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介護鬱

身近な家族に弱音は吐いてるものの、根本的な解決策がなく困っている。仕事なら辞めれば良い。人間関係なら離れれば良い。では、家族の介護は排除できるのか。答えは難しい。

施設を頼るという選択もあるだろうけれど、今の状態では適した施設が無い。要介護4とはいえ、一人暮らしを続けたいという意思がある。しかも余命半年宣告を受けて半年が経った今、残りどれほどこの家で暮らせるだろうと思うばかりに、出来る限り協力したいと思いながらこちらの精神を蝕んでいってしまう。

仕事が思うように手が付かない。考え判断して生み出す作業が、全然進まない。こうしたことを他人のせいにしたくないという気持ちもあり、更に気持ちを圧迫させる。本当にキツイ。

出来るだけのことをしてあげたい。それは「あとで後悔したくない」って気持ちから。一方で、同じ理由で出来るだけ優しい言葉をかけてあげたいという気疲れも背負うことになる。

そして、余命とされたリミットの日を迎えて、一体これがどれだけ続くのだろうかと、更に暗い未来しかない。

40代、まだまだ自分の人生を選択したい。というより、自分のことだけに一生懸命になっていたい。なのにこれだ。

介護は誰も幸せにしない。重度の度合いじゃない。長く続けば続くほど、相手を思えば思うほど、どんどんと嫌いになってくる。苦しい存在になってくる。

突然亡くなったなら「残念だった。」「もっと話をしておけばよかった」「出来ることがあったかもしれない」と思うだろう。それが、突然介護を必要とする状況となったら、「今しておかないと」と最悪の結果を迎える。

たぶん父も母も亡くなったら「やっと終わった」と本音が出るだろう。悲しみの感情よりも、安堵感と肩の荷が降りた安らぎが先行すること。それは誰を幸せにするというのだろうか。

早く終わってほしい。

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