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明治の唱歌を合唱ソフトに唄って貰う510

四 近代教科書アーカイブ 發兌 大日本圖書株式會社
(M26.8.15印刷M26.8.18発行)
巻之四上
4-a12


歌(三部輪唱)
作曲 サバチニー氏
作歌 小出粲

歌(うた)には春風(はるかぜ)
長閑(のどか)にかよひ
こゑには鶯(うぐひす)
しらべをあはす
うたへもろびと
いざうたへや

歌(三部輪唱)
三部輪唱は、唱者を、甲乙丙の三部に分ち、甲、1と印せる所より歌ひ始め、2と印せる
所に入る途端に、乙、1に入り、共に進みて、甲は、3に、乙は、2に入る途端に、丙、1と印せ
る所より始め、各〻三回、反復連唱して、三回目を歌ひ終れるものより、漸次、休止す。
[注意]前に、巻乃三上篇第十回「螢も雪も」の下に記述せし、注意の條項を參照すべ
し。

此歌の意は、歌樂の徳は、有情無情の物に、皆な感通するものと見え、春風も、長閑に吹き
來りて、歌にかよひ、鶯も、面白く囀りて、調べを合はすが如く想はる。されば、人として、歌
はで、あるべきぞ。いざうたへよ、人々、うたへよ」といへるなり。

輪唱時の歌詞の重なりは、以下の通り

うたにわはるかぜのどかにかよひ

こへにわうぐひすしらべをあわす

うたへもろびといざうたへや

うたにわ|はるかぜ|のどかに|かよひ

こへにわ|うぐひす|しらべを|あわす
うたにわ|はるかぜ|のどかに|かよひ

うたへ |もろびと|いざ  |うたへや
こへにわ|うぐひす|しらべを|あわす
うたにわ|はるかぜ|のどかに|かよひ

うたにわ|はるかぜ|のどかに|かよひ
うたへ |もろびと|いざ  |うたへや
こへにわ|うぐひす|しらべを|あわす

こへにわ|うぐひす|しらべを|あわす
うたにわ|はるかぜ|のどかに|かよひ
うたへ |もろびと|いざ  |うたへや

うたへ |もろびと|いざ  |うたへや
こへにわ|うぐひす|しらべを|あわす
うたにわ|はるかぜ|のどかに|かよひ

うたにわ|はるかぜ|のどかに|かよひ
うたへ |もろびと|いざ  |うたへや
こへにわ|うぐひす|しらべを|あわす

こへにわ|うぐひす|しらべを|あわす
うたにわ|はるかぜ|のどかに|かよひ
うたへ |もろびと|いざ  |うたへや

うたへ |もろびと|いざ  |うたへや
こへにわ|うぐひす|しらべを|あわす
うたにわ|はるかぜ|のどかに|かよひ

うたへ |もろびと|いざ  |うたへや
こへにわ|うぐひす|しらべを|あわす

うたへ |もろびと|いざ  |うたへや

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