後立山連峰 地形徹底分析

後立山連峰とは

後立山連峰は富山県と新潟県、富山県と長野県の県境にある北端の親不知から南端の針ノ木岳までの山々を指します。富山から見て立山の後ろにあるということで後立山と名が付いている。なぜ立山が基準になっているのかというと立山は富士山、白山と並ぶ「日本三霊山」となっており、万葉時代より立山は神々が宿る山として山岳信仰の対象となっていたようです。その影響より立山基準にて後立山と名が付いている。
後立山連峰は冬季、大陸からの季節風によって大量の降雪をもたらされ、年中残雪がある。この後立山連峰には日本三大雪渓のうち2つを占める白馬、針ノ木の大雪渓が存在する。
また、連峰の東側にはフォッサマグナ(中央構造線)に沿って隆起した断層地形をなしている。さらに冬季の大量の降雪により急崖を作っている。後立山連峰には三大キレットのうちの不帰キレットと八峰キレットが存在する。

後立山連峰の主な山

親不知
白鳥山(1,286m)
犬ヶ岳(1,592m)
朝日岳(2,417m)日本三百名山
雪倉岳(2,610m)日本二百名山
鉢ヶ岳(2,563m)
白馬乗鞍岳(2,469m)
小蓮華山(2,766m)
白馬岳(2,932m)後立山連峰最高峰、日本百名山、花の百名山
杓子岳(2,812m)
鑓ヶ岳(2,903m)
不帰嶮
唐松岳(2,695m)日本三百名山
白岳(2,541m)
五竜岳(2,814m)日本百名山
鹿島槍ヶ岳(2,814m)日本百名山
爺ヶ岳(2,669m)日本三百名山
鳴沢岳(2,641m)
スバリ岳(2,752m)
針ノ木岳(2,820m)日本二百名山

大雪渓とは

雪渓とは谷の地形に局地的に雪が積もり、それが夏になっても解けずに残っている状態を指します。特に著名なものが日本三大雪渓である白馬大雪渓、針ノ木大雪渓、劔岳大雪渓である。
全長3.5km、標高差600mの白馬大雪渓は日本最大規模でありながら、気軽にハイキングが楽しめる雪渓ということで非常に人気がある。

キレットとは

キレットとは山と山をつなぐ尾根が深く切り落ちている場所の事で、通常の尾根よりも細く断崖絶壁になっているため登山ルートとしても難易度が高くなっています。日本三大キレットとなっているのが、穂高岳と槍ヶ岳を結ぶルートにある大キレット、白馬岳と唐松岳を結ぶルートにある不帰キレット、五竜岳と鹿島槍ヶ岳を結ぶルートにある八峰キレットである。その中でも最難関と言われているのが大キレットです。緊張感のある岩場を約4時間ほどかけて通らなければいけません。どこも滑落などの事故が毎年発生している危険地帯です。また、落石などの危険もあるため、必ずヘルメットは着用するようにしましょう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?