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スタゲ終演

Noteも定期連載みたいにしてたのに気がつけば公演後の振り返りにしか活用されなくなった。

お前そういうところだぞ。永島。

てなわけで公演後の振り返りに活用させてください。

1.興行として
シンプルに公演単体で見た時は収支的には黒字で着地予定です!やったね!
ただ、過去公演のなにがしやこの先の何某を考えたらもう一息って感じ。どうすればいいかって?
DVD/Blu-rayを予約するんだ!他でもいいがDVD/Blu-rayだ。なぜかって?次回作を見たらぜっっったいに見たいと思うからだ。
再演は難しいと思ってるから是非。

https://t.co/sCl0vkgUXm

↑ここから買える。シンプルだろ?

2.作品として
初めて世界観から構築した作品。
架空の世界観での物語であるならば、歴史や設定を強固にしないと虚構の色味が強くなってしまう。

永島は37年間、さまざまな作品に触れてきた。
その全てを総動員し、歴史や設定を作り上げた。

これは産みの苦労がとにかくあったが時間がかかっただけ。
あとは俳優の演技を見て、さまざまな設定部分の補強が行われていった所感。

本を書くのは1人の作業だけど、稽古場に持って行った後は1人のものではなくなる。

誰1人欠けてはならない、全員でシェアして王子小劇場という劇場を物語の舞台に仕上げたのだ。

今回はいつもより早く、自分の手を離れて行った感覚があった。

お客様に、スタッフの皆様に、俳優に愛された幸せな作品だったと思う。

https://youtu.be/or93Dd142Qw?si=QB7ZoXpUgvRkfwKq

今は上記より冒頭13分が見れるので是非。
気になったらDVD/Blu-rayをry

3.座組として
これを見たい人や出演者も多いはず。
いくぞ。

ロック役 佐藤陽介さん
彼に関しては特に言うことはありません。
クレジットを佐藤陽介として希望してきた段階でこいつは錆びてないなと思ったし、話は舞台上ですればいいと思ってました。
多分俺と芝居の相性がいい数少ない人物。
殴る力が強ければ強いほど、カウンターの威力が上がるタイプ。
剣が消えるところ。好きでしたね。
彼の作品中のテーマソングは空に輝く星を見上げながら。アクセルと剣との別れを象徴してましたね。

バン役 中野靖也さん
のなめ2でお芝居を見て、バンハマるかもと思って電撃オファー。
みんなが殺陣をやってる中羨ましそうに見てるのが印象的でした。
あまり周囲の影響を受けないタイプかと思いきや、熱いシーンではどんどん影響を受けてました。
特に艦長との回想シーンは稽古初期と本番明けてから全然別物だったな。
中盤で右京とアクセルが対峙した時、アクセルはバンの声がなければロックとの契約を守れなかったかもしれません。
必死の行動が世界を変える、を描きたい人物でした。
作品の中のテーマソングはこれ以上もこの先も。
稽古初期は別の曲がかかってたんですが、明日が来るのが怖くて、という歌詞が彼を象徴してるような気がして靖也のお芝居に合わせて変更。
やるじゃん。

剣/スノウ役 窪田伊真さん
High-Card史上初の声優としての参戦。
そして、SPカーテンコールでは本体も出演。
コミカルに、シニカルに世界観の構築をしてくれました。
前説も彼が全力でやってくれたお陰でいい導入になったと思います。トーキングソードw

繊細さを求められるお芝居とある種ラフさが求められるお芝居の温度の部分が大変だったと思うけど唯一無二だったように思う。

銃で撃つの楽しかったw

レイヴン役 遠藤正志さん
ついにこの時が来た。
遠藤正志ブレイクの瞬間。
今回彼を見るつもりではなく、別の人を見に来たお客様の笑いを掻っ攫い、涙を掻っ攫い、人気を掻っ攫っていった。
彼が素敵な俳優さんなのは俺はこの7年間ずっと思ってたよ!今回それが大爆発したイメージ!

海祇たちにヘコヘコしていた人が自分が行く道を決めた途端にアクセル王にも怯まなくなる。

1人になった時に怖くなる。
そんな愛すべき人間を見事に演じ切ってくれたと思ってます。手放しで賞賛。

凄かったよ!

