県立大洗学園戦車隊 登場人物
主要人物
(大洗学園戦車隊・トラさんチーム)
新城直衛
プロフィール
十七歳ながら皇国陸軍現役の将校(少尉)。後述の青少年交流制度により幼年学校同期の槇、樋高、羽鳥、古賀らと共に大洗に留学生としてやって来る。
一応、みほ、沙織、華と同じクラスになっている。ただし、軍の訓練や治安維持活動の為授業に参加していないことも多く、みほ が転校してきた時はいなかった。
実は実戦経験者で助かる見込みが無いと判断された兵士を介錯したこともある。
留学当初から生徒会長の杏に駒城家の義弟という立場を見込まれ生徒会の一員となる。
みほに履修を断られた後に前回の戦車道全国大会における出来事を知り、彼女が戦車道を避ける理由を推察する。
その後、再び みほ と向き合い「あのときの判断は間違っていなかった」と言って何かあれば自身が責任を追うこととを条件に履修を承諾される。このため、みほの負担をできるだけ軽減させるために大抵の面倒事や責任を負うようにしている。
最初こそは、大洗学園に対し愛着を抱いているわけではなかったが試合を経て苦楽を共にするうちに大洗の生徒たちを戦友と見なすようになる。
嫌な凄みを出す。
軍人であるため常に帯刀しており(日本政府との協定で認められている)、また皇国領内では拳銃の携行も認められている。
個人戦闘能力は極めて高い。
日頃は鈍くさいが緊急時には恐るべき素早さと果断さを見せる。この時はとてつもなく嫌な凄みを見せ、豪胆なサンダースのケイですら気圧されるほど。
実は愚鈍な態度の多くは演技である。
自分の名前があまり好きではないらしく「せめて『田中太郎』か『佐藤大輔』がよかった」とぼやいている。
性格
基本的に約束は守り誠実で礼儀正しく、頼りになるところも多いため作中の女性キャラからは「異性としてはともかく、人としては好感を持てる人物」と評される。
誰にたいしても丁寧な口調で話す。
軍人として
陸上自衛隊との合同訓練で彼の指揮下に入った陸曹・陸士の多くは「若いがしっかりしている」、「指揮下の隊員の安全や生存を常に考えてくれる理想の指揮官」「経験者に話を聞く謙虚な人柄」と評されるが幹部からは表向き「年齢の割に落ち着いている」「教範にとらわれない柔軟な思考、戦術眼の持ち主」と評価されていたが、「いけ好かないクソガキ」と陰口を叩かれていた。
戦術
奇襲や局地的優位を確保した上での各個撃破を得意戦術とする。
戦い方はかなりえげつなく相手選手らと顔を合わせたりあるいは事前に入手した情報を元に相手をプロファイリングし、相手の弱みに付け込むような戦い方をし、パニックを誘発して連携を乱したり友軍相撃を起こさせたりしている。
全国大会後は大洗の面々がエキシビジョンマッチに興じる傍らで、大賀少佐の許可を得てタンカスロンで武者修行をしていた(これにより新城の戦車道はさらに凶悪ぶりを増した)。
チームでの立ち居地
戦車道において部隊の編成など実務の多くを執り行う。
全国大会出場が決定された際は戦車隊主首席幕僚を務めるようになる。
Note公開版における設定
文科省官僚の辻兼太が廃校撤回の約束を反故にしたときは「戦車道の試合を共に戦った者たちの想いを軽んじた」として心の底から怒り、報復を決意した。大学選抜チームとの試合後は密かに辻に対する報復を行い。以後 、学園の暴力装置として機能する。新城にとって みほ は義姉の蓮之以外で初めて仲良くなった女の子であり、現在では数少ない異性の友人である。この為、彼女に対しては姉とはまた別の意味で敬意を抱いている。しかしその一方でみほを自身の歪んだ感情の対象とし、傷つけてしまうことを恐れている。
千早
新城が飼っている剣牙虎(学名:マダラオオキバネコ)
全長三メートル。鋭い牙が特徴
