私たちが坂元くんに恋する理由②
わたこい2話、膝枕回がやってきた。
とあるシーンにて初見では坂元くんに蛙化現象を起こしたが、何度も見直すことと原作者さま方のご意見を読んで、受け止め方が変わった回だった。
以下2話の坂元くんについての感想。
・女子会ランチを楽しむ坂元くん
今週もありました!同期女子3人(※正しくは女子は2人です)による食堂ランチシーン!!このシーンを見るために1週間頑張って耐えたといっても過言ではない。
「今日はね唐揚げにした」「好きだから」←この同期と話しているときの声のトーンがめちゃくちゃに良い!!!!!!落ち着いた坂元くんの声かっこいいよ〜(涙)
和やか同期でランチ中の場面で「坂元はっけ〜ん」と大島さんが登場し、「見つけないでくださいよ〜」と言いながらも、ピカピカの笑顔で大変嬉しそうな坂元くん。かわいい。今週も寵愛を受ける坂元くんが見れる!よっしゃ!と歓喜した。
大島さんにバックハグされながらなすがままの坂元くん。いいぞ、待っていたぞこの時間を。視聴者の需要度No.1(予想)の大坂スキンシップ。なんか画面がキラキラ加工されてる。フィルターをかけられてしまうほどのスーパーイチャイチャタイムだ!(多分、小津さん視点でかけられているフィルターである)
坂元くんは大島さんに触られているときは肉体の全てを預けており、それはもう表情からもわかるほどのトロトロ状態。ぬいぐるみのようにふにゃんふにゃんでかわいい。坂元くんのぬい欲しい。
「相変わらず華奢だなあ、華奢元って呼んじゃうぞ〜」という大島さんに対して(いや!坂元くん(の中の人)は脱いだらすごいんですよ…!)とつい突っ込んでしまった。でも大島さんの逞しいお身体に比べたら圧倒的に華奢かもしれませんが…。でも坂元くん(の中の人)の体には美しい筋肉があるんですよ…ッ!
抱きしめながら「かわいいなあお前はほんとに」という大島さんのお言葉。とうとう出てしまった本音。全視聴者の声を代表して、遂に言ってくださった!と嬉しくなった。しかしこういったセリフ、少女漫画でイケメン男子が主人公の女の子に言うやつじゃないですか?やっぱり坂元くんはヒロインだから自然と少女漫画のセリフを引き出してしまうのだろうか。
大島さんもお誘いして4人でランチすることになって、大島さんが坂元くんの隣に着席する。体格差がすごい。やっぱり華奢元くんなのか…。ていうか坂元くんが女子に見えてしまう。かわいすぎて。
並んで座ると大島さんと坂元くんの2人のネクタイの柄が似ているような気がしてしまう。もしかして、匂わせかな…?と穿った目で見てしまってごめんなさい。
「隙あらば後輩を筋トレに誘うの、やめてください(ニコニコ)」と忠告する坂元くんも「ムキムキに魔改造されちゃうよ?(アセアセ)」と焦っちゃう坂元くんも、全部がかわいい。かわいくて優しい坂元くんを見て幸せになれる。かわいい坂元くんと談笑しながら一緒にランチしたい欲が高まる。
筋トレ話から意気投合する2人を見て、ぱあっと明るい笑顔で見つめる坂元くんもかわいい。見上げ方かわいい。小動物の坂元くん。社内で坂元くんのFC絶対ある。なければ私が発足させる。
ずっと「坂元くん」としてかわいいの気(かわいいのき?)を途切れさせない龍也のお芝居が今週もすごいと思った。ナチュラルにアイドル。カビちゃんのときも感じたけれど、役に入ったときの、オンにした際の持続力というものが長い。それはアイドル歴が長いということも関係しているのか、嘘(役)と真(自分)を交えて表現するということが上手に見える。でも見る人によっては、真面目でかたい演技なのかもしれない。私は役に入り込んじゃう系の俳優さんが好きなので、龍也がこれからお芝居の経験を積んでどう変わっていくのか、坂元くんを経てどんなことを考えていくのか、ものすごく楽しみになっている。現時点でも龍也は俳優に向いている人間なのだろうなあと個人的には感じているので、どんどん色々な役と向き合ってほしい。
・市川さんとのプレゼンに臨む坂元くん
坂元くんが市川さんのデスクに向かうときの笑顔のウキウキ感…!かわいい…!
