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明治の唱歌を合唱ソフトに唄って貰う343

明治二十三年(1890)明治唱歌 第五集
3 月みれば
高知市民図書館アーカイヴより

月みれば
大和田建樹 作歌 (西洋曲)

霞(かすみ)にしづめる月(つき)かげみれば
うき世(よ)をはなれて心(こゝろ)は空(そら)に
海原(うなばら)しづかに波(なみ)もなき夜(よ)を
松原(まつばら)ねむりて風(かぜ)もなき夜半(よは)を
あゝめでゝやそらに

布(ぬの)ひく雲間(くもま)にかゝれるみれば
この世(よ)のにごりも忘(わす)れて空(そら)に
萩(はぎ)ちる野末(のずえ)にしかのなく夜(よ)の
花(はな)さく芦辺(あしべ)にかりのくる夜半(よは)を
あゝめでゝやそらに

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