経済的に破綻した翌月に子供が生まれた夫婦の話し。(その37)
この物語は私達夫婦が13年前から今までに経験した実話を基に、登場人物などは架空の設定で書いております。
また内容も一部脚色しておりますので全てが正しく記載されているわけではありません。 私達夫婦はこの物語を通じてたどり着いた心境をお伝えし、皆様のお役に立てればと考え、二人で相談をしながら書いております。
新しい友人?
銀行へ出す資料ができたので事務所に来てほしい。
鮒男はそう言って私を呼び出した。
鮒男の事務所へ行くと 事務所前に車を停め運転席で既に鮒男がまっていました。
運転席のドアを開け、片足だけを外に出し ハンドルに左手を置いたままで、上半身を乗り出して 「助手席に乗って」と言とうと、さっさと車に乗り込みシートベルトカッチとし、手招きをしました。
駆け足で助手席に座ったとたん「ベルト!今からすぐ北野さんのとこへ行きます」言いかなりの速度で通りに向けてバックそしてターンする鮒男。
まるで刑事ドラマのよう運転です。
私が「急用?」と鮒男に問うと、北野さんから「白山銀行の担当が内々に打ち合わせしてから資料もってきてくれ」と電話があったとの事。
「15分で到着しないと」
なるなどここから15分であそこまではギリギリ。
なんでも「あくまでも友人として私達にアドバイスしてくれると言ってるらしい、だから急ぎましょ」と言われました。
「そのまま融資OKのチャンス」「融資が見えたらGOですよ!」といい
鮒男は黄色の信号をすり抜けた。
車中ではお互いのサラリーマンあるあるで盛り上がりながら北野さんの事務所へ急ぎました。
鮒男と友情が芽生えた気がしました。
(つづく)
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