公益通報しました。【矢橋ホールディングスの悪事追及 ➁】
1.公益通報の目的とは
トップ画像は現在「公益通報」のあり方や解釈で紛糾している兵庫県の齋藤知事です。
事の是非はわかりませんが、亡くなった兵庫県の元県民局長さんがマスコミや警察等への告発のあと公益通報窓口へ改めて通報しなおしたのは、副知事たちによる厳しい取り調べや攻撃から自分の身を守るため、という目的が大きかったのだろうと推察します。
きっと「このままでは自分の心が持たない」という予感を抱いていたのでしょう。
彼の上司たちはそこに気づき、最悪の事態を防ぐべきでした。
公益通報の1か月後に元県民局長は県から停職3か月の懲戒処分を受け、その2か月後に自ら命を断たれました。
「一死をもって抗議する」という言葉を遺されたそうです。
ご冥福をお祈りします。
さて、矢橋ホールディングスと矢橋林業の違法行為について、このたび私は岐阜県の窓口へ、二度目の公益通報をしました。
私の場合、目的は自分の身を守るためではありません。そもそも私の名前も住所も電話番号も矢橋へは知らせてあります。
今回の公営通報の目的は、私が今年の4月以降求め続けている「経緯の説明」をするように矢橋を指導していただくことです。
前回の記事に書いたように、矢橋林業の違法行為によって岐阜県にある私の実家は現在「矢橋グループの社員住宅」になっており、所有者が私であるにも関わらず改築や立て直しをすることができず、法的に私が住むこともできず、処分したくても買い手がつかない状態です(私にできないことは購入者にもできません)。
「なぜこうなったのか」が全くわかりません。
調べれば調べるほどわからなくなるのです。
次回以降に紹介する予定の新聞記事で、矢橋は私の父だけに「うっかり売ってしまった」というような言い訳をしていますが、ここ数か月の調査によってそうではないことが明らかになりました。
なぜこのような「いつか必ず露見して社の信用を大きく損なうのは明らか」である、愚かで胡乱(うろん)な行為に及んだのか。
矢橋には書庫の奥までひっくり返し資料を調べ、当時の社員たちにも聞き取りを行い、丁寧に調査して報告をしていただきたいと思っています。
実は本年5月にも、一度目の公益通報を行っています。
この時の目的は二つありました。
ひとつは矢橋林業の都市計画法違反や宅建業法違反に関する情報を役所が持っていたら教えていただきたい、というもの。
もうひとつは私が(このnote記事で行っているように)矢橋を告発するにあたって、もし矢橋HDや矢橋林業の関係者からご協力をいただけた場合にその方を守るため、でした。
結果的に、どちらも目的は果たせませんでした。
行政文書は5年で廃棄されるので、役所は当時の記録を持っていませんでした。
内部や取引企業の協力者も現れませんでした。おそらくそうであろう方から匿名の応援メッセージを頂いたことはありますが、情報は得られませんでした。
そこで、前回予告した「矢橋のウルトラC」について書く前に申し上げておきたいことがあります。
私が調べた内容においても、現在私の告発に向き合う矢橋の態度においても、矢橋の体質は50年前から全く変わっておりません。
問題が起きれば嘘をつき、誤魔化し、時間を稼ぎ、いよいよ逃げられなくなれば秘密裏に取引をし、取引相手を口止めして、「目先の問題」のみ解決しようとする。
問題の根本、本質は放置したまま、次の世代にツケをまわす。
この体質を変えなければきっと、矢橋に未来はありません。
私の目的は矢橋を潰すことではありません。
過ちに向き合い、反省すべきところを反省し、再発を防ぐ仕組みを作り、今後は法令を遵守する健康的な企業としてガッツリ稼いでいただいて、そのお金で過去の被害者への手当てをしていただきたい
ということなのです。
ご理解をいただける方にご協力をお願いしたいと思っています。
関係者の方にご協力いただいた場合には、不利益を被らないように徹底的に配慮いたします。
「公益通報者保護法」による保護対象になるように動きます。
DMでのご連絡をお待ち申し上げます。↓しまでおのX
https://x.com/omohidenomichi
2.違法行為の発覚
「市街化調整区域」に建設した「矢橋グループの社員住宅」を、それらの法的瑕疵の一切を購入者へ告知せず、分譲住宅として一般に売り出すという、矢橋林業による都市計画法違反および宅建業法違反から数十年が経った頃のお話です。
→前回の記事 田中邦衛さんは父の同僚でした。【矢橋ホールディングスの悪事追及 ①】|しまでお (note.com)
その一軒の所有者(Aさんとします)が、住宅が傷んできたために建て直そうと思い立ち、建築確認の申請のために市役所の建築課を訪れました。
そこで、窓口の職員さんから衝撃のひと言を聞くことになります。
「あなたが所有する家は矢橋グループの社員住宅として開発許可と建築許可がおりたものです。改築も建て直しもあなたにはできません」
Aさんはびっくり仰天しました。