学園のマスコット
学校にも新城のお供よろしく出入りしており、風紀委員長の園みどり子はペットの連れ込み禁止を理由に反対したが、角谷会長の鶴の一声により許された。
最初こそ怖がられていたものの慣れると大きな猫みたいなものなので履修生達に可愛いがられている。
毛並みのモフモフ感が好評。
現在ではマスコット。
学園艦に配属された新城を追ってきた凄いヤツ。学園艦にやって来たときは大騒ぎになったが、新城が気付いたことで射殺を免れた。
槇氏政
プロフィール
皇国の大手造酒屋兼総合商社『大周屋』の御曹司。
父親譲りの商才と実家のネットワークを使い、物品や資金の調達等でチームをサポートする。
本作において実家の大周屋は日本国内でも手広く商売をしており(皇国の特産品の流通等)、日本国内に関する様々な情報網や人脈を有している。
やや小太りで福々しい見かけで五人の中ではもっとも温厚な性格をしている。
最初の模擬戦で、浅岡二佐の指示により、一時的にではあるがM3の車長を任される。
「兵が面倒をみたくなる」と評される事もあり、おおらかな人柄から1年生(ウサギさんチーム)になつかれている。
家の事情から命を狙われることもる。
古賀亮
冷静沈着な判断力の持ち主。
大洗の参謀役を務める。
全国大会参加に伴い戦務幕僚に任命される。
歴史に関しての知識が深く、皇国史、帝国史に関して詳しい。
歴女四人と仲が良い。
資料を用いた調べ物が得意で原作2話における戦車探しでは資料館で学園の戦車道に関する資料を探し出した。
樋高惣六
操縦士。
新城の同期の中で一番喧嘩早い。一方で勇猛果敢かつ、敵情把握能力に長けている。
車外における偵察を行う場合もあり、その時は操縦士を替わってもらっている。
個人戦闘能力という点では新城を上回っている。
白兵戦等などではポイントマンを任される。
拳銃はオーストリアのグロッグG17
羽鳥守人
通信手兼部隊情報幕僚。
チームの情報収集を担当。実際には相手校の戦術や編成のみでなく、相手チームのプライベートに関する個人情報まで集めてくる。
その手管はまさしく情報機関のそれで、相手校生徒をオルグし情報提供者に仕立て上げるというもの。この時、必要な資金は槇から融通されている。
情報収集を得意とするせいか他の女子生徒を観察しているらしく、演習に出ていた間に転校してきていたみほを見つけ見慣れない顔だと感じた。
無頼の卵好きであり、学食では常に卵を使ったメニューを注文している。
自己主張を感じさせない(要するに地味)な外見のため他校に潜入しても目立たない。
拳銃はSIG P230。滅多に持ち歩かないが危険な軍務中や危険が予想される場合は携帯する。
(大洗学園戦車隊・アンコウチーム)
西住みほ
戦車道の流派『西住流』の次女。
新城に対し、深い信頼を寄せている。
本人も自覚はないが、知らず知らずのうちに新城を意識してしまうことがある。
新城より指揮官として才を認められる。(自分よりも高い能力を有しているともみている)
心優しい性格で引っ込み思案。
秋山優花里
四号戦車装填手。
もともと、戦車マニアだったのでシルエットや車体の一部を見ただけで車種を判別できるほど詳しい。
新城が浅岡(後述)の指導でⅣ号に乗り込んだ際にはその知識で戦車の事をよく知らない新城を助けた。
その後、履修者の中ではみほを除いてもっとも戦車に詳しいので先任下士官に近い扱いを受ける。
履修生の正式な部隊化に伴い戦車隊本部先任下士官に任命される。
戦車に対する知識の深さもあり情報分析官の地位にもついている。
新城からも高く評価されていることに喜びを感じている。
戦車について詳しくなるついでに軍事関連の知識も多く身につけ、生粋のミリタリーマニアになっている。
