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ワイヤレス映像伝送システム『Hollyland MARS 400S PRO』を使ってみてのレポート

はじめに
前機種でもある『Hollyland MARS 400S』は元々持っていて、手持ちカメラ用だったり返しモニター用などなどで使っていました。

『Hollyland MARS 400S』の使い勝手が良かったのもあり、後継機の
Hollyland MARS 400S PRO』に関しても気になっていたのですが、そんな時にFacebookにある『ライブ配信部』グループにてHollyland Mars 400S PRO のレビューの募集があったので「これは!」と思い応募し、ありがたい事に当選いたしました。

私は既にMARS 400Sは持っているのでそちらとの比較を
後は現場で実際に使用してみての使用感を元にレポートを書いていきます。

うっかり電源オフにしてしまう可能性が低い

こちらはMARS 400Sの電源オンオフです。これだと……私は今まで経験ないですが、もし何かがぶつかった際などにオフになってしまう可能性がありえると思います。

それに対してこちらはMARS 400S PROのオンオフです。大きな違いとして

MARS 400S → スイッチ式
MARS 400S PRO → ボタン式

なんですが、MARS 400S PROのボタン式のオンオフは、オンにする際にボタンが奥に押し込まれて、意図的に押そうとしない限りオフにしづらくなっています。つまり、うっかりオフにするという危険性が非常に少ない!!

これに関しては使った人から「うっかり電源ボタンをオフにしないように改良してほしい!」という声あったのでしょうか?非常に良い改良だと思いました。

Type-Cでも充電できるのはやはり便利

両機種ともにType-C端子付いているのですが、MARS 400Sはファームウェアアップデート用なのに対して
MARS 400S PROは充電にも対応していて、給電方法が多いというのはやはり便利です!

【給電方法】
MARS 400S → バッテリー給電、AC/DC給電
MARS 400S PRO →バッテリー給電、AC/DC給電、USB給電

ちなみに私がMARS 400Sのバッテリー給電用に使っているバッテリーはこちらになります。一度満充電状態から電源落ちるまでの時間を測った事ありますが約4時間でした。
そこまで長くないライブやイベントなら1つでも持つし長時間でも合間合間の上手いタイミングで交換すれば十分使えると思います。
もっとバッテリー容量多いものはありますが、これは軽量で小型なのが気に入ってます。
(ちなみにMARS 400S PROでも運用可能時間調べてみましたが同じく約4時間でした)

それ以外の使用感はそこまで変わらず。形は大きく違うがその差は?

起動音に関しては「MARS 400S PROの方が静音だ!」と感じたりもしましたが、MARS 400Sがうるさいと言う事では全然無く
よほど静かでなければいけない現場でもない限りは、実質差はないといってもいいでしょう。

遅延に関しては『送遅延を0.1→0.08sへと短縮』との事ですが
両機種立ち上げて目視で確認してみた所個人的には差は感じなかったです。

MARS 400S PRO
MARS 400S

両機種の形は大きく異なり、MARS 400S PROはマウント位置が横なので確かにビデオカメラに取り付けた安定性が向上してるとは思いましたが
MARS 400Sが不安定という訳では全然ないです。

個人的にはMARS 400Sを満足して使っていますが、満足している中でも細かい所で良い改良されたのがMARS 400S PROという感想です。

実際に現場で使ってみて
〜2022年1月23日 Story Teller(Terror)朗読・怪談 五感@東京証券会館ホール〜

ホラー朗読のイベント現場で、画像出し用スイッチャーから会場のプロジェクターへの送り用に使用いたしました。

こちら会場写真ですが座席最後方に基地を組んで送信機を設置
座席最前列の更に前にプロジェクターを置いて、そこに受信機を設置しました。

送信機・受信機共に、バッテリー給電、AC/DC給電を兼用で使用しました。

 リハーサル中に一度接続が途切れて、↑のようにプロジェクターにメーカーロゴが表示されてしまう事がありましたが、それ以外は安定していました。
(他の方のレビューで「再接続に非常に時間かかった」と言うのを見たことありますが、私の場合はこの時含め再接続はスムーズにいきました)

※実はもう1つ、2000以上キャパの箱でアーティストのライブ配信用にビデオカメラで使う予定だったんですが……数日前のタイミングで「ビデオカメラ→映像スイッチャーへの接続は全て有線で」と言うことになり、残念ながら出番はありませんでした……。

【希望事項】基本的には満足ですが、接続切れた際に……

これはMARS 400Sでも同様なのですが、接続途切れたり電源入れ直した際とかに『大きくメーカーロゴがガッツリ出る仕様』を無くして欲しい…と言うのが、今回MARS 400S PROを使用して改めて思ったことです。

『リハーサル中に一度接続が途切れて、↑のようにプロジェクターにメーカーロゴが表示されてしまう事がありましたが』と書きましたが、リハーサルだったから良かったものの本番でロゴ出てしまうと

「ん?HOLLYLANDってなに??」

とお客さんが意味不明になってしまうなと……こちら、途切れた際は黒映像に、もしくは『右下ににちっちゃく』みたいな仕様にアップデートで変更できないものでしょうか……?

と書いてみましたが、現場で使ってみて改めて「無線でこれだけ低遅延で飛ばせるのは本当に楽だ!」と改めて感じました。

【別記】HOLLYLAND MARS Xが好きです

MARS 400S PROレビューとは無関係なのですが、『MARS X』と言う同じくHollyland社から出ているワイヤレス映像伝送システム機器をMARS 400Sと同タイミングで購入していてこちらも愛用しています。
(確認した所、現在は生産完了しているんですね)

アプリ専用の映像伝送となっているのですがとんでもなく小型(112g!)で遅延が少ない(MARS 400S PROよりも低遅延!)
場合によってはiPhoneやIPadに映像返したい場合もあるので、そういった時は本当に便利です。バッテリー内臓で1時間くらいならそれだけで起動するのもありがたい。

この『MARS X』の紹介に関しては、個人的に紹介したくて書きました。

まとめ

Hollyland社の製品は元々お気に入りで使用していて、だからこそ今回こうしてMARS 400S PROを触る使用する事が出来たのはありがたかったです。

私がこういった映像関係の仕事に携わり始めた10年前は、映像のワイヤレス伝送と言うのは全く縁がなかったですが
今現在、これだけの低価格で100m以上のワイヤレス伝送が可能な機器を購入できると言うのは本当にすごい進化だと思っています。

『MARS 400S PRO』とても買いの製品です。
もし「これ、ケーブル無しで繋げられたらなあ」みたいな経験がこれまでにある方・今後ありそうな方はまずは1個持っておくだけで自由度は大きく上がると思います。

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