海外・国内のユニコーン企業やベンチャー257社の時価総額・資金調達額で最新トレンドを分析!

フォーブス「2015年、最もホットなスタートアップ50社リスト」および調査会社CBインサイツ「141社のユニコーン企業」をマージし時価総額を分析した。また、国内はaimitsu「スタートアップ資金調達実績を一覧」から資金調達額による分析を行った。

業態は、1.IoT関連、2.インフラ(エネルギーなど)、3.ソフトウェア(WEBサービス含む)、4.マーケットプレイス、5.金融、6.人力サービス(教育、人材、建設、小売りなど)、7.製造の7つに分類

257社のうち127社がソフトウェア、83社がマーケットプレイス

時価総額がわかる192社でみると半数を超える102社がソフトウェアが占めている。そのうち6社が中国企業、91社がその他海外企業、日本は5社。

マーケットプレイスは63社、中国は12社とマーケットプレイスが多い。その他海外は48社、日本が3社だった。

資金調達額がわかる国内65社でみると、ソフトウェアが25社で、マーケットプレイスが20社、製造が12社となっている。

時価総額計53兆円の4割がマーケットプレイス、3割がソフトウェア

総時価総額53兆円で4割の22兆円がマーケットプレイス企業となっている。企業数ではソフトウェアが多いが時価総額ではマーケットプレースが上回っている。内訳は中国が4.8兆円と大きく、海外は17兆円、日本は430億円と小さい。

中国では、ディディ・クアイディ(タクシー配車サービス)が1.5兆円と大きく、個人間融資のオンライン仲介プラットフォームのルファックス(1兆円)と続く。その他不動産などシェアリングエコノミー企業やECサイトが続く。

海外は、Uber、AirBnB、WeWorkといったシェアリングエコノミー企業がそれぞれ1兆円を超える市場規模となっている。また、インドのECサイトフリップカート(Flipkart)も1兆円を超えている。基本的にシェアリングエコノミーかECが多くを占めるが、音楽定期購読のスポティファイ(Spotify)などもある。

日本では、メルカリ、ラスクルなどが入っている。

続いて3割の20兆円がWEBサービスを含むソフトウェア企業で、こちらは海外が18兆円を締めており、スナップチャット(Snapchat)、ピンタレスト(Pinterest)など画像共有、ドロップボックス(Dropbox)が上位で、スクエア(Square)、ストライプ(Stripe)などのフィンテックやZenefits、SlackなどのB2B関連サービスなどがある。

日本も1,000億円と国内では非常に大きい。スマートニュース(SmartNews)、グライダーアソシエイツ(GliderAssociates)などキュレーションメディアやフリー(freee)、マネーフォワード(MoneyForward)などのフィンテック企業が入っている。

中国は、製造が5.8兆円と大きいが、理由はシャオミ(Xiaomi)の4.6兆円がある。また、ドローン製造のDJI(DJI Innovations)も1兆円の時価総額となっている。

国内の主要ベンチャー65社の資金調達738億円うち6割がソフトウェア

国内の2011~2014年までの各業界上位のベンチャーが行った資金調達は合計738億円で、その6割の450億円がオンラインサービスを含むソフトウェア企業となっている。

国内は、株式会社gumiやKamcord, Inc.といったゲーム関連企業が100億円近い調達額で全体の4割近くを占めている。続いて、時価総額でも出てきたマネーフォワード、Freeeのほかメタップス、コイニー、レピカといったフィンテックも非常に多い。また、スマートニュースやAntennaのグライダーアソシエイツも30億前後の調達を実施している。

世界のマーケットプレイスが成長しているなかゲームを中心としたソフトウェアが資金調達総額の6割を占める日本は、やはりオタク大国というべきか、、

時価総額
http://forbesjapan.com/articles/detail/10633
http://vdata.nikkei.com/prj2/ni2015-globalunicorn/

資金調達
http://imitsu.jp/report/specialist/startup_finance2015

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