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明治の唱歌を合唱ソフトに唄って貰う346

明治二十三年(1890)明治唱歌 第五集
6 別れしあと
高知市民図書館アーカイヴより

別れしあと
大和田建樹 作歌 小原甲三郎 作曲

春風(はるかぜ)は吹(ふ)きすぎぬ
ながれにのこり波(なみ)の花(はな)
うぐひすは飛(と)び去(さ)りぬ
心(こゝろ)につゞく歌(うた)の声(こゑ)
わかれし君(きみ)よわが胸(むね)を
はなれぬ影(かげ)はなほあれに

水鏡(みづかゞみ)してもろともに
わたりしはあの小川(をがは)
語(かた)るともなくうちつれて
やすみしはあの木陰(こかげ)
君(きみ)がひたひにかゞやきし
夕日(ゆふひ)の雲(くも)はなほあれに

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