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固定観念から人を解放するための「問い」をデザインする/ミミクリデザイン CEO 安斎勇樹さん



武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科
クリエイティブリーダシップコース クリエイティブリーダシップ特論
 第8回目の授業は、安斎勇樹さんの講義でした。


安斎勇樹さんについて


株式会社ミミクリデザイン CEO / Founder
株式会社DONGURI CCO(Chief Cultivating Officer)
東京大学大学院 情報学環 特任助教
1985年生まれ。東京都出身。私立武蔵高校、東京大学工学部卒業、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(学際情報学)。研究と実践を架橋させながら、人と組織の創造性を高めるファシリテーションの方法論について研究している。主な著書に『問いのデザイン-創造的対話のファシリテーション』(共著・学芸出版社)『ワークショップデザイン論-創ることで学ぶ』(共著・慶応義塾大学出版会)『協創の場のデザイン-ワークショップで企業と地域が変わる』(藝術学舎)がある。


人のポテンシャルを引き出すワークショップ

安斎さんは、ワークショップを運営する中で、1人の吃音の男の子と出会います。その子はある日のワークショップで、自分の興味のある問いに触れた瞬間、堰を切ったように話し始めました。その経験から安斎さんは、「少しのきっかけさえあれば、人のポテンシャルは開花するんだ!」ということに気付きます。
そして、人の中に眠っていたポテンシャルを引き出すための、ちょっとしたきっかけを与える方法として、ワークショップが有用であると考えられました。


そのワークショップで何より重要なのは、ファシリテーションではなく「そこでなされる問い(お題の設定)」であるとのことでした。


固定観念から人を解き放つ「問い」のパワー

普段私たちの視野は非常に狭いので、それを解放して、クリエティビティを発揮できる状態にするのが「問いのパワー」であると。
例えば、「目の前の風景を描いて下さい」と言われると、私たちはきっと「自分の鼻や眼鏡を描きません」。本当は存在するのに、見ようとしていないから、これは風景ではないという固定観念から、目に映る自分の姿は書かないのです。
このような固定観念を私たちはたくさん持っています。
そこから解放できるような良い「問い」を提供することこそに、ワークショップの価値があるのです。


具体と抽象を行き来できる人は、全てのできごとから学べる


ちなみに安斎さんが書かれているnoteの記事がとても面白い&学びになるので、ぜひお読みください!

お笑いの「お題」をいくつかのパターンに分類し、それを「問いのデザインパターン」として応用するという内容です。
安齋さんは、息をするように具体的な事象を「分類→分析→公式化(モデル化)」という風に転換されるんだなあ、と驚きました。
具体と抽象を高速で行き来できる人は、日常のすべてのできごとから学びを得られるんだな…!と感動します。

大喜利から学ぶ #問いのデザイン IPPONグランプリのお題の9パターン
https://note.com/yuki_anzai/n/n1384db3cc64e



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