株で儲ける 頭脳の不要な「トレンド」に乗るやり方
(1)株で儲ける確実な方法は「トレンドにのる」と言う手法
トレンドとは、日本語では「流れ」の意味です。
川の流れのように、株価は上を向いたり、下に向いたり、停滞したりします。株価が上に向いている会社に投資すれば、株価は上がっていきます。
ここでは「トレンド」を見る有効な方法を示します
株をやるのなら必要な基礎ですが、改めて書きます
そのトレンドを見る有効な道具が「移動平均線」です。
(2)移動平均線とは、数日間の株価を平均した価格をつなげた線
株価が500→510→520→515→535と推移したら合計が2580で平均が516です
株価が5日分なので5日移動平均線です。
次の日が540円なら、最初の500円がなくなり540円を足して、5日で割れば524円です。516→524で線が引けます。
これを毎日繰り返して行くとラインができます。
過去5日分の株価のラインなら5日移動平均線。過去20日分なら20日移動平均線。200日なら200日移動平均線です。
5日は1週間の土日除く営業日数、20日は1月分、200日は1年分です。
1年が200日の理由は、20日×12か月なら240日なのですが、祝日、年末年始を考えると、相場のある1年は200日くらいです。
この日数は26日を取ることも、500日を取ることも自由です。いろんな人が有効だと思う線を引いて研究しています。
(3)移動平均線が示しているのは「株を買った人の平均購入株価」
5日なら過去1週間で株を買った人がいくらで買ったかを示すのです。
今の株価が、移動平均線を上回っていれば、株を持っている人は利益が出ている、下なら損をしていると考えられます。
20日移動平均線なら1月間、200日なら1年間の取引の平均です。
下記は日本製鉄のチャートです緑が5日、黄色が20日、オレンジが200日です
5日は株価に沿って動いています。1週間の値動きはあまり利益が出ていない
20日は株価がほぼ線より上で、線も明確に上向きです。これがトレンドです
200日は過去1年の日本製鉄は上向きと示しています
(4)トレンドが生まれる原因
株価は「業績」を反映します。
業績が良くなっている会社の株価は上に行きます。毎年の売上利益が上がるにつれて、配当が増えたり、資産が増えるので株価が上がります。
その結果、株価は業績に従い上昇するのでトレンドが発生します。
業績は3月ごとの特定日で発表されます。しかし、株価は毎日変動します
毎日の株価変動は米国の株価や、日本の他社の株価、新聞記事、金利、為替の動き、これら経済の動きによります。
投資家は経済の動きで企業業績を予想して、毎日の株を売買するのです。
日本製鉄なら円安になれば収益が上がると予想、中国経済が悪くなれば収益が下がると思います。鉄鉱石の価格の上下も影響します。
これらの要因は、業績の発表とは別に毎日のように報道されます。
トレンドは、企業業績と経済要因が総合された株価で形成されます
(5)トレンドをどのように利用するか
私たちは経済の専門家ではないし、企業の中にいるインサイダーでもありません。(4)の要因分析は十分にできない、としたら方法は単純です。
結論は「トレンドの方向に従う」という戦法です。
下記の日本製鉄を見てください
20日移動平均線(黄色線)が上に向きだしてから買ったら、利益が出ます
その理由は単純です。
企業業績が上がるのは「ビジネスモデルが成功している」「経営者が正しい」「製品が顧客に求められてる」これらの結果です。
良い原因が生まれたら、1ケ月後に成功が失敗に逆転する可能性と、成功が続く可能性を比較すれば、成功が続く可能性の方が高いでしょう。
つまり生まれたトレンドは継続すると考えるのが順当です。
本当は「業績が良くなるから、トレンドが生まれる」のですが、「トレンドが生まれたから、それは続く」と考えるのです。
(6)いつ利益を確定するか
トレンド戦術で成功したら、いつ売るのか。
それは、トレンドが崩れた時です。
判断基準は①移動平均線と株価が交差する②移動平均線が下向きになる
こういう時にはすでに株価は天井をつけて下げだしています。
ですから、最高値で売ることは不可能です。
これはトレンド戦術の限界なので、仕方がない。そこで最高値を売ろうとしてジタバタするのは本筋ではないです。
(7)トレンド戦術の欠点
この戦術に欠点はすくないです。
欠点を上げると「時間がかかる」ことでしょう。
20日移動平均線は毎月のトレンドです。普通は1年程度はフォローする必要があります。
株が好きで、売買を繰り返さないと面白くない人には向きません
以上、トレンド戦術を書いてみました。
24年4月1日で、私がこれからトレンドが出るとフォローしてるのは北海道電力です。まだ買っていません。下げたら検討したいと思います。
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