おしゃれな理容室が苦手な理由
こんにちは、Shimizu_Tです。
今日は、私がいつも行くのは街の床屋で、それ以外のおしゃれな理容室へ行くのは苦手な理由について。
10年前か?15年前か?もう覚えていないけど、友人に誘われておしゃれな理容室へ行ったことがある。
何かのキッカケでその友人に誘われて行ったもので、そのキッカケすら忘れてしまったが、とにかく生涯で(今のところ)一度切りになってしまっているが、友人と一緒におしゃれな理容室へ入った。
街の床屋と違うのは、店の真ん中に鏡が立っていて、その両側に客が座る形になっていること。
わかりやすく言うと、入口から見ると、店の真ん中に右側と左側に向かって鏡が立ててあり、客は店の真ん中に向かって両サイドから座れる形になっているということ。
まあ、そうじゃない店もあるでしょうけど、いずれにしても、鏡の下にはシャンプー用のシンクはなく、カットの前(あるいは後)にシャンプーをする際は、席ごと移動してシンクのある場所で髪を洗ってもらうことになる(らしい)。
しかも、街の床屋と違って、客は前向きに頭を下げるのではなく、後向きに頭を反る体制で髪の毛を洗ってもらうことになる(らしい)。
初めておしゃれな理容室へ行った私は、後ろ向きに髪の毛を洗ってもらうことが初めてで、「えっ、こんな姿勢で髪の毛を洗うの?」「前向きの方が洗いやすいんじゃないの?」など、いくつもの「?」が頭の中で回るも、おしゃれな理容室はそんなものらしい。
そこで、理容師さんが私に声を掛けた。
「okubikurushikunaidesuka」
私はその時、「ここは日本なのか?」と感じるくらい、その理容師さんの発した言葉が聞き取れなかった。
最初が「お」から始まっていて、語尾が上がっていたので、何かの問いかけであることは、聞き取れたような気がする。
「おkubikurushikunaidesuka ?」
「えっ?」と私が聞き返すと、理容師さんは、もう一度同じ言葉を発したが、やはり「お」で始まる疑問形の言葉であること以外は、聞き取れない。
「おくびく・・・?」
理容業界の用語に「おくびく」というものがあるのだろうか?
「えっ?あっ、すいません。ちょっと・・」と戸惑うと、今度は少しゆっくりと「おkubi kurushiku nai desuka ?」と聞いてくれた。
これまで読んでいただいて、理容師さんが何を言っているか、とっくにわかっているという方が多いと思うが、このゆっくり発言を聞いても、私はすぐに理解できず、頭の中で「おkubi kurushiku nai ・・」と反芻して、ようやく理解できた。
「お首、苦しくないですか?」
理容師さんは、後ろ向きになった私の首を気遣って、その首が苦しくないかを確認していたという訳であった。
私の人生の中で、首に「お」を付けて会話をしたことがなく、「おくび」とは「首」に「お」を付けた言葉であることが、まったく想像できなくて、「おくびく」なる言葉があるのだろうか?そう考えて、理容師さんが何を言っているのか、わからなかったということである。
この一件がきっかけとなり、おしゃれな理容室へ行くのがある意味怖くなり、それから一回も行っていない。
いや、そんなことで避けなくても良いのにとも思うが、次は自分が聞いたこともない何を話しかけられるのか、想像しただけで緊張してしまいそうで、うっかり行けないということである。
「okubikurushikunaidesuka ?」
一回聞いただけで、その意味が理解できましたか?
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
いつものように、締めくくりはこの言葉で。
「毎日が、心穏やかに過ぎますように」
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