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親の介護は突然やってくる(要介護4の父と要介護5の母)

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突然訪れた親の介護。いつか「やっと終わりました!」って投稿が出来るまで。
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2019年9月の記事一覧

親が余命宣告されたらやっておくと良いと思ったこと

父親が入院したのは76歳の時。 僕はその時42歳になったところ。仕事はそこそこ忙しい。「その時」と書いたのは既に過去の出来事だから。既に父は他界しました。 働き盛りの人の親が入院するとどんな事が待っているのか。そして僕自身が後悔した事など、まとめておきたいと思ってコレを書いてます。 この時には父は定年退職し、時間は自由な生活を送っていました。 母は脳の病気が重なり、介護を受けながら身体のリハビリと治療を受けられる病院へ既に入院していました。ここへのお見舞いが父の日課。 そん

実家への通い道

金曜日、ETCカードを実家のクルマに挿しっぱなしの上、駐車場のビルの入り口の鍵も実家に置いてきてしまっていることに気づいて、ふらりと実家へ打ち合わせの後にクルマを走らせる。 なんとなく見慣れたというか、ほぼ通勤の様に頻繁に通る道も秋の空の様子に色々な思いが広がっていく。とはいえ、哀愁漂うとか思い出に浸るとかでなくて、疲れからの思考停止という感覚が近いかも。高速道路はこういう時にゆっくり走るのは快適なもの。 ICを降りて実家への道は父の入院していた病院の横を通る。ウインカー

父の葬儀を終えて

日本の葬式なんてものは、役所への死亡届を出すのが当たり前なのと同じで、大概段取り的なモノは決まっている。宗教を信仰していれば多少のマナー違いはあるだろうけれど、基本的にはほぼ自動的に進んでいくものだ。 母が入院中なので喪主は僕が務めた。とはいっても、参列者は親戚のみなのでおじさんおばさんと従兄弟へ「来てくれてありがとう」と言うだけ。 通夜も告別式も出席者は同じだから、喪主の挨拶なんて何度も聞かせる必要あるのかなと、そんな事を思いながらマイクの前に立った。 病院から一度家へ