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セッションレポート10ー(10)「シリーズが完結して振り返ってみると、受ける前とは、全く違う場所にいると感じられます。一段、いや数段高い場所に上って、見晴らしが良くなった感じ。晴々とした気分で、ゆったり『今』を楽しめている気がします」

Yielding Embodiment®8シリーズをモニターで受けてくださったMさん、シリーズ全体を通してのご感想です。

イールド8シリーズを終えて

・毎回毎回、はっきりと視覚というか、ものの見え方がいろんなレベルで変わっていくのが面白かったです。
・セッション後、着地した時の感じや、歩き出した時の感覚も毎回はっきりと違っていました。最後の回で、歩き出したばかりの赤ん坊のような気持ちになった時は、何だか自分に対して微笑ましく思ったというか、新たなスタートを切れたんだなという気がして嬉しかったです。
・毎回、思い浮かぶビジョンを追うのが楽しかったです。それぞれの回に思い浮かんだものをつなぎ合わせると、見事に自分が執着してきたであろう物事と重なるのが興味深かった。なるほど、こういうことだったんだなと納得したら、いつもどこかにあった物哀しく途方に暮れているような気持ちは、いつの間にかなくなっていました。
・順番に、起るべくして起こるプロセスを辿って、素の自分に向かって無理なく自然な感じで解けていけたように思います。揺り戻しみたいなものはありませんでした。

シリーズが完結して振り返ってみると、受ける前とは、全く違う場所にいると感じられます。
一段、いや数段高い場所に上って、見晴らしが良くなった感じ。
晴々とした気分で、ゆったり「今」を楽しめている気がします。

今思えば、しのぶさんのイールド体験デイの情報を目にして「今だ!」という感じで受けることを決めた時は、自覚していなかったけれど相当切羽詰まっていたのだなあと思います。
導かれるようにして初めてのセッションを受けて、その後自分でも予想もしなかったペースで通って、2ヶ月で統合まで完了しました。
身体は、わかっていたんだと思います。「もうこのままいくとヤバイよ」って。
そして、完璧なタイミングで行動を起こせたことに感謝しています。

若い頃に、極端に自分で自分を守らなければならない状況になった時期があり、それ以降、周りに対して反射的に身構えてしまうようになっていたと思います。身を守るために急いで着た鎧を、脱ごうとしても脱げなくなってしまっていたというか。
その状態には自分でも気づいていて、「本当の自分はもっと無邪気で、社交的だったはずなのに…」と言う物哀しい気持ちがいつもどこかにありましたが、ずっと、その本質は高い壁の中に閉じ込められて外に出すことができないように感じていました。
ヨガやタイマッサージ、ロルフィングなどの体験をヒントにして、身体からその状態を変えていけるかもしれない、壁の外に出たい!と、ずっとセルフケアの探究と実践に励んできました。

そういう背景もあったからか、初回のセッションから堰を切ったように大きな変化が現れました。
予感はしていましたが、イールドは、本当に自分が求めていたものだったと思います。
「もう一つの存在」に、「安心、安全な場所で、ただ見守られる」ことを、ずっと切望していたんだと思います。

受ける前は、夜勤続きで、なかなかすっきりしないブレインフォグのような状態が続いていて、「このまま年老いていくのか…」「もう人生の終わりなのか…」みたいなことばかり考えていましたが、イールドのセッションを受けてくつろぐたびに、モノトーンだった世界にどんどん色彩が戻ってくるような変化を実感しました。
植物が伸びていく時のような内側からの勢い、生命力のようなものを自分の中に感じられるのは、本当に素敵な体験でした。毎回、「驚き」「希望」「喜び」の感覚に満ちていました。そして、初めてわかった気がした「感謝」が溢れてくる感覚。
セッションに通ううちに、いつの間にか自分の周りにあった高い壁や脱げなくなっていた鎧は消えていました。
それと並行して、今まで日常の中でくつろぐことを妨げていたと思われる幾つかの障壁が、不思議なくらいスムーズに解消していくという現象が起こっていました。
身体に起こった大きな反応への驚きもさることながら、このような技法に実際に出会えたことに、ただただ喜びを感じています。究極にシンプルで奥深い「間合い」の技法を、自分でも学んでみたいと思いました。

イールダーのしのぶさんには毎回ニュートラルで透明感のある場を提供していただき、安心できる間合いの中で、深くくつろぐことができました。シリーズ8+1回の間、静かに見守っていただけて、とても心強かったです。
この出会いに感謝しています。本当にありがとうございました。


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