作中のテーマ曲は夢は僕の手の中に。

海祇 成瀬広都さん
今回の客演あて書き枠。
成瀬広都濃縮還元だと思ってる。
実際の彼はもう少しだけ優しいです。

若手の面倒を見て永島不在時は殺陣のシーンを片桐と見てくれたりと昨年は見れなかった一面がたくさん見れた。ちょっと言葉足らずで感情的になりやすいところも付き合っていくといいところな気がしてきて好きになってきた。ありがとう。
乱世の王であり、海軍でもあるという微妙な立場ながらも故郷やそこに住む人への不器用な愛情を一生懸命表現してくれたと思います。
蟹をイメージした二刀流は彼が俺の想定以上に磨いてくれました。

作中のテーマ曲は春、静かに降る雨

グレア 飯塚シオンさん
あて書きチーム。
昨年のやみゆきでは殺陣がなく、ずっとやりたいと言っていた彼女。
役柄へのフィードバックはすぐできたけど戦闘スタイルがしっくりこず、稽古をしながら調整しました。
他のSNSでも書いた通りテーマは自立。
もし再演があった時に年齢がそのまま魅力になるようなイメージで執筆しました。
ダンスをする彼女ならではの動き。殺陣にできたと思います。
剣の変形を緻密な受け渡しで表現。
通称イリュージョン。

お見事でした。
色々な縁を繋いでくれたファクターでした。
本当にありがとう。

作中のテーマ曲は同じく、春、静かに降る雨。

ヒューズ 斉藤京之介さん
前半部分は特に当て書きではなく、キャスティングを生天目が取り付けてきたので後半はあて書きに。
レイン王とのシーンは京之介がラストランになるということだったので追加で書きました。

いつも楽しそうだった姿は変わらなかった人。
アルゴノーツ3人は前回たまたま倒される側の3人だったのですが今回はガラが悪いけど正義の人たちでした。

長く一緒に過ごした京之介。
これからどんな人生になるのか本当に楽しみです。
また、遊ぼう。

レイン 小山田雅貴さん
シオンさんが繋いでくれた人の1人。
物腰が柔らかく、春の海チームを飲み会に連れて行くような器のある人。
春の海のチームは全体的に未完成な部分が多かったんです。稽古場時点では。
ただ劇場に入ってからの進化が目覚ましいものがありました。
心が躍りました。
彼を中心に大きく変わっていった印象です。
品質ラインと呼んでるラインがあります。
お客様にお見せして問題ないと判断できるラインが存在します。
ここを越えていくんですよ。
これがすごいなって思います。
またレインをやって欲しいなぁ

ヴォルフラム 迎悠斗さん
オーディション突破組。何もないただの自信過剰な男でした。
ただ根性がありました。
根性だけ持って稽古場に来てました。
彼の根性を愛してみんなが彼にアドバイスをしたり。助けたりしてました。
若手の時に自分が出会えたら幸せだったな、と思うような役でした。
悠斗の俳優としての人生に強い影響を与えられたらいいなと思います。
1人で舞台には立てないぞ。

アンリエッタ 片桐神奈さん
所作や殺陣のコントロールはできていたと思います。
パワー不足に本人も悩んでいた。

以前は正直問題に当たると自棄になったり、周囲に八つ当たりするようなこともありました。

今回は真摯に受け止めて改善をしていく姿勢が見られました。
まだまだ足りないと思いますが、大きな一歩だったと思います。

この一歩がなければ、どこにも行くことはできないんだから。

千秋楽の後、久しぶりにやれた飲み会でスタッフさんに「看板女優になりなさい」って言われてた。

そうなったら、おもしれぇなぁ。

あと今回小道具すごかった。
マジですごかった。

クリス 木条且行さん
オーディション組。
なんかノリで採用。理由はなく、ピンと来たというだけでの採用!珍しいんだぜ!
のなめから数えて長い付き合いになりました。
一生懸命初めての舞台に食らいついて、4月まで来ました。
拙い部分はあれど、本人的には一生懸命、楽しんでました。
楽しむことには力が必要なんです。
力をつけてもっと楽しいステージに行こうぜ!

