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ファーム月間成績まとめ

今年一年、僕は「阪神二軍レポート」と称して、毎月阪神の二軍の情報をまとめてきました。その際に毎回、最後に二軍選手の月間成績を貼っていたのですが、今回はその総集編ということで、各選手の成績を簡単な講評付きでまとめていきたいと思います。

小幡竜平

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フェニックス 
76打席(67-23).343  1本 出塁率.400 長打率.448 OPS.848 三振率21%

一二軍を行き来しながらも打率.287と安定した成績をマーク。入団から3年連続で打撃成績は向上しており、成長が窺える。一方で、打率と出塁率、長打率が近く、それぞれ打率プラス1割以上を記録した月間もほとんどないなど、一軍定着にはもう一歩二歩の打撃力がほしいところだ。フェニックスでは足を上げた打法を試すなど、課題に向き合いながら成績を残しており、4年目の来季に期待がかかる。

井上広大

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フェニックス
出場なし

序盤は低調だったが、昨年苦しんだ夏場に今季は大きく状態を上げた。長打力が大きな魅力であり、3・4月以外は全ての月間でISO(長打率ー打率)は.150以上を記録した。好調時は三振率が3割を切っており、三振を気にせず大きく狙うタイプとはいえこのラインは常に下回れるようにしたい。8月半ばに故障で離脱しており、一年戦い抜く力を付けることも課題だ。

小野寺暖

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フェニックス
15打席(11-2).182  0本 出塁率.333 長打率.273 OPS.606 三振率9%

シーズン当初から好調を維持し、支配下登録を勝ち取った。打率と長打力をある程度両立できるのが持ち味で、ファームでは一年間安定して打ち続けた。コンタクトも選球眼もファームレベルでは高水準であり、あとは一軍レベルに適応できるかどうかだ。

遠藤成

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フェニックス
50打席(44-14).318  0本 出塁率.362 長打率.341 OPS.703 三振率14%

2年目の今季も昨年同様に苦しい日々が続いていたが、最後の最後に適応力を見せ、ファーム日本選手権ではMVPも獲得。フェニックスでも勢いそのままに好調をキープした。このまま来季は最初から打つことができるかが勝負となる。また、今季は本塁打を放つことができなかったが、来季は長打力でもアピールしていきたい。

髙寺望夢

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フェニックス
39打席(29-16).552  0本 出塁率.667 長打率.690 OPS1.356 三振率3%

開幕当初はプロの球にも対応を見せていたが、次第に思うような成績が残らなくなった。選球には優れており、ほとんどの月間でIsoD(出塁率ー打率)で0.1を超えた。最終盤には故障で離脱したが、復帰後のフェニックスではすさまじい成績をマークし高い打撃センスを示した。2年目の来季はまずは一年間戦い抜く体力を身につけたいところだ。

髙山俊

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フェニックス
65打席(62-14).226  1本 出塁率.246 長打率.306 OPS.553 三振率18%

高い打撃センスに定評のある打者だが、今季は年間を通じて好調と呼べるような時期はほとんどなかった。もともと打率に対して高い出塁率や長打率を残せるタイプの打者ではなく、今季は打率も低迷したことによりOPSにおいても厳しい数字となった。コンタクトの上手い打者とだけあって、この低調の中でも三振は多くない。ポテンシャルの高さゆえに残留したが、来季は崖っぷちとなる。逆襲できるかどうか。

江越大賀

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フェニックス
39打席(36-13).361  1本 出塁率.410 長打率.611 OPS1.021 三振率28%

長打力の高さが魅力だが、確実性に大きな問題を抱える打者。今季もその傾向は強く、Isoは.179と高いが、三振率も4割を超えている。ポテンシャルの高さを買っている平田二軍監督の指導により、引き付けて逆方向に打つことを意識するようになった結果か、9月は長打が減った一方で3割を超える打率を残した。しかし、三振の多さは変わっていない。フェニックスでは好成績をマークし三振の数も減っているが、来季こそは覚醒できるか。


