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明治の唱歌を合唱ソフトに唄って貰う536

六 広島大学教科書ライブラリー 發兌 大日本圖書株式會社
(M.26.9.14印刷M26.9.17発行)
巻之六下
6-b13


今の世
作曲者 未詳
作歌 服部元彦


今乃世(いまのよ)はい何(か)なる
時(とき)ぞ 徒(いたづら)に為(な)す事(こと)
なくて あるべきか
起(た)てよ我(わが)とも 振(ふる)へや
ひと乀゛ 

諸共(もろとも)に日(ひ)の本(もと)のため
君(きみ)が為(た)め力(ちから)を竭(つく)し
勵(はげ)みつゝつ高(たか)き功(いさを)を
殘(のこ)せや
ひと乀゛

今の世
此曲は、「ハ」調にして、曲質は、活潑を旨としたるものなれば、快活の精神を、發相上に表
するを要す。特に末段には、十分力を籠めて唱ふべし。

第一歌は、現今の人は、よく内外の時勢を察して、奮發興起すべき時である。徒に漠然
として居るべき時でないぞ」と警醒せる歌なり。

第二歌は、第一をうけて、我々は、もろともに、此日本の爲、又君父の爲に、事あらん日に
は、粉骨韲身して、盡さねばならず。さうして、大功績をも遺さねばならぬぞ」といへる
なり。

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