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ミノタケ世界線
僕は42歳。1分前も1時間後も、まごう事なきオッサンである。
爆笑している時点でそうなのだ。
高校生の時、髪型がキマらず行く気にならなかったあの朝はなんだったのか。今朝、鏡を見てイラッとしたのはそこにオッサンがいるからである。
しかし。同じ2足歩行でありながら、竹野内豊はかくも美しいお顔と体型。
Wikiによると50歳になられたという。神様、もう少しなんとかうまいことならんのか。腹が出ているのは自分のせいだが、神様、もう少しだけ。なんとかうまいこといかんかね。ここまで書いてて、ふっと降りてきた。いわゆるお告げだ。
神様はこう言っている。「オマエモガンバレ」
確かに僕は努力が足りませんでした。夜、近所の公園を健康のために歩いたら、蜘蛛の巣に引っ掛かり秒で撤収。気味悪くてね、、、帰りにコンビニでアイスを買う始末。あれ程整ったお顔をお持ちの竹野内様でも、あのフォルムを保つためには、きっと涙ぐましい努力をしているはずだ。夜中にラーメンと唐揚げセットは食べないし、酒を飲んで一人で部屋でカチャーシー(沖縄の慶事に手をクネクネする踊り)も踊らない。演じることに全集中し、下品なことも言わないのだ。
ですよね、神様?努力の分だけオッサンエキスは減ると信じて。
申し遅れ過ぎました。ワタクシ、下地敏史といいます。簡単ではございますがプロフィールをサクッと書くと。
沖縄県・那覇市出身の未年生まれ。
高校を卒業して2年間、絵を描いたり歌を歌ったり、旅をしたり、本を読んだりしてたら「いい加減にしないか」と親の怒りを買う。
21歳。持ち前の飽きっぽさを胸に抱いて将来設計がグラグラなまま地元の大学へ行き・・・
24歳、卒業後は那覇市教育委員会の非常勤職員としてまちづくりに関わる
1年後、「なんか面白そう」という理由で琉球放送に転職し、AD業務を。
半年後、沖縄そばを紹介する番組コーナーでディレクターデビュー!!地元の美味しい沖縄そば屋さんに関する台本を書いてロケに臨んだが「太めのmenとの相性も抜群!」と誤植。一人、翌日になっても笑っていた。(#普通に怒られた)
1年後、「なんか違う」という理由で琉球放送を辞めて上京。
早稲田大学芸術学校に入学。
この時27歳。奨学金という負債を抱え、今はもう存在しない「空間映像科」という謎の学科で写真と映像を学ぶ(こうやって振り返ってみると、やべー奴だな。不憫で涙が止まらない)。
しかし。お世辞じゃなく、ここで出会った教員やクラスメイトが素晴らし過ぎて映像の世界に首まで浸かることに。
29歳。テレビ番組を制作している株式会社いまじん 入社(よく採用してくれたよね。感謝しかない)それから13年、ずーっとディレクターとして映像の海をバタフライ。TBS『情熱大陸(ADのとき)』日テレ『ザ!世界仰天ニュース』フジ『ザ・ノンフィクション』BSテレ東『14歳からのスタートアップ』NHK『 BS1スペシャル』などを企画・制作。ありがたいことに、NHK BS1スペシャルではギャラクシー賞奨励賞まで頂いた。
その間には。
32歳。結婚(早稲田大学芸術学校で出会った妻と)
35歳。長男出産(妻が)
40歳。次男出産(妻が)
そして・・・
2021年10月。社内で新規事業を提案。採択されて進行中
といった具合。どうして飽きっぽい自分が映像だけは続いているのか、ベッドの中で昨夜考えた。答えは至ってシンプルで、あらゆる分野の”筋金入り”の天才たちと出会うからだ。ワクワクする。
科学者、小説家、起業家、スポーツ選手、芸能人・・・第一線を走り続けている人たちは共通して、優しさと厳しさ、独自の観察眼を併せ持っていることも知った。
繊細なのに大胆で、人の何倍も行動している。当たり前を疑い、自分の頭で考えて逆風の中を一歩一歩進んでいくことができる。オッサンエキスどうのこうの言うてる場合じゃない。
しかも彼ら彼女らは、常に挑戦しているからうまくいかないことも死ぬほど多い。それでも「少しでも可能性があるならやってみよう」と思える”抜け感”があるのも特徴だ。
そしてこの抜け感はとても重要だとつくづく思う。
なぜなら、勝負の決着がいつ訪れるか分からないからだ。努力を習慣化するにはそれが努力だと自覚しないところまで高めないといけない。竹野内豊だってきっとそうなのだ(たぶん)。
そのためには、空(くう)をみるような抜け感が必要なのだ。
ワタシも長距離を走れる心身が欲しい。
妻と子が隣で寝息を立てている。
起こさないように身の丈を測って、明日の朝に備えるとしよう。
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