榮枝裕貴

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フェニックス
出場なし

故障により大きく出遅れたが、復帰後は主戦捕手として起用されるようになり、チームのリーグ制覇にも大きく貢献。平田二軍監督からはMVPの一人として名前を挙げられた。捕手としては打撃も良い方で、選球眼と長打力をある程度高いレベルで両立できている。また、8月以降は急激に三振が減っていることにも注目だ。残念ながら故障によりフェニックスには出場することができなかった。

長坂拳弥

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フェニックス
61打席(50-13).260  0本 出塁率.377 長打率.300 OPS.677 三振率24%

守備に定評のある捕手。例年二軍では、最初は打つものの次第に落ち着き、2割前半の打撃成績となるが、今季もその形となった。確実性の低さが課題であり、不調になると三振が増える。毎年本塁打を数本放つが、今季は0に終わった。

荒木郁也

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フェニックス
出場なし

今季限りでの退団が決まった内野手。ベテランの少ないチームにおいて、出番の少ない中、しっかりと好成績を残し若手の見本となった。シーズン当初は三振の少なさが好結果に繋がったようだ。

俊介

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フェニックス
出場なし

今季限りで引退した外野手。荒木とともに数少ないベテランとして若手の見本となった。ほとんどが代打での出場だったが、高い適応力を発揮し、着実に仕事を果たした。

島田海吏

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フェニックス
16打席(12-4).333  0本 出塁率.438 長打率.667 OPS1.104 三振率17%

入団から毎年二軍で2割前半の打率に.600を少し超える程度のOPSだった島田。今季も開幕当初はまさしくそのような成績だったが、そこから急激に打つようになり、その好成績を維持した。その結果、後半戦からは一軍に定着し、二軍に顔を出すことはほとんどなくなった。月を追うごとに三振率も減少。

ロハス・ジュニア

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フェニックス
出場なし

シーズン開幕後に来日。一軍ではなかなか結果が出ない時期も、二軍では持ち前の長打力を発揮していた。最終的に二軍でIsoD.133、Iso.257と突出した成績を残し、ポテンシャルの高さは示したが、三振率も3割を超えており、その粗さが一軍レベルでは目立ってしまった。来季は一軍で今季の二軍成績レベルの数字を残したい。

陽川尚将

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フェニックス
38打席(32-10).313  1本 出塁率.368 長打率.469 OPS.837 三振率38%

昨年は一軍を主戦場としていたが、今季は再び二軍に帰ってきてしまった。二軍では月間50打席を超えた6月、8月の打撃スタイルにやや違いが見て取れる。6月は三振も多い一方で4本塁打、Iso.355とずば抜けた長打力を発揮しており、好調期を抜けたとみられる7月は三振がさらに増えたものの長打力でOPS.700をキープ。それと対照的に、8月は本塁打なし、Isoも.122と落ち着いた一方で四球13、IsoD.153に三振も減少させ、球の見極めをしっかりとすることで調子を取り戻している。9月はさらに長打が減少するも、球の見極めを継続することでOPS.700に乗せた。

板山祐太郎

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フェニックス
18打席(17-7).412  1本 出塁率.444 長打率.706 OPS1.150 三振率12%

開幕当初は外野の守備固めとして一軍に帯同していたが、1か月ほどで二軍降格。降格当初は調子を戻すまでに時間を要したが、6月頃に復調すると、そこから4か月連続で月間OPS.800以上をキープ。特に夏場の7、8月は長打率が.500を上回るなど、パワーを発揮した。三振が減って安定性の増した9月に一軍へ復帰し、東京ドームでは値千金の勝ち越し打も放った。

片山雄哉

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フェニックス
56打席(50-11).220  1本 出塁率.304 長打率.380 OPS.684 三振率20%

チーム唯一の左打ち捕手。アプローチの良さに長けており、出塁率も一貫して高いが、いまいち打率に反映されないシーズンが続いている。打撃の安定感を身につけ、来季はなんとか一軍初出場を果たしたい。

熊谷敬宥

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フェニックス
59打席(52-13).250  1本 出塁率.328 長打率.346 OPS.674 三振率23.1%

