ウズメディアvol.206【環境を大きく変える新規超トリガー ヴァルナートについて】

こんにちはウズメです。
今回は昨日公開された新たな超トリガー《焼尽の精霊王ヴァルナート》について、実際の性能や環境へ与える影響を解説していきます。
最速でヴァンガ祭2日目のトリオファイトから使用可能なカードですが開催まで2週間を切っており、テストプレイする時間も限られているので、この記事を読んで採用されるデッキの確認や対策など練習時間の短縮に役立てていただけたら幸いです。
それでは、よろしくお願いします。

■性能の確認

昨日の配信のキャプチャを貼ると怒られが発生するかもしれないので、念のため効果は公式から確認してください↓


さて、実際の性能ですが、見ての通りで守護者以外でガード不可能な攻撃を2回してきます。
環境と比較してどれほどの性能かを確認していきましょう。

現環境の超トリガーは白が実質一強、次点で赤、残りは不遇です。
白はいつ絡んでも相手を追い込めますし、赤は出力こそ劣りますがVスタンドで追加の1ターンを獲得しやすいです。
また、現環境トップの【えびす】も1点回復すれば相手が攻めきれなくなり基本は勝ちなのでカードパワーありきですが、超トリガーが強いデッキに該当します。

環境を見ると上のデッキはいつも超トリガーが強力なものばかりです。
このゲームは超トリガーのスペックが低いと所詮運勝ちが難しく、不利な試合を超トリガーに頼ったプランで逆転したり、格下のデッキで下剋上することも難しいです。
強いデッキに超トリガーを捲りあっても相手のほうが性能が上なので負け、自分だけ捲れても超トリガーの性能が低いので守護者を握られていたら残りはカードパワーの差で誤魔化されるので、個人的には正直、中途半端なデッキを握るなら超トリガーのスペックでデッキを選択したほうがいいとすら思っています。

この現状を打破する中堅デッキの救世主が《ヴァルナート》。
白には劣りますが、近しい性能なので最低限ダメージさえ与えて入れば守護者がなければ勝ちの状況を簡単に作れますし、なにより「相手の超トリガーが弱い国家だから4点だけどまだまだ余裕~」と完封されることがなくなりました。
一部例外はありますが、今後は白と赤以外は特別な狙いがなければ基本的に《ヴァルナート》を優先することになるでしょう。


ガチガチな思考で白しか使ってこなった私がこれを言うと噓になりますが、好きなデッキで遊んでいるプレイヤーが運だとしても勝ちやすくなり、国家格差が減るのは非常に良い調整だと思います。
また、【エバ】のような雑にゲームを伸ばして死ななければ勝ちのデッキも耐えているだけだといつかは刺されるのでリスクを取って自分から動くことを強いられるようになり、そこら辺のカードパワーのバランスも修正されました。
最近のブシロードゲーム作るのうまいけど急にどうした?

さて、ここまで読めば実質本編終了ですが、詳しく掘り下げていくので気になる方はもう少しお付き合いください。

■相性のいいデッキ

まず、最もわかりやすいのが効果でRにクリティカルを付与できるデッキで、相手が4点以上で捲れば守護者が2枚なければ即ゲームセットです。
これだけだと状況が終盤に限定されるように感じるかもしれませんが、Vの3点ノーガードに捲れるだけでゲームが終わってしまうので相手視点だと非常に厄介で、今後は警戒して1ターン早い3点からVのガードを強要されることがあるので実際に捲らなくても、このカードの存在で勝手に得をすること状況が発生します。

また、Rにクリティカル付与があるデッキは大抵、序盤から速攻を狙うコンセプトで構築されますが、その際に相手がガバ受けからダメトリを期待しつつ中盤に1ヒールで立て直すプランを選択した際に相手のヒールが絡む前に超トリガーが直撃して即終了の可能性もあり、分岐を広く見るとイージーウィンのパターンがかなり増えています。

現環境では【ゾルガ】の《獄竜》くらいですが、今後そのようなカードが増えた際に今回の超トリガーの存在ありきで環境での立ち位置を確立する可能性も十分あります。
無論、今回で【ゾルガ】は【えびす】【エバ】の守りを貫通しやすくなったので評価が上がっています。

次に本命となるダメージを稼ぎやすいデッキ。

具体的には
・序盤の速攻
・終盤の高打点
・ガード制限
・ドライブ増加

ここから複数のアクションを狙えるデッキは超トリガーが絡んだら勝ちの状況を作りやすく、直接勝ちに結びつかなくても返しターンに確実に勝てたり、相手にケアの余裕を与えません。

ヴァンガードの歴代環境を振り返ってもこれらを満たすデッキはそうそうないわけですが、現環境だと《クロノジェット》が奇跡的な噛み合いを魅せます。
序盤の小回りの利きやすさやクレストの恩恵は勿論、先述した通りRのクリティカル付与と《ヴァルナート》は相性がいいですが、このデッキは《ネクステージ》で5枚ドライブをするのでクリティカルもセットで捲れることも多く、わざわざ特定のユニットを用意するまでもなく理不尽に押し切れます。

規制の影響もあり中堅レベルまで落ちていましたが、このデッキでは最強クラスの超トリガーを獲得してしまったので、環境トップとの国家格差を埋めつつ【えびす】【エバ】の守りも貫通しやすくなっただけでなく、《ジジ・サルゴン型》はソウルチャージをドロップから行うのでゲームが伸びれば確実に超トリガーへアクセス可能で環境での立ち位置も良好なため、ヴァンガ祭では台風の目になりそうです。


一応《魔術師》もガード制限以外はこれに該当していて、ペルソナライドターンはトリプルドライブが可能でデッキ操作から超トリガー+クリティカルでのロングシュートも狙いやすいため今後に注目です。

余談ですが、Rの打点を他のRに振り分けられるデッキの守護者を無数に要求するコンボも騒がれていましたが、そちらは元から《オルバリア》でも似たようなことが再現可能で、上手く活用しても1点少ない状態からそれが狙えるというだけで環境的に不遇で超トリガーに頼った動きに寄せないといけない事実は変わっていないので騒ぐほどのものではありません。
他のカードゲームで専用構築で最大限寄せると手札1枚からこんなコンボができますと同じで実用性はそこまでなので現実を見ましょう。

■対策

最後に《ヴァルナート》採用デッキと対戦する際に意識したいこと。
前提としてRに一億を振られなければスタンドされても数値で止めることが可能です。
そのため、こちらが3.4点の状態でVの攻撃を数値で止めておけば捲られても貫通したければパンプをVに強要できます。

特にこちらが4点の状況で安易に守護者を使ってしまうとそれ以降どのタイミングでも超トリガーが絡むと負けの試合になってしまうので、まだゲームが伸びそうなら中盤の2枚貫通は割り切るべきです。
一応、超トリガー+クリティカルを捲られて貫通されるのも裏目ですが、そのパターンはRに両方振られても結局負けなので考えても仕方がありません。

また、レアケースですが、本当に超トリガーのみを警戒するのであればVに1枚貫通を貼るのが正解のパターンもあるので頭の片隅に入れておくと人生で1回は役立つかも。

以上、簡単にですが新カード考察でした。
今後も全国家共通のやばいのが見えたらするかも。

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