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セッションレポート 10-⑴ 「セッション中は、とても深くいろいろな感覚が身体の中を飛び交っているにも関わらず、過剰な負担がなく、セッション後も、パッと立ち上がって何事もなく普通に動き出せる感じ。その無理のなさ、シームレス感に驚きを感じました」

Yielding Embodiment®8シリーズをモニターで受けてくださったMさん、1回目のご感想です。
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●セッション前の状態
介護職(50代・女性)、夜勤もあるシフト制勤務。不規則な生活になりがちなので、疲れを溜めないように日々体操したり、食べ物や睡眠など健康管理にはかなり気を使っている。肩こり、腰痛などはなく、健康診断の数値的には全く健康だが、何となく上半身に窮屈さを感じている。息をもっと吸いたいのに今ひとつ深くまで吸えない感じ、また、寝床に入った時におさまりが悪い感じがして、なかなか寝付けないことが多いのが悩み。

常時人手不足でバタバタした職場、月7〜8回の夜勤、コロナへの不安、などなど、ずっと走り続けているような生活の中で、「安心できる空間で、無意識に入ってしまっている力を抜いて、くつろぎたい」と心のどこかでいつも切望していた。

●セッション
イールド体験、初めてのセッションなのに、あろうことか間違えて隣の駅で降りてしまい、セッション場所に焦って駆け込む事態になってしまいました。それでも明るく優しく迎えて入れていただき、とても安心してセッションに臨めました。

少し話をしてから、beforeの状態の写真を撮り、ベッドへ。
「頭は、自分の心地よいと思う方に向けて良いです」との言葉に、「わー、ここからもう自由なんだ」とうれしい気持ちになる。
直観を信じて、窓の方に頭を向けて、仰向けで横になる。
目を閉じて、しのぶさんの位置の変化を感じてみる。
左側にいる時は、特に感じるものがないというか、明るくて静かな感じだった。自分は、「ニュートラルな感じ」と表現した。
そして、しのぶさんが右側の方に移動していくと、はっきりと感覚の違いが生じるのを感じた。こんなに違うものなんだとびっくり。
身体の中を、しのぶさんの移動する方へ引き付けられるような感じが、ざわーっと動いていく。
「どちらにいるのが心地いいですか?どちらから始めたい感じがしますか?」と聞かれて、一瞬迷った。
「どちらから始めたらいいのか自分ではよくわからないけれど、右側に、何か切望しているような感じがあります」と伝えると、「イールドでは、基本静かな方から始めることが多いのですが、左側からでいいですか」とのお答え。なるほど、そういうものか、興味深いなーと思い、左側からスタートしていただく。
セッションがスタートしてから少しの間、身体の中にどんな感覚が生じてくるのか探していた。始めのうちはお腹の辺りに、もやっと何か感じているような気もしていたが、「これか?」「これか?」と思うばかりでなかなか言葉にできない感じがあった。が、しばらくして右上腕の上の方にピリッとした感覚を認め、それを境にして、次々といろんな感覚が起こってきた。
横隔膜がお腹の方に押されるような感覚。胸郭の下辺りが床に押し付けられるような感覚。お腹の右下へ、次に左下へ、グーっとえぐられながら拡がるような感覚も、はっきり感じられた。それらの感覚が一段落する度に、呼吸が深く入るようになっている気がした。
そして、頭部、肩周りにも興味深い反応があった。
後頭骨が数回床に押し付けられるような感じがして、背骨に向かって流れが生じるのを感じた。
また、気づくと自動運動というか、頭部が細かく左右に揺れるような動きがしばらく生じていた。しのぶさんの手が肩や両耳の後ろなどにそっと触れるのを何度か感じた。やがて右のこめかみの上の方の面にべったりと何か貼り付いているような感じがしてきて、それをしきりに剥がそうとしているような動きが現れた。
その動きが一段落して、目が楽になった感じを伝える。「目玉も重力に任せて寝かせてあげて下さい」みたいな言葉があり、あ、面白いなーと思いながらそれを実行。
ふと、「何か顎を引きすぎているな」と思い、直そうとした。「今、どんな感じですか」という問いかけに、「喉があるという感じです」と答えた。そして、喉が拡がった気がした。
後半何度か、「どんな感じですか」という問いかけがあり、その度に身体を俯瞰して答えた。
まず、両手、両足だけが「ある」感じがした。部位などは忘れたが、しのぶさんがいくつかの場所に触れると、その突出感がなくなった気がした。
また、ある時、左足の指の間に風が通るのを感じた。指の間が開いたのかな。
最後は、左半身全体がつながってベッドに沈んでいる感じ。右側は、始めの切望感は消えていた。全身をベッドにあずけられている感覚。
水に浮いている船の底を、真下から見上げているようなビジョンが見えた。
「ご自分のタイミングで起き上がってください」の言葉に身体を起こしベッドに端座位になると、窓の外で何かが風になびいているのが目に入り、「ああ、風が吹いている」と思った。いつもだったら、ちゃんと腰掛けようと坐骨の辺りを意識していた気がするが、その時は何も考えずに違和感なく座っていた感じ。
今まで受けたどんな種類の施術よりも、終わった時の状態はボーッとし過ぎることなく、クリアだったという印象があります。
立ってみたら、左の指がしっかり開いていた。歩いてみると、下半身に上半身がしっかり乗って、足裏がちゃんと床にフィットして、股関節からぺたぺたと歩けている感じ。腕が肩からぶら下がっている感じがとても新鮮で面白かった。
afterの写真を撮り、しばらくお話をして終了。