2人でお仕事を順調にこなしていくのだが、市川さんはプレゼン中に調子を崩してしまう。一瞬ペースが乱れ、その様子を見て異変に気付く坂元くん。ここで今週の眼鏡クイが出た。動揺したときに眼鏡に触る癖があるのかな。
坂元くんは市川さんから先に会社へ戻るように言われるが、普段と様子が違う市川さんのことを心配している。全く落ち着かない様子で待つ坂元くん。わんこだ…!飼い主を心配するわんちゃんの坂元くんだ。
どうやら市川さんはトイレに入ってから出てこなくなってしまったらしい。不安そうにトイレ前で待機して、会社へは戻らない坂元くん。市川さんをとてつもなく心配している姿を見てこちらも胸がざわつく。市川さんに電話をかけて調子を伺うと「動けない」とのことだった。「いつものことだから」という言葉を聞いて何かを察した坂元くんは「ちょっと待っててください」と言って電話を切り走っていく。
このときの坂元くんの表情が超〜かっこいい。頼れる。頼れる顔してる。何かを決意した顔、助けるぞという強い意思を持った雰囲気、走っていく後ろ姿、坂元くんの人間性が感じられてすんごく良かった。そしてトイレに篭っていた市川さんの元へ「必要そうなもの」が届く。洗面台に置かれたビニール袋の中に入っていたのは、生理用ナプキンや痛み止めの薬など、つらい生理痛を気遣うものだった。
この場面を見た原作未読の私は、正直引いた。こんなことしてくれる会社の後輩(しかも交際相手ではない)がいたら怖い、という風に思い込んでしまったことと、距離感がまだ遠い相手にここまでされてしまうと、個人的にはその善意は有り難いけれど、その人自身を受け付けられない…と初見では嫌悪感を持ってしまった。まさかの2話で坂元くん蛙化。OOPS!こんなの予想外。
でもこれはフィクションだし、坂元くんがかわいくて優しい奇跡の後輩という設定を脳みそに刻み込んで気持ちを整理して、ドラマを改めて何度も繰り返し見ると、考え方や受け止め方が変わった。
・優しさで包み込んでくれる坂元くん
坂元くんのお届け物は大正解だったようで、市川さんから「ありがとう」とお礼を言われていた。まだ会社から出ていないようだが、他には誰もいない2人きりの場所に移動した模様。
市川さんのあの状態を「緊急事態」と表現した坂元くんからはとても配慮を感じた。そして自分が起こした行動について坂元くんは、家族が生理で苦しんでいた姿を見て育ったからもしかして…と考え、あの行動に至ったという経緯を市川さんに簡潔に説明していた。
「辛さは少しは分かっているつもりです」という思いやりのある言葉をかけてくれる坂元くん。号泣した。あったかくてやわらかくて沁みる。というのも私自身も症状が毎月重く、痛み止めの薬とピルと漢方に頼らないと日常生活を送ることができないレベルで生きている。(諸事情で薬を辞めていた時期があり、その結果痛みが強すぎて立ち上がれなくなり意識を失いかけて、救急車を呼んでもらい緊急検査した経験もあり現在も毎月痛みに苦しめられている) 本当に生理は人生規模で憂鬱なことなので、そんな個人的な事情も含めて、坂元くんが市川さんを助けた「行動」を見てみると神様のように思える。人として素晴らしい行動だなって見直すことができた。
それではなぜ初見で私は坂元くんの行動に引いてしまったのかと思考が巡り、自己分析してみた。
恋人や家族がしてくれたら嬉しいことだったり気にならないことでも、こちらがよく知らない相手(=職場の人や近所に住む人などでパーソナルな結びつきのない相手で主に異性)から過剰に優しくされるとかお世話を焼かれることについては、個人的には好感が持てない。特にプライバシーに関わる事柄について、事前に確認せずに行動を起こしたり、干渉してくる相手はどちらかと言えばこわい。突然距離を詰めてこられることも、場合によっては苦痛に思うことだってある。今回の生理の件は、家族や恋人や仲の良い同性からの行動であれば受け入れられるのに、「異性の後輩」「好意を向けられている(っぽい)ので少し微妙な関係性」「電話やメールで会話できる状況なのに、勝手に察して行動したこと」がなんだか引っかかってしまい拒絶反応が出たと分析した。
例えば仮に友人や職場の人から、今回のエピソードのような「後輩(異性)がこんなことをしてくれて…」という話を共有されたとしても、その後輩を少しこわいなって感じてしまう。立場を変えて考えてみても、心配してここまでしてくれたんだよ、と聞かされても、あの行動を全肯定できることは私には無理なのかもしれない。恋人でもないのにそこまでしてくれる他人が身近にいることもあるのか…とむしろ警戒してしまう。
心配された側の人間が心配されたことで安心できるのであれば、何の問題もないと思う。私個人としては他人のいきすぎた善意には不信感を持つし、だから「後輩が気を遣ってくれて頼んでないのに生理用品を買ってきてくれた」ということについては理解はできても、恋愛に発展するのは難しいな〜と思う。なんでそこまでしてくれるんだろう、誰にでも優しい人なのかな?、申し訳ないな、と感じてしまうから。そういう価値観を自分が持っているんだなと改めて自覚するきっかけになった。
