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人間の目は最高性能のカメラなんですものね

NHKラジオ「眠れない貴女へ」のパーソナリティ、
作家の村山由佳さんが、番組の中でこんなことを話していた。
「取材の仕事で行ったから仕方ないとしても・・」と
前置きをしながら、目の前で繰り広げられていたお祭りを、
「写真ばっかり撮ってて、自分の目ではあまりみてない」と嘆き、
「もっともっとお祭りの空気の中に体を浸せばよかった、って
後から後悔しました」と作家らしい表現をしてくれた。
そして「人間の目は最高性能のカメラなんですものね。
そっちに頼った方がずっといいかもしれませんね」と、
リスナーの私たちに優しく話しかけてくれた。
私もそう思ったから、思わずメモをした。
デジタルカメラ、スマホのカメラともに、技術の進化が目覚ましく、
見た目より、より明るくより鮮明に記録に残してくれる。
さらに、画像の修正が簡単にできるようになり、
構図でジャマなものを削除し、色調までも変えてくれるので、
どれが本来の色なのかわからなくなることもしばしば。
だけど、やはりその場の空気感までは、映しえないし、
人間の目のように、遠近・ワイドを同時に捉えることは難しい。
そう、最高性能のカメラの目で撮影し、脳に記憶すること、
これに勝る撮影方法はないな・・と思う。
視覚を含めた五感で記録し保存することができるのは、
人間の素晴らしいところなんだろうなぁ。

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