同世代の少女たちの間ではあまり一般的とは言い難い上記の趣味のため、あまり友達ができなかった。
武部沙織
外見もさることながら、新城の人格的欠点を女性特有の生物的本能(女の勘とも言う)で見抜いておりひどく嫌っている。
もともと交流制度で学校に男子が入ってくると聞いて期待していただけに入ってきたのが凶相の新城だったので失望している。
五十鈴 華
お嬢様育ちのためか、やや世間知らずなところがある。
アウトサイダーやアグレッシブな存在に憧れている節があり新城に興味を抱く。
さおりとは対照的に新城に対しては好意的に接する。ただし、異性としてではなく人間として。
新城と初めて会った際に彼の体から異様な臭い(後に彼女の母により血の匂いだったことがわかる)を感じ取る。
見かけによらず大食い、それに加えてグルメ。このため美味しい店を結構知っており、ある時
(カメさんチーム)
河嶋桃
生徒会広報
生徒会役員としてはそれなりに有能ではある
戦車道履修生としては問題が多く、冷静さと判断力に欠ける。
砲手を担当するもドが付くほど下手
変なところで自尊心が強く、自分の提案にダメだしされるとわめき散らす。
逆境に弱く追い詰められると泣く。
角谷杏
生徒会長。
新城を生徒会に引き入れた張本人。
サンダース大学付属高校
ケイ
サンダース大学付属高校、戦車道チームの隊長。
豪快だがフェアプレイを好む。
最初に接した新城からも、「良くも悪くも正直な人」「自分や他人にも嘘が付けない」と評された。通信傍受が発覚した時も、新城は彼女ではなく誰か=アリサの独断と確信したほど。
劇中の行動
フレンドリーな性格で、外見が怖い新城にも先入観を持たずフレンドリーに接した。
試合ではフラッグ車を庇い自らも負傷した新城を讃えて、応急処置を受ける彼を見舞い賞賛した。しかし、一方で新城の異常さをどこかで感じており、自分が目にした新城の美点ーー必要とあれば躊躇なく自分を犠牲にする。常に冷静。礼儀正しい。自分を過信しない≒謙虚ーーとのギャップから人柄をとらえ損ねる。
しかし、劇場版にあたる大学選抜戦では、新城の本性を目にし、底知れない不気味さを憶えた。
アリサ
サンダース大学付属高校所属
原作同様に無線傍受で大洗の動きを読もうとするが気づかれ逆に利用される。
ケイ、ナオミと共に大洗の待機所に陣中見舞いにやって来た際に新城と顔合わせし、その性格を見抜かれる。
本作では偽電に騙され味方本隊を視界の効かぬ森林地帯に誘い込んでしまい。そこで発煙筒と榴弾を組み合わせた新城の罠にはまり友軍相撃を引き起こしてしまう。
このことから、試合終了後に原作以上にケイから絞られたため新城に対する怨恨を抱きいつか戦車道で倒すことを決意する。
セイント・グロリアーナ
ダージリン
聖グロリアーナ学園の戦車道部部長=隊長。
母校が皇国との文化交流や人脈の構築を兼ねて共学化されたものの、下記の定康のような横柄なふるまいをする生徒が入ってきているため、頭を痛めている。
練習試合をした後日、興味本位から新城をお茶会に招き、見た目に反した彼の礼儀正しさと落ち着いた物腰に感心を示す。
守原定康
新城と同じ交流制度でグロリアーナにやって来た留学生。
五将家のひとつ守原の一人息子。
守原は貴族的家風の非常に強い家であるため性格は傍若無人。
叔父にして実質家を仕切っている英康が元勇猛果敢な騎兵将校だったこともあり、本人も騎兵としてのこだわりがある。このため、戦車も速度が速い巡航戦車を使用。
高飛車な性格のダージリンとは反りが合わない。
一方で、かつては兵たちと共に苦楽を共にした銃兵小隊の指揮官であり、同じ戦車や指揮する小隊に属する部員からは信頼されている。
実戦ではないが戦車道という実戦に近い状況を何度か経験したことにより、原作より早く将校の資質に覚醒している。