あの行動を起こしたのが後輩じゃなくて、恋人であるなら理解もできるしときめきもする。素敵だなあと思うし、自分のパートナーが大切な人に対してそういう行動ができる人間であってほしいとさえ思う。しかしただの後輩が、憧れの先輩を心配したことで求めていない範囲まで関わってきたように見える描写が、自分の持つ価値観と合わなくて、それが個人的に引いちゃったのかもしれない。
だから坂元くんが起こした行動は、これが坂元くんだから(人間性をなんとなく知れたから)受け入れられる行為であって、単純に会社の異性の後輩が心配して生理用品を届けてくれるという特殊な事態には胸キュンしない。非常に有難いけれども、頼んでいないのに用意してくれることも賢いと思うし感謝もするけれども、でも彼とはこれ以上深い関係に発展したくないな〜となるだろう。だから初見は気持ちがモヤモヤとしたのだった。今は坂元くんのことも、察してお届けものをしてくれる行動も受け入れている。蛙化がやっと解除できて良かった。この先どんな気持ちでドラマを見続けたらいいんだと地味に悩んだのが、杞憂に終わって良かった。
生理について坂元くんが理解を示す場面があったことで、坂元くんの解像度が上がってさらに彼を応援したくなった。ピンチのときには頼りになるかっこいい坂元くんを知ることができた。憧れの人が苦しんでいるときに役に立ちたいと思って行動できる坂元くんは立派である。大切な人を守りたいという気持ちから行動できる性格はすごく尊敬する。
・膝枕が得意そうな坂元くん
症状が少し落ち着いて楽になったので帰ろうかと立ち上がる市川さんだったが、まだ痛みがあるようで上手く歩けない。そんな市川さんに「無理しないでください」と肩を支えてくれる坂元くん。やさしゃ〜〜〜〜〜。早く帰りたいみたいな素振りは一切見せずに、相手の体調を最優先して、自宅にいるような安心感を与えてくれる。そして肩を支えたまま、体を傾けさせ、そのまま膝枕の姿勢へ。坂元マジック!こんな流れで膝枕シーンが展開されるとは!なんということでしょう。匠の手によって自然な流れで膝枕が完成しました。
「大丈夫です」「僕しか見てませんから」と言って満足げな顔をする坂元くん…。外出先でも見られてなきゃ膝枕は可。これも恋人同士ならまあ仲睦まじいこと…と捉えるが…。
今回の2人きりの場面はずっと市川さんが喜んでるんだか戸惑ってるんだか、わかりづらくて不安になる。坂元くんの勢いが強いので市川さんはそれをどう思っているのか聞きたい。多分あんなかわいくてアピール強めの後輩なんて今までいなかっただろうし、生理の件も外出膝枕も色々なことが初体験だろう。そう推測しても、市川さんは坂元くんに対して興味が薄すぎませんか…?あえて距離を置かれているのですか…?原作未読の人間には、市川さんの心情がどの辺なのか、非常に気になります。もっとときめきを全面に押し出してくれて良いと思うんだが。伊丹くんを見習うべきですよ。せっかくの膝枕が勿体無い。膝枕の場面はドラマの流れ的にはときめきポイントだということは予想できる。だがこの状況の2人の温度差大丈夫…?と心配してしまった。坂元くんが全速力で走っているのに対して市川さんは徒歩、という風に感じる。でもそれがこのドラマの正解なのか?
ちなみに初見では、生理用品に続いて膝枕を半強制してくる坂元くんが怖すぎる…と若干ホラーを感じて、私はあまり正気で見れてなかったのでキュンどころではなかった。ゾワゾワしてた。ひーってなってた。あの笑顔が怖かった。
ドラマはモノローグがないから表情だけだと読み取りにくいということもある。演技力の拙さなのか、ドラマの構成力不足なのか、私の読解力が致命的なせいなのか、原因は特定できないが膝枕の場面は個人的に胸キュンはしなかった。甘々な膝枕ではなかったので、あ、介抱なんだ…?という感覚で見てた。甘酸っぱいシーンはこの先にきっとある。ときめくツボは人それぞれなので、次に期待しよう。市川の姉御よ、もっと素直になって坂元くんに体を委ねたまえ。甘えられるときは甘えていいんだぞ、と思ってしまった。
それぞれの価値観があり、解釈や受け止め方が違うと思うけれども、今回は悩みながらも私が感じたことを正直に書いた。この感想を読んで傷付いた人がいるかもしれないが、それは解釈の不一致ということでご了承ください。
ドラマを見るごとに坂元くんがどういう人間なのかということを知って、喜んだりびっくりしたり自分の感情の波が揺れるのは意外だった。フィクションから沢山考えるきっかけを与えてもらって面白い。
毎週土曜日が待ち遠しくてわくわくしながら平日を送れるようになったことが幸せだ。龍也に感謝だ。次はどんな坂元くんを見せてもらえるのか楽しみにしている。
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