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コロナ陽性、想像以上につらかった(中編)

長すぎたので分けます。ドタバタな発症当日(0日目)はこちら

発症翌日(1日目)

発熱、頭痛、咽頭痛、筋肉痛

筋肉痛がひどくて6:30に起床。腕も脚も痛いけど、特に一の腕の外側と親指の付け根が痛い。打撲した? ってくらいじんじんと痛い。こんなところが痛いなんてこと人生で一度もなかったので、どうすればいいのかわからず気持ち悪い。

この赤丸の部分が痛い


次いで痛いのが脚。股関節、太もも内側、ふくらはぎ、くるぶしまでがセットで痛い。じっとしててもじんじんと痛いが、歩くと各筋肉に下から順々に体重がかかって更に痛い。
そのため、ベッド→トイレ→洗面所→ベッド のルートを歩くだけでもつらい。トイレに行きたくなるとげんなりする。

昔読んだディズニー絵本「リトル・マーメイド」の中で、ヒロインのアリエルが人魚から人間になって初めて歩く際、足での慣れない歩行に痛がる描写がある。それを思い出した。

ちょうど今の私も、喉が痛くて声が出ないし。息を吸うと胸も痛むし。そして歩行で脚が痛い。これは実質アリエルなのでは? なんも嬉しくないけどな。どうせならDハロでアリエルになりたかったもんです。ねぇ、これほしい? 20錠もあるの(ロキソニン)
だけど〜
足りない〜〜

効きが〜〜♪

 

また、発熱の影響だと思うのだけど、寒さと暑さが1時間交代くらいで交互に来る。

寒いときは布団の中で鳥肌を立てて震えている。寒すぎるので布団は頭までかぶる。敷布団の上に仰向けに寝転がり、頭まで冬用掛け布団をかぶって、掛け布団短辺を少し押し下げることで目と鼻だけ出して呼吸をする形だ。ここまでやって寒いならどうしようもない。
寒さに耐えているといつの間にか暑くなってくる。身体が火照って頭や背中が汗びっしょりになる。めちゃめちゃ気持ち悪いし、なんか肌がふやけて痒いような気がしてくる。肌表面は汗で痒い、肌の奥は筋肉痛で痛い。最悪。敷きパッドを引き剥がして洗いたくなるが、引き剥がすために起き上がる元気がないのだよ……。そしてもちろん洗い替えを設置する元気もないのだよ……。

友人いわく、寒さは熱が上がる予兆らしい。わかる。身を以てわかる。
寒さに震え始めたときは37.2℃、だんだん37.8℃くらいまで上がっていって、そのまま暑いターンに突入。汗をかくとまた37℃台前半に戻る。このループを繰り返しているうちに疲れて寝落ちてしまう。きっと体温を上げたり下げたりするのに体力を使うのだろう。そして体温が上がったり下がったりすることに身体もついていけてないのだろう。

頭痛もある。まるで頭にジャイロセンサーが入っているようだ。頭を少しでも傾けると痛みが走る。ちゃぽちゃぽと水が揺れるような音も鳴る。横になったり起き上がったりする動作が特にしんどい。

服薬

この日も朝、昼、夕食後にロキソニンとレパミピドを1錠ずつ飲んだ。

食事

・朝 なし
・昼 鍋焼きうどん、レタス
・夜 たまご雑炊、湯豆腐2コ、レタス、生ハム

発熱

前述の通り上がったり下がったりなのだけど、この日の最低は36.9℃、最高は37.9℃。


発症2日目

9/15(木)。この日が一番体調悪かったな。

喉の痛み、咳

夜中に何度も起きつつ、最終的に8:30起床。熱は36.8℃。意味わからんほど喉が痛い。口を閉じて鼻呼吸してるだけでもヒリヒリ痛い。喉に細かいガラス片が刺さっている感じ。鏡で喉を見たら真っ赤に腫れていた。
更に咳が出る。咳のたびに口から息を吸い込むと喉がますます痛む。これはさすがに、喉痛専用の薬がほしくなった。

私は昔から喉風邪を引きやすいタイプで、過去に何度も「喉の痛みに効く薬」を処方されている。

すなわち、カロナール、トラネキサム酸、抗生剤。これ3種の神器。クリニックによってはここにトローチとうがい薬を加えて5種とするところもある。

で、だ。
喉の痛みに対してロキソニンを処方されたことって今までないのだ。

そこで心配になってくる。
このままロキソニン飲んでて大丈夫か?
カロナールに切り替えたほうがいいのか?
(カロナールも微量だがストックある)
でも症状は喉の痛みだけじゃない。頭痛も筋肉痛も依然としてある。熱もこのあとどこまで上がるのかわからない。カロナールってそういう症状にも効くのかな?
ググったら出るかな。
っていうかこの喉の痛み、明らかにおかしいけど、コロナなら普通なのかな?

