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アバロンが目指すインバウンドの観光体験について

こんにちは、アバロン株式会社の吉見(@shimpei_0514)と申します。

このnoteではアバロン株式会社って何をしているのか?何を考えていて何を目指しているのか?ということを書いていければと思っています。なかなか文章を書いたりするのは得意ではないですし、長続きするかもわかりませんが、しっかり自分の考えていることや、やりたいことを言語化するのは重要だなということで初めてみました。

そもそも自分の自己紹介ですが、ずっとIT業界(事業サイド)で働いていて、新卒は楽天株式会社で約4年半、その後Tokyo Otaku Mode Inc.という日本のポップカルチャーを海外に紹介・販売したりする会社で約1年半、その後株式会社PECOというペットスタートアップで約2年半在籍し、昨年秋に独立して今のアバロン株式会社を立ち上げました。立ち上げまだ1期目、9ヶ月の会社になります。

日本の観光体験をアップデートする

アバロンですが、今現状は社員が自分だけなので、アバロンが何をしているか?というより吉見が最近何を考えて何をやっているのか?という部分にフォーカスして話したいと思います。

自分のキャリアはずっとIT畑だったしデジタルで過ごしてきて思うのは、これだけスマホが普及して便利になってもリアルで起こる出来事や体験がやはり圧倒的に大きいということです。

日本のEC化率(この指標で見るのもどうなんだという感じですが)も7%前後くらいで、中国が約15%程度、アメリカで約10%程度という状況で、今後もこのトレンドは続いていくのは間違いないですが、それでも圧倒的にリアルの消費体験の方が規模も大きいわけです。

いまでこそニューリテールなどの言葉が出てきていますが、解釈としてはようやく本当の意味でリアルの購買体験のアップデートが始まって来たなと。もう既に中国では当たり前だし、東南アジアでもすごい勢いでこの領域が伸びていて日本が遅れているだけとも言えますが。

もちろんこれは物が介在する購買体験だけに止まらない流れで起きている話です。

その中でも自分は自分で好きだと思っている領域に対してこの新しい流れを起こせればという思いを持っていてたどり着いたのが「日本の観光体験をアップデートする」というものでした。

世界的な旅行者爆発の流れで日本は何ができるか?

国連世界観光機構(UNWTO)のサイトで様々な世界の観光データを見ることができますが、世界の観光客到着数で見ると、2010年で9.5億人だったのが、2017年において13.3億人へと増加しています。

もちろん日本は日本政府観光局(JNTO)が出している訪日外国人の推移でいうと2010年の861万人という数値から2017年に2,869万人(昨年で3,119万人)ともちろん日本が非常に伸びているのは間違い無いのですが旅行者が爆発的に増えているのは世界的なトレンドでもあります。

日本に関して言うとLCCの増加やビザの緩和、各インバウンド取り込みの施策など総合的な要因がありますが、アジアの中でも海外からの観光客が伸びている国と言ってもいいでしょう。

一方で昨今言われるオーバーツーリズムの問題など解決すべき問題は色々あるかと思いますが、間違い無く言えることは、この訪日外国人の増加トレンドは今後も続いていくということでしょう。

やるべきはローカル観光資源の体験価値の向上

自分も日本全県旅行は行っていますし、まだまだ日本のローカルには魅力があるなぁと感じているものの、やはり点で素晴らしい取り組みをやられている方々がいる一方で、勢いある観光エリアは限られているのが現状でしょう。ローカルにはまだまだニーズに対してはインバウンド向けに仕立てられた観光体験が不足しているとは言えると思います。

一方で政府が掲げるように4,000万人の訪日外国人観光客の到来は時間の問題かと思いますが、数だけ追っても意味がないというのも一方であるかと思っています。

ローカルにお金が落ちるかどうか?といった観点もありますが、どちらかというと観光における多様性の向上が重要かなと思っています。

「宿泊」「食」「体験」の3つ×デジタルというアプローチ

弊社アバロンが取り組んでいきたいのは観光体験の中で重要な「宿泊」「食」「体験」という3つの体験をリアル側で提供していきたいと考えています。

ここにデジタルとはどう言うことか?と感じるかと思いますが、端的に言うと「訪日観光客にとって全ての観光体験がデジタルの観点でデザインされているか?」ということです。

外国の旅行者にとってスマホ一つで難しい日本語という言語を介さずにワンストップで情報を得て、スムーズに不便なく体験ができるか?といった基本的な部分から、その体験コンテンツが海外の旅行者にとって適切な形にリパッケージされているか?などはどうしても良いものは残しながら変えていくべきところは変えていったほうが良い部分はあります。

弊社も手探りではありますが、そのような部分に対して少しでもお手伝いができればと思っています。

2019年8月に京都から舞妓遊びのコンテンツを

結構多岐にわたる取り組みをアバロンではしているのですが、その中で直近の話を一つ。

2019年8月より京都にてインバウンド向けの舞妓遊びとディナーショーのコンテンツをリリースします。(詳細はこちら

そもそも日本人でもなかなか体験したことがないものだと思いますが、300年余り続く日本の、そして京都の伝統的な文化である舞妓・芸妓。

京都には五花街と呼ばれる花街がありまして、上七軒、祇園甲部、祇園東、先斗町、宮川町の5つを指します。今回は宮川町の弘庵さんとのコラボレーションで実現した訪日外国人向け(特に欧米豪の顧客)のコンテンツになります。

もちろん日本人も大歓迎なのですが、やはり英語圏のお客様に向けてということで、京都市公認のガイドと翻訳者が京都の舞妓という世界を説明していきます。インバウンドの体験は「単純な翻訳」ではなく、「カルチャーとその背景」をどれだけ伝えることができるか?というのが非常に大事になります。(自分も以前所属していたスタートアップのTokyo Otaku Mode時代に日本のアニメやゲームなどのコンテンツを海外に伝える時のこの「カルチャライズ」という視点は勉強になりました)

もちろんショー自体の鑑賞だけでも特別な体験になりますが、今回はしっかりと懐石の仕出し料理と京都の地酒を味わってもらいながら鑑賞するディナーショー形式になっています。また舞妓遊びなどもコンテンツには入ってくるのですが、色々ある遊びの中で「非言語」でも直感的にわかりやすいコンテンツに絞り込み構成を作っています。この辺りもまさにインバウンドに向けたというところかなと思います。

ナイトタイムエコノミーという言葉もありますが、京都はやっぱり魅力的な観光地が多い分、夜の魅力が少なくて昼間はいいけれど夜は大阪に行っちゃうよなぁという感覚もあり、この辺りの文脈に対して何かできると良いなぁと思いながら模索しています。

引き続きインバウンド領域を取り組んでまいります

ということで長くなりましたが、弊社アバロンが取り組んでいくインバウンド領域のお話でした。

同じようなことをやっているとか興味があるという方はぜひお気軽にご連絡してください。色々話しましょう。twitterでもwebからでもお気軽にお待ちしています!








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