ウーノ 廣瀬智悠さん
のなめからの参戦!チケットを◯◯枚以上売れたらスタゲに採用すると話したらなんとちゃんと達成しました。
約束を守る男永島は彼の希望を聞いて殺陣のある役へ。
彼は長身で腕も足も長く体の使い方に苦戦してました。
最後にはすっかりシオンさんのイリュージョンをほぼ完璧に成功させ、殺陣も上達して楽しそうにしてた姿がとても印象的でした。

若さ故の部分だと思うけど足りないものは足りないが、演劇を愛してることはとても伝わりました。

その気持ちがあれば、なんでもできるさ。

エド役 池田明日香さん
シオンさんに「エドがいる」って紹介された明日香くん。
稽古が進んでいく度に「あのシーンやりたい!」「この武器使いたい!」と楽しそうに演劇をしてくれてたなって思います。
若手のいい兄貴分の1人でした。
適度な距離感で接してくれると若手は安心すると思う。

次回はエドが乙女を手に入れる物語。
やってもらったことは返していきます。

ダリル役 ちゃこさん
三枝聖の紹介でちゃんばらスタジオから参戦。
また雰囲気の違う殺陣を持ち込んでくれました。
ダリルと同じくらいアンサンブルもやってくれました。
背中を見せる手本の人だった。
ありがとう。

カール 加藤翔馬さん
運動神経お化け。
いつも陽気なレイモンド。
持病があり、向き合いながら最後まで走り抜いた。
誰にでもできることじゃない誇っていいこと。
治療して帰ってくるって約束した。
待ってる。

リコ 吉中志帆さん
正志くんと連携して舞台チームをやってくれた。
お芝居自体も大好きなんだと思う。
表現する喜びに満ちてることは女優としての武器だと思います。
腕相撲で男子を薙ぎ倒しそう。笑

リコ 成海凛花さん
うしこ。本名がわからなくなるなw
いつも楽しそうに稽古場にいました。
役とのシンクロ率はかなり高かったんじゃね。
これってすごいことだよなぁ。

リコの2人にはレイモンドの件ですごく力を借りました。全員で駆け抜けられたのはこの2人の力が本当に大きいんだぜ。

右京 三枝聖さん
どこかでも書いたけど右京は台本だけみたらクールな拗らせ侍だったんだけど聖は楽屋では以外とひょうきんなところがあって面白いやつなのを知ってたので思いっきりチャラついてもらいました。
本来は熱いやつだけど拗らせてるのでチャラついている、みたいな役柄になりました。
聖の身体能力ぶん回し殺陣はみていて楽しい。
台本をとっても褒めてくれたのと、打ち上げで「自分の役は他の人にやってほしくない」という可愛いことを言っていたので足がもげてもこれから先も右京をやってもらおうと思います。
前回の出演の際にはあまり関われなかったのですが今回はしっかりと戦いました。
ガソリンを注ぐと綺麗に燃えたのでどんどん注ぎました。
面白かったなぁ

蓮華役 日高千彰さん
オーディション突破組。
表現に悪い意味で色がなくてそれに苦しんでた。
殺陣も芝居にも色もなにもなくて自身の状態をきちんと受け止めるのに時間はかかっていた。
受け止めてからの足掻きはとても美しくて熱を帯びていた。
表現について、正解不正解はないけど少なくとも人の心を打つのは必死さだと思ってます。
それを少しでも感じてくれてたら出会った意味があるなぁと思います。
まだまだ伝えたいこと、たくさんあったなぁ。

陽炎役 黛凛太郎さん
明日香くんの紹介①
役との対話の中で自分が寄ったり役を寄せたりすることはよくあると思ってます。
彼はそもそも自分に似てる、ということをご本人から言っていただけて男の子が大好きな武器に浪漫と憧れを抱いてそれを使う武士としての陽炎を好演してくれました。
シオンさんが使った武器を作ってくれたのは黛くんです。
やりたいことの共有、可視化、表現がバッツリハマる感じでした。
陽炎は今後も黛くんにやって欲しいなぁーって!
考えた役の設定を話してくれる時の楽しそうな顔が好きでした。

