1泊2日の無人島

また1つ、サイコーな夏の思い出が出来た。お盆休みに無人島プロジェクトに参加した。初めて会う人、数十名と無人島で生活する企画だ。そもそも無人島には興味を持っていた。キャンプにはよく行っていたが普通のキャンプとは異なる環境でのアウトドアはないものだろうかと思い、無人島が頭に浮かんだ。無人島を買うにはどのくらいのお金がかかるのだろうと思いネットサーフィンしていた矢先にこのプロジェクトのホームページに行き着いた。島を買い、自分で開拓したい思いはあったが、まずは無人島生活を体験しようと思い、この企画の参加を試みた。食材を自分たちで調達し、火を起こして調理し、自分たちの拠点となるベースキャンプを作る。もちろん着替えだったり、テントだったり、多少の食材、飲み水などは持っていくのだが、明らかに普通のキャンプとはひと味違う、新たな領域の娯楽だった。そして何よりも今まで一度も会わなかった人たちと共に生活をするというのが醍醐味だ。年配の人、社会人、大学生などの老若男女が協力しあって生活をするのだ。もちろん何度もこの企画に参加している人もいれば初参加の人もいる。最初はもちろんお互いを警戒しつつ、緊張もしている。でもそんな不安が一気に吹き飛んだ。島に着いてからは、共に寝床を作り、共に火を起こし、共に食材を確保したり、共同作業をしていくうちに言葉のラリーが繰り返されている。意識的に話すのではなく、本能的に話すのだ。そして夜になって、さらにみんなが意気投合。笑い合い、語り合い、とにかくすごい感動を覚えた。数時間前まではみんなが静かだったのに、もう和気あいあいと盛り上がっている。初見の人とは身構えて話すことが多い現代だが、一緒に手を動かしながら作業をしたり、お互い協力したりすれば自然と会話が生まれる。不思議な感覚だった。そして何よりも気軽に話せることがとても嬉しかった。普段の生活には無い経験が出来た。 今はデジタル社会の発展でSNSを駆使して人と直接会わなくてもお互いが通じ合える。またコロナで人との接触を避ける動きが常識化している。ソーシャルディスタンスを保てだの、密はさけろだの、マスクはつけろだの、本来、人間が生きていく上で絶対に必要な出会いや会話が制限されている。人が人として無くなるような中で、この企画に参加することで本当の人間のあるべき姿やあり方が改めて確認できた。共同、協力、団結、会話、爆笑などが、今はおおっ広げに出来ない時期だからこそ、最高な体験が出来た。人は本来こうあるべきなんだと再認識できたことがとても良かった。またみんなと会えることを願いつつ、新たな出会いを大切にしていきたい。本当に面白かった。 今回は雨の影響で緊急的な企画になってしまったがスタッフの人たちには本当に感謝しかない。そして出会った人たちには、感動と思い出をもらった。みんな、ありがとう。 来年も本来の人間のあり方を取り戻すためにまた参加したい。そんな気持ちでいっぱいだ!

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