叔父の英康が着けた両性具有者の生徒、松江を常に伴っている。
搭乗する戦車はクルセーダー
プラウダ高校
カチューシャ
本名不詳
高校3年生でありながら、体格を含めた外見は小学生並みで性格も非常に子供っぽい。
ノンナ
クラーラ
原作とは設定が変わって、大協約世界の人間。出身は帝国で並行世界のクラーラ。
黒森峰女学院
西住まほ
原作どおりみほの姉。
逸見エリカ
継続高校
ミカ
独自の哲学にのっとって新城の本性を理解する。
掴み所がなく飄々としており、その心の内は新城ですら推し量れない。
知波単学園
皇国陸軍
(駒州鎮台〈軍〉)
駒城保胤
本作では皇国陸軍駒州鎮台 戦務幕僚
階級 大佐→准将
第一回戦で負傷した新城を見舞いに蓮乃と共に病院を訪れ みほ達に出会う。
みほの母しほとも旧知の仲でありみほの事も彼女から聞いていた。
血は繋がっていないが新城の兄である。
事情を知らないみほ達はそれを聞いてあまりにも似てないことに驚いていた。
(在日皇軍在大洗学園艦部隊)
大賀
階級は中佐
新城たちの上官。
皇国陸軍在大洗学園艦部隊の司令官兼駐屯地司令官だが、部隊が政治上の都合やお役所事情により編成完結が遅れており、新城らの小銃小隊4コを核とする中隊規模の部隊長に留め置かれている。謹厳実直な軍人であるため表に出さないが、本人は相当不満に思っている模様。
新城たちが何か事件に巻き込まれるたびに頭を痛めている。
新城たちの幼年学校時代には担当教官であり、このこともあってなんだかんだ言いながらも、新城たちを信頼している。
しかし、緊急時には指揮官としての務めを果たすべく、新城らに指示を出し警察署長と対策を協議するなど学校艦の安全保障に協力している。
皇国軍代表者として学校艦自治体の会合に出席するなど多忙である。
帝国軍
ロウバイル大佐
帝国陸軍大佐。
かつて〈大協約〉世界における一般的な戦術だった密集隊形や隊列を否定したことからイロモノ扱いされ閑職に干されていたが、時空変動に伴う手に国家とそれらが持ち込んだ近代兵器の出現によりその正当性が認められる。
原作以上に出世。
防衛省・自衛隊
(陸上自衛隊)
浅岡
三等陸佐、機甲科
蝶野亜美とともに派遣されてきた自衛官。
つかみどころの無い男であり、その指導内容は蝶野以上に大雑把かつ突拍子が無い。
実は情報本部別班所属。担当する調査対象は現在〈皇国〉五将家。
HUMINTの収集を目的に新城に近づくも感づかれる。その後、情報の交換を条件に様々な情報を新城に提供する。
蝶野亜美
一等陸尉、機甲科、富士教導連隊所属。
大洗派遣前に初めて浅岡と顔を合わせ、その独特の雰囲気から「ただ者ではない」と感付く
派遣されるその日に市ヶ谷から突然やってきた浅岡を警戒していた。
新城の義兄、駒州鎮台大佐駒城保胤とも面識があり、新城のことも保胤から聞いていた。
国場友昭
防衛大臣政務官。
嘗ては第一空挺団の所属で東州内乱時には臨時編成された「特別戦闘団」の普通科中隊指揮官を務める。
初の実戦で、混乱し損害を出す中で現地の部隊を指揮し、反乱軍を壊滅させた実績(「やり過ぎ」との批判が殺到した)から、「東州動乱の英雄」とも呼ばれる。
その後、陸上自衛隊水陸機動団S3などを経て政界入り。
防衛省の制服組と皇国軍軍監本部の協調派とともに自衛隊と皇国軍の一体化を進めておりその第一歩が大洗学園艦に設置された駐屯地だった。
このことを全く知らずに、文科省学校艦教育局が廃校の約束を「口約束」と称してまともに取り合わなかったことから防衛省や軍監本部を巻き込んだ大騒ぎに発展してしまう。
皇国の人々
日本の人々
県立大洗学園艦
秋山父
秋山母
大洗町
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