代走として一軍での立場を築いたシーズンとなった。開幕当初は二軍であったが、好調ぶりが認められ、3番として起用されていた。これまでは二軍でもシーズンでの出塁率が3割を超えたことがなく、淡白さが課題となっていたが、今季はその点の改善が見られ、打率は.256ながら出塁率は.333をマーク。来季はここをさらに高め、いやらしい右の内野手として勝負したい。

藤田健斗

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フェニックス
56打席(46-13).283  1本 出塁率.358 長打率.391 OPS.750 三振率17%

新たに大卒捕手が入ってきたこともあり、公式戦での出場機会は少なく、またその中でもあまり結果は残せなかった。しかし、まとまった出場機会が与えられたフェニックスでは、3割近い打率に初本塁打も放つなど、一定のアピールを見せた。3年目となる来季は、まずは二軍公式戦に多く出場できるよう、信頼を勝ち取りたい。

奥山皓太

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フェニックス
4打席(3-0).000  0本 出塁率.000 長打率.000 OPS.000 三振率33.3%

育成として入団し2年目を迎えたが、出場は主に代走や守備固めであり、打席に立つ機会は少なかった。その中でもまずまずの打率は残したが、三振率の高さにもあるように、苦しい打席も多かった。それに加え、入団当初の故障も響き、残念ながら今季限りでの退団が決定。ちなみに、今季の優勝決定時にウイニングボールを掴んだのはこの奥山であった。

藤谷洸介

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フェニックス
出場なし

野手に転向し4年目を迎えた今季だったが、腰を痛めるなど満足に試合に出ることができず、また出場した際にも以前からの課題であった粗い打撃を克服することができなかった。8月以降は一度も公式戦に出ることができず戦力外となってしまったが、トライアウトには出場することができ、家族に最後の勇姿を見せることができた。

西純矢

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フェニックス
3試合16回 防3.94 被本0 被安17 与四球9 WHIP1.63 奪三振率7.88 K/BB1.56

高卒2年目の今季は一軍で初勝利。しかし、二軍では試行錯誤の一年となった。前半は球の勢いに欠け、被弾が多く奪三振は少なかった。そこで夏場にフォームの見直しを行い、それ以降は被弾が減少し奪三振は増加した。一方で与四球の多さはいまだに改善まで至っておらず、課題も残る。来季はこれらの課題も改善し、一軍でさらに勝てる投手になりたい。

村上頌樹

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フェニックス
2試合3回 防0.00 被本0 被安0 与四球1 WHIP0.33 奪三振率9.00 K/BB3.00

ドラ5ルーキーは故障で開幕こそ出遅れたが、5月から先発としてローテーション入りすると、月を追うごとに安定した投球を見せるようになり、投手三冠を手にした。最初はイニングとほぼ同数の安打を浴びていたが、後半になると大きく被安打数は減少。また、それに反比例するかのように奪三振率が上昇した。二軍では空振りを奪う術を身につけただけに、次は一軍の舞台で通用するだけの術を身につけたい。

及川雅貴

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フェニックス
1試合2回 防0.00 被本0 被安2 与四球0 WHIP2.00 奪三振率9.00 K/BB--

2年目の今季は先発ローテーションの一角として開幕。当初はやや不安定な面がありながらも押し込む投球を見せていたが、ひと月ほどで安定感が大きく向上。ちょうど一軍が左のリリーフに困っていたこともあって初昇格を果たすと、獅子奮迅の活躍で一時はセットアッパーにまで昇りつめた。来季は再び先発として勝負だ。

齋藤友貴哉

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フェニックス
6試合7回 防2.57 被本1 被安4 与四球3 WHIP1.00 奪三振率10.29 K/BB2.67

開幕当初は先発として登板していたが、一軍にリリーフとして昇格すると、その後は二軍でもリリーフとして登板するようになった。元来奪三振能力の高い投手であったが、リリーフへと戻ることでそれがさらに高められ、リリーフとしてはイニング数を上回る奪三振数を誇った。あとはいかにコントロールを安定させられるかだ。

小川一平

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フェニックス
1試合1回 防0.00 被本0 被安0 与四球1 WHIP1.00 奪三振率18.00 K/BB2.00

