イラストレーターやるぞと覚悟を決めて1年経ったので、その前の半年間の話
こんにちは。イラストレーターのしまだです。
5月ですね。
絵で仕事しよう。待ってるだけでなくて、自分から仕事を作ろうと決めて1年が経ちました。知らない世界をたくさん見ることができた1年でした。
あの時の気持ちの動きをなんとなく振り返りたくなったので、2019年5月までの半年について書いてみようと思います。イラストレーターを目指す人、好きなことを仕事にしたい人の参考になるかはわかりません。そんなルートもあるんだなくらいの気持ちで読んでみてください。
見切り発車で開業届を出した1月
2018年12月。私はwebメディアを立ち上げようと準備をしていた私は、もしかしてイラストを仕事にした方がやりたいことを叶えられて収入にもつながるのではと考えていました。そう、この時点まで、イラストレーターになる気は全くありませんでした。えー!
ただ、この12月、友人のために絵を描いたらとても喜んでもらえたというできごとがあり。私の絵でこんなに喜んでくれる人がいると知って心が震えました。これが仕事になったらすばらしいことだなと思いました。
ちなみに、この時点でイラストの収入がいくらかありました。総額6万円弱。「ココナラ」というスキル販売サイトで、趣味の延長としてイラスト制作を請け負っていました。職業としてのイラストレーターは全く意識せずに描いていましたが、絵が仕事を生む可能性は何となく感じていました。
と、ぼんやり迎えた2019年1月。年始早々、ココナラ経由でテレビ局からの依頼がきました。度肝を抜かれました。絵コンテの依頼だったので視聴者の目に触れることはありませんでしたが、察するにふかわりょうさんの目には触れたようでした。あのふかわりょうさんです。
私は浮き足立ちました。
これはもうイラストレーターいけるなと思いました。
すぐさま税務署へ開業届を出しに行きました。今年はものすごく稼げるに違いないから、来年青色申告をするために開業届を出すべきと考えたのです。
そう、私の頭はお花畑です。その後のお仕事なんて全く決まっていないのに、完全に見切り発車しました。
サービス始めたいけど実績がない、お客さんがゼロという方は、ココナラおすすめです。自分で集客しなくてもSNS感覚でお客さんにみつけていただけるのがありがたいのと、安価でサービス提供ができるので薄利多売でも売り上げが出せます&実績を作ることができます。ただ、全体の相場が安めなので、ココナラだけに頼るとしんどくなるかもしれません。
仕事の獲得方法が分からず立ちすくした2月
開業届を出した直後、ココナラ経由の依頼がパタリと途絶えました。これはまずいと思い、友人に声をかけて絵を描かせていただきました。みんながすごく喜んでくれるので、私もすごくうれしかった。
誰かのために絵を描くことは、うまいヘタの問題ではなく、向いてるなと素直に思いました。
これを仕事にしたい。どうする?どうする?
友だちが多いわけではないので、このやり方では続きそうもない。開業届早まったか…?いや、でも私はあの届とともに決めたんだ。
わたしはイラストレーターを!するんだ!
ご縁がつながった3月4月
しかし、そもそも仕事ってどうしたら出会うんだろう?営業ってなんだ?これは誰かに教わるべきなのか…?
そんなことを考えていた時でした。
親しい友人が「好きを仕事にする」読書会をするとFacebookに投稿していました。読書会なんて行ったことがないし、意識高い系の人の集まりだろうと斜めに見てきた私ですが、これは行くべき会だと直感しました。参加しました。
のちに師となる女性と出会いました。
どうしたら絵が仕事につながるか、光明が見えた気がしました。
その女性(Yさん)から、「1ヶ月全力サポートするからSNSがんばってみない?」とお声掛けがありました。そう、そういう存在が欲しかった!!!!お願いしたい旨を即答しました。
ここから環境が大きく動きます。
「動いた分だけ次につながる」を実感した5月
Yさんのもとで、SNS(というかFacebookとアメブロ更新)にいそしみました。俗に言うSNS起業とも取れるかもしれないけれど、私はイラストレーターです。
イラストを見てもらわなければ始まらない。
そんな大事なことがすっかり抜けていました。
いや、イラストレーターに限らないよね。
自分が何をしている人なのか
何を提供できる人なのか
どんな人柄なのか
それを知ってもらわないと、何も始まらないのです。大手企業だって、広告を打ってたくさんの目に留めてもらうよう努力しています。同じでした。
Yさんにお尻を叩かれ(?)励まされながら、イラストをたくさん描いたし、発信したし、イラストを使ってたくさんの人に絡みにいきました。正直コミュニケーションは苦手なのですが、そんな場合じゃないので心のギアを三段上げました。そのうちに絵を通したコミュニケーションも楽しくなってきました。