ググってたらこんなサイトが見つかった。

高熱が出ることはなかったのですが、37度代前半の微熱と喉の痛みはつらいものでした。唾(つば)をのみ込むのも痛く、当然食事は喉を通りません。水を飲むのもやっとという感じです。

https://toyokeizai.net/articles/-/610287?page=3

わかりみが深い。

ウイルスの感染が喉から徐々に体の下のほうに流れていく感じでした。

https://toyokeizai.net/articles/-/610287?page=3

そうなのか……。確かに現時点でも、メイン症状が頭痛→咽頭痛と下りてきているし、周りでもコロナラスト2日は下痢に苦しんだという話は聞く。

色々調べて、この喉の痛みが自分だけじゃないということが分かってとりあえず安心した。併せて、こういうときには自治体の保健所か都道府県の発熱相談センターに連絡すればアドバイスをもらえるらしいことが分かった。

都の発熱相談センターに電話したところ「かかりつけの内科か耳鼻科で、発熱外来やってるところがあったら、そこに電話して薬が欲しい旨を伝えて指示をあおいでほしい」と言われた。

かかりつけの内科で発熱外来やってるところ……あるよ!!

連絡したら「とりあえず診察券持って来院してください。診察して、場合によってはもう一度検査します。発生届もこちらで出します」とのこと。え、私コロナ陽性だけど行っていいのか……? でも行くしかないか……。


発熱外来へ

診察があるとのことなので、素の症状が分かる状態で行ったほうがいいかと思い、薬は飲まずに出発。この時点で10:00、熱は38.0℃。

受付で事情を話すと、まず、「ご希望があればコロナの検査を受けられますが、したいですか?」と訊かれた。「ご自宅でされたのが抗原検査のようなので、今日当院でするならPCR検査のほうになります」とのこと。

数ヶ月前にこのクリニックにコロナ疑いでかかったときに、PCR検査と抗原検査の違いを教えてもらったことを思い出した。

どちらの検査でも鼻に綿棒を突っ込む。
抗原検査ではその綿棒を直接検査液に浸して結果を出す。そのため、拭った箇所のウイルス量がたまたま少なかっただけで陰性と出てしまうことがある。
その点、PCR検査では綿棒上のウイルスを培養して検体を作り、検査をして結果を出す。綿棒に付着したウイルスがごく微量でも、それを培養してから検査にまわすため、偽陰性が出ることが少なく正確だと言われている。陰性であることの証明はPCRでないとできない。

検査代はどちらも無料。
結果は、抗原ならその場で出る。PCRの場合は検査結果が出るまでに2-3日かかるため、後日電話で結果通知だ。

で、今日受けるかだが……

ぶっちゃけ、どっちでもいい。前回の話でいくと、抗原で陽性ならPCRでも陽性だろうし。仕事は一応、先日の自宅検査の結果をもってお休みをもらえることになったし。陰性の証明は今は必要ないし。

どっちでもいいです……と答えると、「じゃあ、医師と相談って形にしときますね〜」と言われた。

待合室は混んでいた。1時間ほど待っている間に新しい症状が出てきた。

咳、頭痛、吐き気。頭痛と吐き気で前かがみになるが、そうすると今度は背筋が痛い。背骨がきしむ。呼吸が苦しい、息が荒い。眼球が痛い。鼻水まで出てきた。一体何!?

