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明治の唱歌を合唱ソフトに唄って貰う338

明治二十二年(1889)明治唱歌 第四集
28 和哥の浦
国立国会図書館アーカイヴより

和哥の浦
大和田建樹 作歌 (西洋曲)

名(な)もうれしわかの浦(うら)
いづれ恋(こひ)しきあとならぬ
たづをあしべにいそがせし
むかしのしほもわが舟(ふね)に
みゆきの道(みち)をきよめけん
むかしの風(かぜ)もわが袖(そで)に

なごりをしうらの波(なみ)
なれては共(とも)にむつびしを
まろばされてはまくらする
たはれ遊(あそ)びもけふ一日(ひとひ)
あすは雲井(くもゐ)のあなたにて
まねく姿(すがた)をゆめにみん

なごりなりゆふあらし
いつのたもとにまた落(お)ちん
うきよの夏(なつ)をふきすてゝ
松(まつ)にしらべしことの声(こゑ)
わすれじ雲(くも)のをちにても
わするななみのこちにても

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