そして、
ご依頼が・・・・・・来るようになりました・・・・・・・・。
お仕事をいただくということは、「お金をいただける」ということ以上に「私の絵や取り組みに価値を感じてもらえた」「誰かの力になれた」ことを実感できました。
心が震えました。前年の12月と一緒でした。
追い風のつかみ方を知った5月でした。
女性向けの起業系オンラインサロンに参加して、ノウハウを学べたこともまた大きな一歩でした。(このサロンは昨年末で卒業しましたが、学んだことが大きすぎて、今でも感謝いっぱいです)
どうやら世の中は、動いた数だけ次へのヒントが見えるようにできているようです。
やってよかったと思うこと
まず、見切り発車で開業届を出したことが良かったです。紙一枚だけど、行政に提出するということは覚悟を決めるのに打ってつけでした。その覚悟でここまで走って来れました。
が、この度の持続化給付金の申請で、この開業届が仇になりました。今後は見切り発車で提出しないのが吉かもしれません。正解はわからないけど。
今までこんな前例なかったと思うので、私が開業届を出した時点では「いつ出してもOK」な雰囲気だったんです。だから後悔はしていな…い…たぶん。
もうひとつは、「この人からこれを教わる」「ここでこれを学ぶ」を決めて行動に移せたこと。
Yさんからは軌道の乗せ方(SNSの使い方)を学んだし、オンラインサロンではビジネスの組み立て方を学んだし、今はクリエイティブ業界の人がどんな風に動いているのかに興味があり、Twitterで出会った方にお話を聞いたり、勉強させてもらっています。
ビジネスビジネスするのってやらしいというご意見もあるかもしれないけど、世のために使える技術や能力を持っているのに、誰にも知られず、誰の力にもなれないのはもったいないと思っています。「ガッポガッポ儲けようぜ!」とは言わないけど、その人が持っている能力を継続して活かすために、ビジネスとして魅せ方を知り、アピールするのは全くもって悪ではないはずです。
私はこれからも、イラストを必要としている人に見つけてもらうために発信していくと思います。
ちなみに私がやりたいこと
私がイラストレーターとして実現したいことを少し書かせてください。
冒頭に、「webメディアを立ち上げようとしていた」と書きました。
私がやりたいのは「自分の気持ちに素直に、やりたいことに挑戦できる人を増やす」ことです。
「お母さんにこう言われたから」「〇〇さんがこうした方が褒めてくれるから」という理由で道を選択するのではなく、ただ自分の気持ちに従って、やりたいことに挑戦してほしいと思っています。
私自身が、周りの目を気にして優等生風に振る舞いがちだったことに起因していると思います。でも、自分がやりたいことに素直になったら、道がどんどん開けて人生がすごく楽しくなりました。こうやって生きられる人を増やしたいと思いました。
なので、そういう生き方をしている人を取材し、記事にしたメディアを作ろうとしていました。そういう生き方があるよって知らせたり、そういう生き方をする人の魅力を発信したり、誰かの背中を押せるものを作りたいと思いました。
が、取材に行って記事書くとかめんどくさいなと気づいてしまったのです。
始める前からめんどくさいって致命的です。たぶん私がやるべきことでないなと感じました。でも、メディアじゃないなら何をいいんだろう?と思った時につながったのが「イラストを描く」ことでした。
イラストなら、今手元にあるもので描ける。
私が持っているスキルで描ける。
そしてどうやら、私のイラストは、誰かの背中を押したり、誰かの魅力を発信することができている。それに気がついたから、2019年1月、私はイラストレーターとしての覚悟を決めました。
ぶっちゃけ、私にとってイラストは手段でしかありません。イラストよりいい手段が見つかれば、私はイラストをやめるかもしれない。
でも今はイラストより最適なツールを見つけられていないから、しばらくはイラストを描くと思います。
おわりに
やりたいことがある気がする。でもまとまっていない。
伝えたいことがある。でも文章だけでは伝えられていないかもしれない。
イラストの持つかわいさ、魅力の力を借りたい!
そんな人の力になりたいから、私はこれからも絵を描きます。
絵で力になれそうなことがあれば、気軽に連絡をください。
そして、絵ではないけど、このnoteが誰かの背中を少しでも押せていたらそれもうれしいです。私には特別な才能はないけど、気持ちと勢いでここまでやってこれました。それでいいんだと思います。ピンときたら次にできそうな行動を探してみてください。意外と身近に転がっている気がします。
すべての人が、自分の気持ちに素直に、やりたいことに挑戦できる世の中になりますように。
いただいたサポートでもっともっと絵を描きます。本を読みます。サポートありがとうございます!