このままあとどれくらい待つのだろう。既に1時間待っている。呼ばれる気配はない。横になりたい。ロキソニンを飲みたい。一旦家に帰してもらおうと思い、受付まで歩こうとしたら、目眩と足元のふらつきでまっすぐ歩けない。なんとか受付に辿り着いて状態を説明したら、処置室のベッドに寝かせてくれた。寒いと言ったら毛布もかけてくれた。

10分ほど経って看護師さんが来てくれた。体温と血中酸素濃度を測る。37.0℃、sat99%。えーーこんなに苦しいのに健康そのものじゃんか! 少なくとも熱は38.0℃はあると思ってたので拍子抜けする。

その後医師が来てくれる。喉奥を見せたら「うん、一帯真っ赤だね」と笑われる。
PCR検査をするかどうか、という話になったが、「自宅で抗原検査キットで検査して陽性になったんだよね、じゃあもうそれで陽性判定にしとく、この体調で何度も鼻に綿棒突っ込まれるのもつらいでしょ」と言ってもらえて免れた。
薬については「コロナを治療する薬はない。症状を緩和するお薬を出すから、それ飲んで耐えてもらうことになる。何がほしい? 今、どんな症状がつらい?」と訊かれた。つらいのは、喉の痛み、頭痛、筋肉痛、発熱だ。また、ネットで調べたらこのあと腹痛が来るらしいから少し心配だ。そう言ったら、「オッケー、じゃあ全部に効くの出しとくね」と言われた。この症状全てに効く薬……? そんな魔法のような薬があるのか。医師が神に見えた。もっと早く来ればよかった。

その後何やら用紙に連絡先やら何やらを書き、お会計&処方箋発行まで寝かせてもらった。お会計は0円だった。

処方箋を持って、その足で薬局へ。

薬局の受付に「コロナ陽性の方はお申し出ください」とのポップが貼ってあったので、申し出たところ、外の待合椅子で待つよう言われた。日が当たる位置。暖かい。ありがたい。日焼けとか気にしている場合じゃないくらい寒気がしているところだった。

しばらくしたら薬剤師さんが薬を持ってきてくれた。9種類。全部に効く薬ってそういうことか。

お会計はまたも0円。ありがたい。無料もありがたいし、何よりお会計とかいう煩わしい作業をこの体調でやらなくていいというのがありがたい。

服薬

さて、この日大量に処方された薬を一挙ご紹介。

  • フェキソフェナジン塩酸塩錠60mg(1日2回)

  •  カロナール錠200(1日3回)

  •  デキストロメトルファン臭化水素酸塩錠15mg(1日3回)

  • トラネキサム酸錠250mg(1日3回)

  • カルボシステイン錠250mg「トーワ」 (1日3回)

  • ビオフェルミン錠剤 (1日3回)

  • アズレンうがい液4% 「ケンエー」 (1日数回)

  • トローチ 0.25mg「明治」 (1日数回)

  • ファモチジン錠10mg「テバ」(1日2回)

家につくと12:00だった。シャワーを浴びたかったが、とてもそんな体調ではなかった。昼のぶんの薬を早速飲む。効いたらシャワーを浴びようと思っていたのに、飲んだらすぐに寝てしまった。

どの薬のせいかはわからないが、薬を飲んだらすぐに眠くなる。昼寝をしても夜も眠れる。ありがたい。起きていてもしんどいだけだからね。

発熱

この日の最低は36.8℃、最高は38.0℃。寝てばかりで測ってないが、薬を飲むと37.5℃くらいに下がるようだった。

食事

・朝 牛乳寒天、プリン
・昼 なし
・夜 梅干しおかゆ

ホテル療養について

実は陽性発覚当初よりずっと、夫からはホテル療養を推されてきた。曰く、「看護師さんが常駐してるし、医師ともいつでもコンタクトを取れる環境だから自宅療養より安心。それにもし自宅療養してて俺にコロナがうつったら誰も看病できなくなる」とのこと。

夫の言う事も一理ある。特に後段。しかし、それまでは体調が悪すぎて、ホテル療養の申込みの電話はおろか、ホテル療養についてスマホで調べることすらできなかった。後回しになっていたのだ。

この日の16:00頃、薬を飲んで多少元気になってきたので、このタイミングで調べて申込みの電話をしてみた。

電話中、担当者の方から案内されたこと。

  • 一度入所したら、発症日から起算して最低でも8日目までは出られない。また、8日目時点で症状があった場合、もう2日いることになる。

  • 薬の処方はできない。そのため薬は十分な量持ってきてほしい。

  • 洗濯設備はない。そのためタオルと着替えは最大入所日数分持ってきてほしい。

  • 毎朝看護師が部屋に電話をかけるので、出ること。

  • 食事はごくごく普通のお弁当。おかずは焼き魚や煮物など。

  • ゼリーやおかゆなどの流動食の用意はない。ホテルで用意したお弁当が食べられない場合は、別途持ってきてほしい。

  • お弁当は1Fに用意するので、それを1日3回、自力で取りに来てほしい。移動は階段なことも。そのため、自分のことは自分でできて、ある程度動き回れる体調の方、無症状やごく軽症の方でなければ、ホテル療養は難しい。

  • 入所するホテルが決まったら、入所前日の夕方以降に携帯に電話する。

  • 入所当日の朝、お迎えの時間の連絡が来る。

  • 当日朝に38℃以上の熱が出たり、体調を崩したらキャンセルの連絡をしてほしい。


感想:私には無理では?

