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2024.1.15 だるまの目

取締役「そういうことは、しまねこに聞け」
総務「そうですね」

むっ、なんか嫌な予感がするぞ。

取締役「しまねこさん!だるまの目の2つ目っていつ入れるんだっけ?」

わい「えっ!?もう入れてないとダメなんじゃないスか?願いが叶った時に目を入れるんじゃなかったでしたっけ?」

・・・

誰も知らないんかーい。

弊社、取締役も含めて幹部の皆さんは外国籍の方々ですもんね。外国籍の方々だいぶ増えたもんな。そりゃあ、こんなローカル文化知らないっすよね。
って、いやいや取締役!アンタは学生の時から入国して40年近く日本に居るだろ。めちゃくちゃ日本語上手だし。なんなら、私よりも日本の文化に詳しいのでは?。。。

わい「はい、確認してみますね」

わい「とのことでございます。」

取締役「じゃあ、ちょうどいいね。入れましょう。」
総務「そうですね。昨日去年の売り上げが確定して達成したから」
わい(会社ってそういう願いなんだ。。。)


なぜか、会社では割となんでも知っている博学マンに思われてしまう節があり、「わからんことあったらしまねこに聞け。だいたい教えてくれる」の風潮が蔓延して、とても困っております。決定打は、親せきを亡くされた取締役と”戒名のランクと金額の話”で盛り上がってしまったことで、どうやら日本の神事とか祭礼も知ってんなコイツ、と思われてしまったらしいです。


そんなこんなで、だるまの目を入れて、新年の会社の祈願で社員一同愛宕神社へ。
葵の紋があるので、徳川家に所縁のある神社なんだ~くらいにしか思ってなかったですが、調べてみたら、家康が防火の神を祀った神社らしいです。確かに愛宕山って場所を考えると、地形的に当時めちゃくちゃ高かっただろうし、江戸を一望するにはうってつけか。なるほど、勉強になります。



会社の祈願が終わったあとに、営業部の某氏がおみくじを引いていました。「中吉だ。微妙~~」と。ん?中吉なら良いほうなのでは?

ふと、なぜ人はおみくじを引くのかな?と。
何の根拠もない抽選された内容なので、大吉を引こうが、凶を引こうが、そのあとの人生に何ら影響を及ぼさないのでは?

おみくじを引く理由は別にあるということかなと感じています。
恋人や友達、一緒に行った人にそのリザルトを共有することでやっと意味を成すものなんじゃないかなと。他人に「私は大吉だった。あなたは?」と結果を共有して楽しむエンタメ的なものかもしれない。
逆に、ひとりだったらおみくじを引く人は少ないんじゃない???

おみくじについて調べてみたくなって、以下の論文にたどり着きまして。めちゃくちゃ面白いので、是非ご覧ください。

占い・おみくじをめぐる学際的研究

ここで面白いのは、上記論文のP.108のおみくじを採用した神社の6割強が昭和中期以降に採用しているというデータ。参拝者のニーズにこたえる意味合いや、神社も収益を得るための商業的な意味合いでおみくじを採用しているように思えます。

需要があるから採用している側面もあるみたいだけど、では、なんで需要あるの?ってことですよ。私としては「おみくじを引く意味がない」と思ってしまうのですが、一般的にはおみくじを引きたいと思う人が多いのかな?という点でとても興味深いです。

そういえば、TVで朝のニュースとかで星座ごとの今日の運勢が順位付けで発表されるけど、おみくじと同じで最下位だろうが最上位だろうが、そのあとの今日一日には全く影響がない(と思ってはいますが) 。システムとして捉えると面白いです。
例えば、順位が低い人は、その日一日「気を付けよう」と思って生きるから慎重になってミスや失敗を回避しやすくなるかもしれないし、逆に1位の星座の人は、「今日はいいことあるかも!」ってやる気アップして「バリバリ仕事できちゃう!」みたいな効果を期待できるから、そのためのバフシステムだと考えると誰も損をしてないかも。
あれは、緻密に考えられたシステムだったのか。。。

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