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明治の唱歌を合唱ソフトに唄って貰う348

明治二十三年(1890)明治唱歌 第五集
8 隠岐の院
高知市民図書館アーカイヴより

隠岐の院
大和田建樹 作歌 (西洋曲)

舟(ふな)かげきえて嵐(あらし)さむく
ゆふ日(ひ)のいろは波(なみ)の上(うへ)に
きのふは玉(たま)をみがく雲井(くもゐ)
こよひはかはる海人(あま)の苫屋(とまや)
水無瀬(みなせ)の秋(あき)のとほきゆめを
しのぶかひとり月(つき)はいまも

舞人(まひびと)めして御遊(ぎよいう)ありし
雲井(くもゐ)のことのこゑはむかし
歌人(うたびと)めして御会(ぎよくわい)ありし
御橋(みはし)の花(はな)のかげはむかし
わが世(よ)の春(はる)の御幸(みゆき)ならば
のどけさいかに海人(あま)のわざも

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