昨年一軍でリリーフとして登板していたが、今季は二軍で先発にも挑戦。すると使える球種や攻め方の幅が広がり、スタミナもついてくると先発としても結果が出るようになった。後半戦はその経験を生かして一軍のブルペンに入り、優勝争いを繰り広げたチームの貴重な中継ぎとして貢献した。

浜地真澄

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フェニックス
5試合6回 防3.00 被本0 被安8 与四球2 WHIP1.67 奪三振率3.00 K/BB1.00

今季の二軍の開幕投手。最初は先発していたがすぐに中継ぎへと回った。その結果、球速が以前よりも速くなり、奪三振能力が向上。夏場以降は安定した投球を続け、守護神の立場まで到達した。7月からは与四球もなく、コントロールの良さも光る。

中田賢一

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フェニックス
登板なし

今季限りでの引退を発表したベテラン右腕。今季は一軍登板はなかったが、二軍の貴重な先発として最後まで投げ続けた。かつてほどの球の勢いはなく、甘くなると痛打されるシーンは目立った。

加治屋蓮

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フェニックス
6試合6回 防0.00 被本0 被安4 与四球1 WHIP0.83 奪三振率9.00 K/BB6.00

ソフトバンクより加入し開幕一軍を勝ち取ったが、すぐに調子を崩し二軍落ち。その後二軍でもなかなか調子を取り戻せず、夏場になるまで加治屋らしいピッチングはあまり見られなかった。フェニックスでは本来の鋭い変化球で三振を奪う投球が帰ってきており、来季は一軍戦力となってもらいたいところだ。

エドワーズ

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フェニックス
1試合1回 防0.00 被本0 被安0 与四球0 WHIP0.00 奪三振率0.00 K/BB--

二軍では安定したピッチングを続けていたが、外国人枠の影響もあってなかなか一軍から声がかからなかった。その中で、夏場には新たな試みとして先発にも挑戦。そこでは目立った数字を残すことはできなかったが、再度リリーフとして登板するようになると、これまで以上に良い投球を見せた。しかし、残念ながら今季限りでの退団が決まっている。

尾仲祐哉

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フェニックス
5試合7回 防3.86 被本0 被安5 与四球3 WHIP1.14 奪三振率11.57 K/BB3.00

故障により開幕は出遅れたが、復帰すると好投を続け勝ちパターンも任されるようになった。特に持ち味の鋭いスライダーを生かして三振を数多く奪い、その投球スタイルから走者を置いたピンチでの登板も多かった。好不調の波が大きいという弱点も今季はあまり見られなかった。しかし、一軍での登板は果たせず。来季こそは一軍入りに向けてアピールしたい。

小野泰己

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フェニックス
6試合6回 防1.50 被本0 被安3 与四球2 WHIP0.83 奪三振率6.00 K/BB2.00

昨年は二軍でも成績が芳しくなかったが、今季はストレートを取り戻し、二軍ではかなり安定した投球を見せた。特に被弾がなかったという点は素晴らしい。しかし、6月には9イニングで8つも四球を与えてしまうなど、球が暴れ始めるとなかなか止められないというシーンもあった。そのような不安を改善し、首脳陣からの信頼を勝ち取りたい。

湯浅京己

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フェニックス
4試合13回 防0.69 被本0 被安4 与四球3 WHIP0.54 奪三振率6.23 K/BB3.00

長かった故障から5月に復帰すると、期待に違わない剛球で打者を押し込む圧巻のピッチングを披露。月別成績でみると隔月の傾向があり、長らく故障で投げられていなかったゆえの体力不足の可能性もある。しかし、打たれている月の方が奪三振は多いという変わった特徴も見える。フェニックスでも素晴らしい成績だが、やはり奪三振は少なめだ。来季は変化球の精度を高め、もっと三振を奪って抑えたい。

守屋功輝

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フェニックス
5試合7回 防1.29 被本0 被安4 与四球3 WHIP1.00 奪三振率12.86 K/BB3.33

2年前には一軍で57試合に登板した実力派。ここ2年はケガの影響で一軍登板は少なくなっているが、今季は二軍で6月を除いて好投を続けた。持ち味であるフォークのキレが戻り、年間を通じて高水準な奪三振能力をキープ。被弾、被安打、与四球いずれも6月以外は少なく抑えており、来季の完全復活に期待がかかる。

