オンブル：登場人物・カンナギ

　〈シンボル〉の指導者で一応は魔法少女らしい。

　彼女も一応は嵬／インヴィテーターらしく魔女になる代わりにドッペルを出せる、ただし周囲に機能相転移を起こす能力は無い。

　静香とミハルが転生により何世代も容姿や記憶を受け継げるのに対し、彼女は不老不死の肉体を持つことですべての時代を生き延びてきた。時は場所を問わずソウルジェムが完全に濁り切ってもドッペルになり、すぐに魔法少女に戻れるので、魔女になることもない。

　世界中の様々な場所を兼ねてから行き来していたらしく、平安時代に朝廷で女官をしていたかと思えばその後大陸に帰ってイタリアに渡り傭兵ヴィスコンティの養女となりその後リズ・ホークウッドの偽名で百年戦争時はシャルル７世側に付きジャンヌ・ダルクと共に戦っていたこともある。

　魔女になる事もなく年を取らず、どれほど傷つけ破壊されても不死鳥のごとくよみがえる身体は、多くの魔法少女にすれば憧れ、誰もが欲しがるものであるが当の本人は（不老不死キャラのお約束というか）死と再生、そしてドッペルを具現化させる絶望の繰り返しに疲れ切っており、普通に死ねて時には絶望にそのまま魂を委ねられる（魔女になれる）〈普通〉の魔法少女たちを羨ましがっている。

　ガサラキ／ナダへの道を開きたいのは自分の永きにわたる死と再生の地獄のような人生を終わらせたいからである。