実家の近くに仕事を作った話

そもそも要介護5となった母の自宅介護時代から、入院介護となった今も継続して実家に定期的に通っている。自宅介護時代は父の負担が気になったのもあるけれど、母が入院してからは父の一人暮らしが一番気にかかっていた。

でも、30代〜40代の社会人はそれなりに仕事が忙しいと思う。ウチは子供が居ないからまだ自由度は高いけど、その分仕事に集中させているとも言える。だから、時間を作らないと定期的に実家に通うことは難しい。どうしても仕事やその付き合いを優先してしまう。(ちなみに、僕は今中央区に住んでいる。JR線なら東京駅から中央線一本で八王子。だいたい1時間くらいかな。クルマで空いていれば同じく1時間くらい。適度に近い距離は、結果的にいつでも行ける気がして家に帰る機会を逃しがちだった。)

そこで八王子に仕事を作った。何かしら仕事を作れば定期的に通うことになるので、結果的に実家に行く習慣も出来る。具体的には大学での非常勤講師のお仕事。報酬はアルバイトみたいな金額だけど、定期的に通う習慣が生まれる上に、帰り際に実家の様子を見ることが出来るなんて、とてもありがたい話。
この機会を頂いた時は、とても嬉しかったし、僕を候補に上げて頂いたことは今でも感謝しきれない。

これによって週に一度実家に行く習慣が出来た。

一人暮らしの父の様子を見つつ、簡単な会話をしたりして、帰宅の前に母の病院へ見舞いに行くスタイルが取れる様になった。

父とは仲が良くない訳ではないのだけど、実家暮らし時代にはあまり話をした記憶もない。サラリーマンの親を持つ家庭ってそんなもんかも。そもそも大学時代とか学校か遊びで家に帰らなかったし。
それが今では朝食を作ってくれたり、元気な頃は夕飯も作って用意していてくれた。そしてちょっとした会話が生まれて、いろいろな話へと広がったりもしている。結果的に良い時間を生み出してくれている。

仕事が無かったら…と考えると得られなかった事が沢山あることに気づく。実家から離れて暮らしている上で、自分で仕事を決められるスタイルの人には、良い形だと思う。

頂いたお金は両親の病院へ通う交通費などに活用させて頂いております。感謝いたします。