セッションを通して、「とてもうれしい気分」でした。
「今こういう感じ」ということを躊躇なく言葉にでき、それを否定せず受け止めてもらえるということ自体が、普段なかなか得難い時間であり、とてもとてもありがたかったです。
また、以前自分もセラピストをしていたことがあり、経験を積むにつれだんだんと「必要以上の介入は必要ないのではないか」と思うようになっていたのですが、今回イールドを体験して、それは本当のことなのだ、と自分の身体で実感することができました。
セッション中は、とても深くいろいろな感覚が身体の中を飛び交っているにも関わらず、過剰な負担がなく、セッション後も、パッと立ち上がって何事もなく普通に動き出せる感じ。その無理のなさ、シームレス感に驚きを感じました。
2つの存在の「間合い」によって、こんなにも自然に内発的な反応が引き出されるのだということを実感でき、感激しています。

セッションから数日経ちましたが、大小の変化と気づきがとめどなく起こり続けているのを感じています。
身体が、本当に行きたがっていた方向に向かって解き放たれ始めたんだなーという感じ。これから、もっと「あるがまま」になっていけるんだーという予感と喜び!
次回以降も本当に楽しみです。

●セッション後に感じた身体の変化、気づきなど

[直後]
セッションが終わって建物の外に出た時、目が縦に開いている感じがしました。すごく目がスッキリして、右目の視野が拡がっている気がしました。
そういう視覚の感じは本当に久しぶりで、いろんなことにワクワクできていた頃の状態を取り戻せたような気がして、とてもうれしくなりました。

[一夜明けて]
・今のところ特に目立った「好転反応」のようなものはなく、「普通なんだけど、質が上がっている」ような気分で過ごしています。
・また、夜勤が続く生活のせいかずっとブレインフォグのような状態があり気になっていたのですが、それが消えて、久々に「意識のフォーカスが合っている」感じを味わっています。
・朝は寒かったせいか、右の後頭部から首〜肩甲骨辺りに違和感というか攣りそうな感覚が時々あったりしましたが、今は消えています。
・寝つきは良かったです。7時間起きずに寝られました。ふと下顎骨(下顎角)に触れて、「あれ、こんなところにあったっけ」という気がしました。
・顔が長くなったような気が。首も。
・左前腕に微かな筋肉痛。上下の歯の中心が合っている。
・ふと「全部説明しなくても大丈夫なんだ」と思った。今まで、何につけ、あれこれ説明しないと分かってもらえないのではという強迫観念があったかも。無意識に、何か困ったことが起こるかもしれないと怖がり過ぎていたかも。

[2日後]
・起き抜け、脚がいつもより真っ直ぐで細く見える。首肩肩甲骨辺りにまだみっしり感はある。指はいつもよりむくんでいない。
・余計な説明を加えなくても、伝わるんだと無意識に安心していられる状態、これが「委ねられる状態」なのかな。過剰な感慨はないけど、落ち着いている。ウキウキするほどではないけど、普通に希望がある感じ。
・思わず頬骨の下(特に右)に手がいく。何となく感触が違うような気がして。

[3日後]
・昨夜は、アームウォーマーして手首を冷やさないように寝てみた。寝つきはよかったかも。一度も起きずに熟睡できた感あり。
・「普通だけど質が上がっている感じ」、まだ続いている。

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