは、大学時代に茨城県にも縁が深い岡倉天心の「茶の本」を読んだことでした。そして、大学時代のゼミの先生だった松岡拓公雄先生も茶道をされていて多くの言葉をいただいてたことから、茶道を通じて日本の古典を学びたいと考えていました。

今振り返ってみて、改めてたくさん書物や言葉を聞いて茶道を学んできたのではなく、単に作法と身体動作を毎回チェックするだけでした。
しかし、何事も知識から入るのではなく、身体から経験的に学びを発見する面白さを、今もお茶の教室に通いながら体感できるのを楽しんでいます。



己の限界に挑む、トレイルランニング

走り始めたのは、そもそも社会人になってから。
大学時代はまったく運動をしない文化系な生活を送っていました。
走り始めたきっかけは、大学時代からの親友にスイーツランに誘われたところからでした。

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その一年後には、その友人はロードからトレイルへとあっという間に転向してしまい、僕もそれに続いてトレイルへと誘われました。
(ちなみに、はじめて八幡山を走ったときは、軽い酸欠になって山の上で横になって「あ、なんでこんなことしてるのだろうか、、、」と真剣に悩むくらいしんどかった。笑)

それからは、年に数回トレランの大会に出場し、練習もほどほどで出てしまうのだから毎回必死。己の限界に挑み続け、完走できたりできなかったりを繰り返し、今も楽しく続けています。また、レースに限らず、滋賀の鈴鹿山系や比叡比良山系などの里山も走ったり、他地域の山へも遊びに行っています。

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かけがえのない趣味縁

ロードやトレイルを通じて、本当にたくさんの仲間ができました。イベントで一緒に走ったり、登山したり、飲み会をしたりと、自分にとってなくてはならない大切なつながりになっていると感じています。
スポーツをする人たちはみんな気持ちの良い性格の人たちばかりで、たくさん一緒に遊んでくれて、時にはたくさん悩みも聞いてもらったりで、本当に感謝しても仕切れない、掛け替えのない仲間だなと感じています。

これからも、走ること(トレラン)と座ること(茶道)がきっかけで起きる出会いを楽しみ、趣味縁も大切にしながら丁寧に生活していきたいと思います。

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