若い頃に高額なローンを組んで購入したマイホームが、実は売り主の社員住宅であり自分の自由にできるものではなく、そもそも法的には自分が住めない代物だったと突然聞かされる、その驚きをご想像ください。
Aさんはその後、矢橋林業と市役所を何十回も訪れることになります。
どうしても家を建て直さなければならない理由があったAさんは、市役所へ一生懸命に窮状を訴え、矢橋に協力を求めました。
その結果Aさんは、住宅の「都市計画法上の用途」を、「矢橋グループの社員住宅」から「自分の専用住宅」に変更してもらうために、矢橋から提案された「ある条件」を飲むことになります。
おそらく、それが矢橋の成功体験になってしまったのでしょう。
その後、一帯の住宅の所有者の皆さん(父を亡くし家を相続していた私を含む)に、矢橋はAさんが受け入れたものと同じ提案を持ちかけます。
3.矢橋のウルトラC
2013年、父を亡くした年の秋、矢橋HD管理部のH氏から、東京に住む私のもとへ一本の電話がありました。
詳しい内容はよく覚えていません。しかし妙な要求をされたこと、ぶしつけで横柄で要領を得ない長電話に辟易し、話の途中で電話を終わらせたことだけは記憶しています。
そのしばらく後に、同じH氏から書面が届きました。
一通目の書面。
拡大。
二通目。
拡大。
下記の書類が申請手続きに「必要となります」と書いてあります。
その必要書類のひとつが ↓ これです。
私の住所氏名がしっかりと書き込まれており、あとは日付と印鑑だけ、という状態になっておりますが、この「理由書」は私が作成したものではありません。
矢橋HD管理部のH氏が私の許可なく勝手に作文し、私に送りつけたものです。
下線部をご覧ください。
教員(公務員)であった私の父の職業が
矢橋林業の臨時工
にされています。
そして「この書面に印鑑を押して返送しろ、まとめて市役所に提出するから」と言ってきたわけです。
役所へ提出する書類において「父親の職業を偽装しろ」と要求してきたのです。
公的機関への虚偽申請を請求してきたのです。
つまり矢橋のウルトラCとは、住宅の購入者やその相続人から役所へ「購入者は矢橋の社員だった」と虚偽申請させることでした。
「改築や建て直しができないから困ってますよね? できるようにするためにはこの書類が必要ですよ」と現在の所有者に持ちかけ、虚偽申請させることによって、矢橋グループの社宅を社員以外の一般の人たちに販売した事実を、都市計画法違反や宅建業法違反の痕跡を、もみ消そうとしたのです。
そして、この書面を受け取った8人の住宅所有者のうち、私を除く7人がこの要請に応じ書面を提出したことが、次に矢橋から届いた書面で明らかになりました。
応じた皆さんは、そうしなければ住宅が自分のものにならない、とお考えになったのでしょう。
年月を経て傷んできた住宅を改築することも建て直すこともできず、困り果てていたのだから、これはやむを得ないことであったと思います。
おそらく、ご自分が違法行為に加担させられているという自覚も全くなかったのではないでしょうか。
4.最初の苦情(11年前)
今でこそ冷静に分析できていますが、この書面を受け取った当時の私の心境は相変わらず「わけがわからない」というものでした。
この頃は都市計画法や宅建業法に関する知識もほぼゼロでした。
ただ直感的に、矢橋が何かよからぬことを企んでいることは感じました。
書面を読んで、私はすぐにH氏へ電話をしました。
H氏の話はやはり「何を言っているのかさっぱりわからない」ものでした。
なぜ話が全く伝わらなかったのか、今はその理由がわかります。
「H氏が矢橋の違法行為を隠しつつ私を説得しようとしていたから」です。
問題の核心を隠蔽しながら、目的だけを果たそうとしていたのです。
それでは意味が伝わるわけがありません。
電話で私はH氏に「なんだこの書面は?」「わけがわからん」と、繰り返したような気がします。
そんな電話の中でひとつだけ、自分が言ったとはっきり覚えていることがあります。
「私は長男ではありませんよ、Hさん」
5.まとめ
今回の記事は以上です。
二通目の書面とそれ以降の出来事については次回書きます。
ちなみにH氏を匿名にしているのは、H氏本人を守るためではありません。
虚偽申請を要求する書面を一方的に送りつけてきた相手、父の職業を詐称する書類を勝手に作成した相手を、守る理由などカケラもありません。
匿名にしている理由のひとつは、H氏にも家族が、子供や孫がいるかもしれない、というもの。
もうひとつはH氏個人を悪人にすることによってH氏が矢橋のスケープゴートにされることを防ぐため、です。
この記事の目的はあくまで、矢橋HD、矢橋林業による自主的な真相の究明と経緯の説明を求めることにあります。
トカゲのシッポを作ることではありません。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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