母が昔の話を出すとき①~降参タイムスリップ~

私の母は、喧嘩などで自分が言い返せなくなると昔の話を出す。
主に中学~高校の時の話。
話の内容によって、『あんたが中学の時にかけられた迷惑が~』という時と『あんたが高校の時にかけられた迷惑と~』という時があるが、中高の違いをどう使い分けているのかは謎である。
こう言い出す時は、だいたい言い返す言葉が無くなった時か、反論できなくなった時に言うので、これを言い出したらこれ以上その話で責めるのはやめてあげている。私。まったく優しさの塊である。
私たちはこれを『降参タイムスリップ』と呼んでいる。
これは結構厄介で、家族3人で待ち合わせして遅刻して言い合いになったとき(『寝不足遅刻事件』参照)にも『こいつに中学の時に言われた生意気で苦労したから悪いと思われへんねん!』と帰ってくるので、呆気に取られて返す言葉が無くなるのだ。
これを母は『黙った!言い負かした!私の勝ちだ!』と思うらしく、とてもよく多用する。

学生時代常にわたしは不登校気味だった。
よく言われる、『モラハラ親に育てられた子は自分が親に言われたこと、されたことが当たり前と思ってしまい、人に同じようにしてしまうので、人間関係が上手く構築できず、不登校になりやすい』
にバッチリあてはまっていたのだ。
現に当時のことを思い出してみると、私がよくしてしまっていた言い回しは
『しょうもない○○』
『○○とか普通やし』
『約立たずの○○やなぁ』
まさしく、今現在私が母にされて嫌な言い回しそのものなのだ。
母は広報部の部長をして、とても慕われていたらしい。
そして母はそれを鼻にかけてクラスメイトの親を小馬鹿にしていたらしく、評判はすこぶる悪かった。
幼少期の私は母が全て正しいと思っていたので、クラスの子に指摘されても『うちの母親は悪くない!』とよく喧嘩になったものだ。

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