アシッド役 影山怜雄さん
明日香くんの紹介②
こちらはリクエストで紹介してもらいました。
初対面でしゃぶしゃぶに2人で行きました。
芝居の話も仕事の話もほとんどせずに楽しくご飯食べて解散!
すごく楽しかったので一緒にやろうと決めて改めてオファーしました。

無駄なことをしたくないと言っていた彼はアシッドにぴったりだったと思います。
400年間無駄なことをしないで生きてきたアシッドに重なります。
毎ステージどんなお芝居を持ってきてくれるのか楽しみでした。

またしゃぶしゃぶいこう!

エーコ役 明日香翔さん
茨城県の友人に紹介されてやってきた金髪の女の子でした。
本番間近だったのでお手伝いで入ってもらってから5年。舞台上でたくさんのセリフを交わす役でした。

感慨深さは実は俺にもあって最後のシーンについては特に何をするわけでもなくきちんとお芝居をしました。

ワークショップ生を経てここまできたのは片桐神奈と明日香だけです。

違うルートで仲のいい2人がこうやって同じ舞台に立ってるのは先生として、先輩として、嬉しかったぞ。

またやろう。

海兵隊 ヒダカさん
オーディション突破組。
最初はアンサンブル採用でしたが、海兵アレンが空席だったので試したところ良かったのでそのまま採用。
広都の海祇に下釜くんと2人でかかっていく殺陣が印象的でした。
頑張ってたぞ。

海兵隊 金城柊哉さん
言いたいことは一つ。
なりたい姿になれるのはなろうとしてる人だけ。
本気でやってみなさい。

海兵隊 下釜翔さん
途中から参戦して若手の面倒をたくさん見てくれてました。
きみはいつ寝てるんだ。
またお誘いしたいな。

出演者以上!!!!

4.スタッフ各位
あまり名前を出したくない人もいると思うのでこちらから3名。

衣装・制作 生天目奈美さん
全員分の衣装と現場の管理をしてくれました。

本来は同居しないこのセクションをどうしてもやりたい彼女が選んだのは組織化でした。

全てはうまくいかなかっただろうけど価値のある挑戦だったように思う。

止まらずに進み続けること。きっと誰にでもできることじゃない。

音響効果 壇那智さん
のなめ2では俳優として参加。スタゲもオーディションを受けてくれたのですがあえなく敗退。それでもということでSEとして関わってくれました。
当初はコツを掴むのに苦労してたようですが歴代でもトップクラスのオペレーターに!
きっと自分が何かをやる時に生きるはず。
はなまる!

友情制作 杉本太祐さん
年末に静岡方面に移住をするということでベロベロになるまで2人で飲みました。
それまでは疎遠だったのですがのなめ2をきっかけにまた細々やりとりをするようになりました。
最近のHigh-Cardは過去のメンバーがまた関わってくれるようになりました。
みんなが、というのは机上の空論だけど袂を分かったとしてもまた一緒に何かができるようになったら嬉しいな。
そんなふうに思わせてくれる人でした。のなめ3やります。

5.終わりに。
長くなってしまいました。
昨年のやみゆきの時に、体力的な部分と記憶力的な部分で結構大変だったのでのなめ2でリハビリをして臨みましたがのなめ2がヤバすぎて満身創痍でスタゲとなりました。
終わってみればとっても楽しくみんなで駆け抜けた公演でした。
打ち上げでみんなが楽しそうで本当に嬉しかった。

お客様の笑顔はお帰りになる際に見れたのですが、オフの食事の場で出演者の笑顔をみる機会はなかなかないのでみれてとっても嬉しかった。

自身の進め方やあり方に迷うことはこれまでもあったし、これからもあるんだと思います。

だけど、それでも俺は上を向いて進みたい。

じゃないとつまんねぇからな!!!

作演出殺陣振付主題歌作詞歌唱映像編集プロデューサー アクセル・フロストバレット役 永島真之介


アクセル・フロストバレット

肩書きなっげ!!!!笑

それでは、また。


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