伊藤和雄

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フェニックス
登板なし

昨年プロ初勝利を挙げた中堅右腕だが、今季は開幕からつまずいてしまった。夏場以降は安定感を取り戻したが、エキシビションマッチでもあまりアピールしきれず、一軍登板なく戦力外通告を受けた。与四球の多さが最後まで課題となった。

石井将希

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フェニックス
登板なし

サイドスローへと転向し勝負をかけたが、イニング数と近い数の四球を与えてしまうなど、最後までサイドスローをものにすることができず、戦力外通告を受けた。防御率は終盤まで良かったのだが、最後の最後で大荒れになり大きく悪化してしまった点も痛かった。

鈴木翔太

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フェニックス
登板なし

戦力外から育成で阪神に加入。開幕は出遅れたものの復帰後は好投を続け、特に7月以降は1点も取られることなくシーズンを終えた。しかし、球はいいものの与四球の数が多いという課題は以前とあまり変わらず、故障がちだったこともあってか再び戦力外となった。既に現役引退を表明している。

石井大智

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フェニックス
5試合13回 防0.69 被本0 被安4 与四球3 WHIP0.54 奪三振率10.38 K/BB5.00

佐藤輝、伊藤、中野の影に隠れた優秀なルーキー。二軍では終始安定した投球を見せると、フェニックスでは先発にも挑戦し、そこでも圧巻の投球を見せた。球の勢い、変化球の質、コントロールいずれも申し分なく、来季は新人特別賞トリオに負けない活躍に期待だ。

佐藤蓮

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フェニックス
3試合16回 防2.25 被本2 被安7 与四球12 WHIP1.19 奪三振率6.75 K/BB1.00

素材型という前評判に違わず、速い球と強烈なカーブを持ちながらもコントロールに大きな難があり、二軍でも苦しい投球が続いた。その中でも試行錯誤を繰り返し、月を追うごとに一定の改善は見られる。現在は複数イニングを投げることで上手く力を抜くことや使える球の幅を広げることに取り組んでいる。

望月惇志

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フェニックス
6試合9回 防1.00 被本1 被安5 与四球2 WHIP0.78 奪三振率6.00 K/BB3.00

かつては一軍で中継ぎや先発として多く登板した剛球派だが、今季は試行錯誤する中で自分のストレートを見失い、乱れた投球が続いた。ほとんど思い通りに投げられず、空振りの一つも奪えないような時期も長かったが、終盤になんとか立て直すと、フェニックスではまずまず良い投球を続けた。来季は育成から自分を見つめ直す。

牧丈一郎

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フェニックス
3試合12回 防4.50 被本2 被安14 与四球5 WHIP1.58 奪三振率3.75 K/BB1.00

チーム事情により中継ぎに先発に場面を問わず投げた。二軍レベルでも勝負球がなく、あまり良い内容の投球ができないことが続いていたが、今季途中に何か掴んだのか、奪三振が増えて与四球が減り、安定した投球を見せるようになった。しかし、フェニックスでは再び苦戦。投球のレベルを更に向上させ、支配下へと復帰したい。

藤浪晋太郎

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フェニックス
2試合8回 防4.50 被本0 被安8 与四球4 WHIP1.50 奪三振率6.75 K/BB1.50

今季は一軍の開幕投手を務めたが、次第に不安定さが目立つようになり、二軍降格。その後二軍でもずば抜けた投球はできなかったが、期待は大きく、度々一軍に呼ばれた。しかし、9月に中継ぎとして大荒れのピッチングをした後は一軍昇格を果たせず、二軍で先発として登板。奪三振能力は高いだけに、なんとか与四球を減らしたい。

岩田稔

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フェニックス
登板なし

今季限りでの引退を表明したベテラン左腕。当初はこれまで通り先発として投げていたが、左腕リリーフ不足のチーム事情を鑑みて中継ぎに挑戦。しかし一軍に定着するには至らず、二軍暮らしが続いた。二軍での防御率は1点台で終わるなど、最後までその投球に大きな衰えはなかった。

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