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学生が社会に出る前に身につけた方がいいこと

UEFA(欧州サッカー協会)マーケティング代理店「TEAMマーケティング」に勤務する岡部恭英さんの話が面白い。

特に私が印象に残った部分が、下記動画 33:00~
アウトプットは、書く事と話す事。その2つを学生時代に死ぬほど磨け」「その後に、会社に入ってひとつの分野でプロのビジネスマンになれ。
それからスポーツの世界に戻ってこい」(要約)

社会人として15年以上経った今になってその言葉の重みが響く。

ただでさえ、就職希望者の多いプロスポーツビジネスの世界。薄給で死ぬほど働く業界希望者が世界中に溢れてる。その中でいかに自分のエッジを立てるか。サッカーだけ詳しくても、ほぼ意味ない。弁護士、戦コン、MBA・・そんな人達とどう一緒に仕事できる?海外プロスポーツの現場で25年近く働いてきた岡部さんの言葉は、重く受け止めていいと思う。

 約20年前、日本の某国立大学(経済学部)に在籍していた自分は大学に興味が持てずに、学業を終えて、オランダに海外インターンシップ(1年間)をした。日本人がゼロのオランダの小規模な出版社で広告営業/日系企業へのインタビュー等をしたが、そこではOJTの形が整っておらず、オランダ人の上司とのコミュニケーションに大変苦労した事を思い出した。本当に大事なのは英語それ自体ではないことを痛感した。まず①自分が今何に悩んでいるのか、②それに対してどんなアプローチを自分はしたのか、➂何を課題と感じているのか、を相手に伝わるように伝えなければならない。仮に伝えたとして、相手が親身に相談に乗ってくれるとは限らない。当時問題解決の術を持たない自分にとって、消化不良の1年になった。

 あの時、とりあえず海外の会社でインターンすればどうにかなると思っていた20代前半の自分に対して、何と言えるだろうかと考える。上記は、今の自分だからこそ言える/気づけている事であって、就業経験のない当時の自分に響く言葉は何だったのだろうかと考える。今、言えるなら下記かなと思う。

海外に行ったからといって劇的に自分の能力が伸びるわけじゃない
②英語力は大事だけども、就業経験のない今のあなたにとって最適な次の一歩(実質初めての職場)は、必ずしも海外ではないかもしれない。
➂新人へのOJT含め、教育体制が整っている職場を選んだ方が、(自分で困難に直面した時に打開策を探し続けられる一部の人を除いた)凡人であるあなたには向いているかもしれない
今のあなたが身につけるべきスキルで、優先順位が高いのは何
(仕事への基本的な向き合い方、業務遂行に必要なスキルセットを磨く事、語学力、、etc)
⑤実際に自分が目指す理想像を辿っていると思える、1歩先の先輩に話を聞いてから、次の一歩の行動を決めたら、いいのでは?


と、偉そうに書いたけども、20歳の自分の頭の中では、「英語で仕事したい!」「海外行って追い込まれたら何とかなる!」とまでしか考えられなかった。衝動的に行動してしまった感もあるが、今もそれは後悔していない。フットワークの軽さ自分の感覚を大切にすることも大事な事だと、今も思っている。むしろ、行動する癖をつけることはプラスに働く面の方が大きい。

 実際に行動してみて、初めて自分ゴトになるもの。致命的な失敗でなければ、世の中の多くの事はやり直せる。(それを許容しない社会もあるけども)。誰しも若い頃は、単純であり、傲慢であり、世間知らずでもある。うまくバランスを取りながら、壁にぶつかりながら、行動する事は止めないでほしいと、若かりし自分に伝えたい。

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