まず、喉が痛すぎて普通のお弁当が食べられない。かといって8日分のゼリーやおかゆを抱えてお迎えの車まで移動するのも体調的に難しい。というか現状、手ぶらでまっすぐ歩くこともままならない。これが「自分のことは自分でできて、ある程度動き回れる体調の方」にあたるのか? 大量のタオルや着替えを自力でパッキングすることもできない。電話で人と話すことも、この日にやっとできるようになったばかりだ。更に薬は今日処方されたばかりで、もらった薬が効くのかどうかは数日飲んでみなければわからないのに、ホテルに一度入所してしまったら薬の変更や追加はできなくなるのだ。

でも夫にうつしたら……。

もし夫が発症し、私同様39℃台の熱を出したら、今度は37.5℃の私が買い出しなどをすることになるのだろう。それこそ無理である。この体調で人の看病をするくらいなら、ホテル療養をするほうがずっと現実的に思える。

というわけで、その場でホテル療養の申込みをしてた。

その日の19:00、早速入所連絡が来た。翌日の入所が決まった。

発症3日目

8:30、喉の痛みと割れるような頭痛で起床。熱を測ったら38.6℃。アッ無理です無理です、ホテル療養無理です。すぐに都に電話してキャンセル。担当者の方には本当に申し訳ない。振り回すだけ振り回してキャンセルする患者……。

身体を起こすと頭痛と目眩がするが、どうにかして薬を飲まなければ。というわけで雑炊を食べて薬を飲む。

朝の薬

寝て起きてご飯食べて薬を飲む、を3回繰り返したら1日が終わっていた。

レディースデーと低気圧の影響もあって、一日中身体がだるかった。


発症4日目

昼過ぎに起きた。熱は36.6℃。

解熱剤を飲まなくなった

私の平熱は36.4である。解熱剤ナシで熱が36.6℃まで下がったなら、今日は薬飲まなくて大丈夫かな。薬は全て症状を緩和するためのものらしいし。というわけで、この日は薬は飲まなかった。結局この日以降もほぼ飲んでいない。
やっと動けるようになったので、敷きパッドを洗濯した。

オレンジ色の痰

この日の正午頃、コロナにかかって初めて痰が出て、それがオレンジ色だったので興味本位でググったらレジオネラ肺炎と出てきた。初期症状もバッチリ同じ。まさか私が……肺炎に!? と思ったけど、そもそも新型コロナって肺炎だったわ。隔離期間終わるまでは病院にかかるわけにもいかないので、とりあえず様子見。

味覚障害?

なんだか水が妙に甘ったるい。後味が甘い。水500mlあたり大さじ2くらいの砂糖が入っていそうな甘さだ。なんなんだろうね。

食事

・朝 なし
・昼 おかゆ
・夜 焼きうどん


発症5日目

この日は実家からリンゴジュースが届いた。24パック

けっこうな量来た

このあとの自宅療養中、このパッケージの顔が何度も夢に出てきた……。

嗅覚障害

この日シャワーを浴びようとしたら、シャンプーやボディソープの香りがほぼしないことに気づいた。鼻を泡に限界まで近づけると、かすかに草の香りがするくらい。これが噂の嗅覚障害!?

嗅覚障害は存外、快適である。
浴室に入った瞬間の香り、トイレに入った瞬間の匂い、ゴミをまとめているときの臭い、食事後の部屋に入った瞬間の匂い、布団に倒れ込んだときの匂い……生活臭とでも言おうか、そういったものを一切感じない。なんだか心が乱れず淡々と日々を送れる気がする。

なお、味覚はある。

お風呂上がりにソルティライチを飲んでみた。ライチの爽やかな香りはなく、強烈な甘味とかすかな酸味だけがある。風味って大事だな。香りがないと、ジュースを飲んでいてもつまらない。甘いだけだ。

食事

・朝 なし
・昼 雑炊、湯豆腐、メロンゼリー
・夜 雑炊、とり大根、ゆで卵、リンゴジュース


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