明治の唱歌を合唱ソフトに唄って貰う30
明治十四年(1881)小学唱歌集 初編
第三十 玉の宮居
玉の宮居
一,
玉(たま)のみやゐは。あれはてゝ。
雨(あめ)さへ露(つゆ)さへ。いとしげゝれと。
民(たみ)のかまどの。にぎはひは。
たつ烟(けぶり)にぞ。あらはれにける。
二,
冬(ふゆ)の夜(よ)さむの。月(つき)さえて。
隙(ひま)もるかぜさへ。身(み)をきるばかり。
民(たみ)をおもほす。みこゝろに。
大御衣(おほみころも)や。ぬがせたまひし。
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