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【往復書簡】1通目(キャサリン様)

拝啓 キャサリン様

キャサリンさんに書簡の打診を快諾いただいてからというものの、どんなことを話そうかと日々頭の片隅で考えていました。せっかくの機会少しでも有益に……とやましい気持ちも一瞬脳内を掠めましたが、結局普通が一番との結論に至りましたので、ゆるゆるとお話をさせていただければと思っています。お相手よろしくお願いいたします。

ちなみに先にお伝えしておくと、当書簡において僕が勝手に掲げているサブテーマは「教えてキャサリンさん!」です。やましいですね。というのも、僕にとってわりかし身近なところに「本」があるように、キャサリンさんと言えば「映画(海外ドラマ)」のイメージが強くあります。これで映画の話を全くしないとなると、全国若干名の読者各位から間違いなく「おい!」と総ツッコミを受けるでしょう。それだけはなんとしてでも避けたいのです。

少しずつ本題に入っていきますが、本と映画ってなんだか似てますよね。どちらも感情をコントロール(刺激したり、落ち着かせたり)するために用いられることがあって、観る(読む)ことで何らかの影響を受けるツール。気分が塞いでるから元気を出すためにだったり、疲れているから癒されるためにだったり、色んな目的で「この作品を観よう(読もう)」と手が伸びがちです。

仕事柄お勧めの本を尋ねられることも多く、「こんな気分になれる本はありますか?」なんて質問も度々いただきます。それに対してはもはや処方箋を出す気持ちで回答を選んでいるのですが、それぐらいに本は読み手にに良くも悪くも影響を与える可能性があります。

それはきっと映画や海外ドラマも一緒で、ただ何も考えずに楽しく観るのももちろん良いんでしょうが、場合によっては自分のモヤモヤを解消するお薬みたいに使うことができる気がします。ただ僕は海外の映画やドラマついてはサッパリで、面白い作品を選ぶ感覚はどこかの路地裏で落としたのか今は持ち合わせていないので、その辺りを素人目線でキャサリンさんに伺っていきたいです。また素人に毛が生えた程度ですが、こちらはこちらで本によってお返事ができたらと思っています。

前置きだけで年を越しそうです。油断してると師走もあっという間に終わってしまいそうですね。この時期になると「今年やり残したことはないか…」という焦燥感と「そうは言ってももう日数もないし来年がんばろ」という開き直りで頭がいっぱいになります。正月に考えたはずの新年の抱負はほとんど忘れ、来年のことばかりを考えてしまう。よくはないなぁと思いつつもそれが毎年の恒例になっています。

年も変わるし、気持ちも新たに一年を迎えたい。そう思うのはきっと僕だけではないはずです。そこで早速キャサリンさんにお勧めを伺いたいのですが、観ると気持ちが清々しくなり、気合いが入って新年を迎えられるような映画や海外ドラマ作品はありますか。年末でお忙しいかと思われますので、またお時間あるときにお教えください。

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