絶対音感を戻していくぅ
腱鞘炎なのにピアノを弾いた。馬鹿です。でも腱鞘炎の痛みを忘れるくらい怖いことが起きたので仕方がないのです。何かというと、絶対音感が鈍ってきていたのです。
今日はインスタに流れてきたリールを眺めていました。そのリールのBGMは「いつか王子様が」のピアノverでした。楽器の音なのに階名が特定できなくて(正解の音とその上下半音の合計3択から絞れない)、気持ち悪くて跳ね起きました。
すぐにリハビリです。電子ピアノの電源を入れて、BGMの音を特定。その後30分くらい、YouTubeで曲を聴いてはピアノで弾いて、音感はちょっとマシになりました。
楽器を弾かない期間が2ヶ月を超えるとだんだん音感が鈍ってくる気がします。音楽は毎日聴いてるけど、聴くのと弾くのじゃ違うのでしょう。だから思い立ったときに曲を聴きながら音名やキーやコードを当てられるかテストしています。今回はそのテストに引っかかった形でした。
さて、音を聞いて音名が分かる感覚は、色を見て色名が分かる感覚と似ています。
そんで、色相がグラデーションであるのと同じように、音高もグラデーションなのです。オレンジ色が赤色に見えたり黄色に見えたりするような感じで、シ♮がドに聞こえたりシbに聞こえたりする、そんな瞬間がたまに来ます。
楽器はカラーチャートのようなものです。
音名が分からない音に楽器をあてると答えが分かります。
GW以降全然ピアノ弾いてなかったのが良くなかったのでしょう。個人的にやはり音は聴いているだけではダメで、意識して使わないと忘れます。
ちなみに色もそうで、眺めてるだけではダメで、使わないと各色の微妙な違いを忘れます。メイク用品などそれが顕著ですよね。私だけ? 手持ちのコスメのどれがピンク系でどれがオレンジ系なのか、このアイシャドウと同系色のチークとリップはどれだっけか……そういうのが全然認識できなくなってしまい、困った朝は数知れず。
自分の手を動かさないと忘れる。これは音や色という感覚的なものの性質なのでしょうか。それとも単に私個人の問題なのか。
個人といえば、絶対音感にも個人差があるようで、私の絶対音感の精度は比較的低いほうです。
12音階には聞こえるけどその中でのピッチの高低は分からない。なのでギターのチューニングをフリーハンドならぬフリーイヤーでやるとハーモニー激悪です。フリーイヤーチューニング後に電子チューナーをあてると、確かにミラレソシミの範囲には収まっているのだけれど、ピッチがすごく高かったり低かったりすることが分かります。
またkeyEとBは、それぞれkeyEb,Bbに誤認することがあります。
誤認が起きたり音名が即座に分からなくなって来たら今回のようにリハビリをします。スピーカーからランダムに鳴らした音を予想して、楽器を弾いて答え合わせ。このリハビリを何回かやると音名が当てられるようになってきます。
こうやって楽器をあてて音名を特定していくリハビリは、忘れた音を思い出す作業なのでしょうか。
私は調整や矯正に近いように感じます。「シ」を聞いたときにシbやドだと認識しそうになる自分の感覚を調整し、「シ」と答える訓練だと。
実際のところどうなんでしょうね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?