神子柴一族

「ガサラキ」原作の〈豪和〉一族に相当。原作に登場した〈神子柴〉の他にも彼女の息子たちや親戚筋がいる。

 時女一族において実務や内政により時女を支える一族だが実質時女を支配しており、時女一族はその傀儡と化している。

「マギレコ」原作の集落を治めるだけの武士上がりの神官一族ではなく、日本の政財界に影響力を持つ古くは平安時代以前から続く軍事豪族にルーツを持つ一族となっている。

 かつては「渡辺党」と呼ばれる郎党で、時女一族を取り込み強大化。朝廷を裏から支え、一時期は強大な権力を手にしていた。しかし、太平の世が訪れるとその力を疎まれるようになる。巫の力を渡すよう勅令を受けるがこれを拒否し反旗を翻すも内輪揉め(広江の出奔や時女との権力関係の構図もここが関連している)で失敗。京を追われて現在の霧峰村に落ち延び、〈神子柴〉と名を変え時女一族の神官としての役割を担うようになった。

 しかし、そんな中でも里の外に出ては数々の戦に加わり、源平合戦では源氏側についたことで汚名を払しょくする。

 その後も、時女を置き去りにする形で里の外に進出し、力を付け徐々に影響力を確立していった。

 前当主 神子柴乃三郎が無くなってからは彼の妻が切り盛りしていたため一時影響力が落ちたこともあったが、現在は息子の一清により政財界に築いたパイプを利用して公益財団法人「時女財団」を設立し巫や鬼鎧の研究を続け、密かに〈餓沙羅(ガサラ)への道〉を開く方法を探している。

 神子柴家の家系の者たちは様々な業界におり、自衛隊から果ては米陸軍まで幅広い。

神子柴家の人々

 広江を除く神子柴家の者たち。多くは「ガサラキ」に登場した豪和一族の人々がモチーフ。

神子柴

 亡くなった夫に代わり、当主代行として切り盛りしていた。と言っても各方面に居る神子柴家の筋の者たちを頼って政治家や企業人、官僚と接触し、また〈巫〉に素質のある者たちを探し、金銭的な見返りと引き換えに少女たちに願いを叶えさせていただけだが。

一応〈神官〉という立場にあり、神子柴家の様々な事柄について決定権を持ち、巫となる少女を選び叶えさせる願い事を決めたりしている。

 本人はこれで、里や一族の権益を守ったと思っているが肝心の息子たちからは、せっかくの人脈とあらゆる願いをかなえる力を単なる金儲けに使っているので軽蔑の対象となっている。

〈神官〉や政治家との金銭交渉以外は実質息子たちに任せている状態だが、後述の一清たちの行動には「余計なことをするな」と釘を刺している。しかし、その一方で神子柴・時女一族の影響力拡大を担ってもらっている以上強くは出られない。

 原作との大きな違いとして、時女本家の娘である静香を溺愛している。何故か本来金ずるでしかないはずの巫たちの中で静香だけを特別扱いしている。肝心の静香からはうっとおしがられている模様。

 その後、最終的には息子たちや村の衆の多数決で当主の座を一清に奪われてしまう。

神子柴一清

 神子柴の息子。42歳。

 オールバックの髪にトカゲのような鋭さを持つ目と顔立ちを持つ男。実質、神子柴家を動かしており、様々な計画や研究の主導している。

 父が亡くなって以降、願いを金で売り払っていた母を「卑しい!」と断じ、神子柴家を日本の政財界を裏から動かす存在へと一代で返り咲かせた功労者。

 母親以上に頭が切れ、常に堂々とした態度から周囲からの信頼も厚いが、人柄は冷酷でどこか他人を見下したところがあり、その内面を見抜いている静香からは蛇蝎のごとく嫌われている。

 その実態は母親を上回る恐るべき野心を持った危険人物。

 その目的は既存の秩序全てを壊す絶対的な破壊。すべてを壊し、自分が時の支配者になること。

 巫たちを「実験動物」程度にしか見ておらず、目的の為なら肉親すら平気で使い捨てにする冷酷非情な男。結婚しておりかつては妻と娘がいたが4年前に2人とも亡くなっている。

 実は、神子柴美鈴(キュゥべぇに願い現在の静香になった少女)の父親。

神子柴清継

 38歳。物理学者で時女総研の研究主任。

 巫の力を科学的に解明しようとしている。

 ロン毛にポロシャツ、ジーパンと一般的に想い描かれる科学者とは違い爽やかな印象を与えるスタイルで、ルックスも弟の清春より若々しく実年齢より10歳ほど若く見られる。

 研究以外頭になく、巫の力やメカニズムを解明し応用することで科学の発展につなげられると信じており、研究目的で一清の計画に従っている。

 母親からは「神秘の力を暴く出ない!」と釘を刺されているが本人は内心「金儲けの手段としか使てないアンタにだけは言われたくないよ」と思っている。「母さんにはこれ(魔法少女の秘密)がどれだけ価値のある物なのか分かってない」とも。

神子柴清春

 渉外担当で、財団の外交部長を務める。

 自衛隊から政治家、企業のCEO、挙句の果てには米軍中東方面軍司令官とも交渉してしまう凄腕のネゴシエーターで肝も据わっている。

 正し、上記の実力に反して小太り、七三わけ、眼鏡と、平凡さを醸し出す事務屋然とした風貌で兄よりも老けて見える。このため ちはる からは「ハルおじさん」と呼ばれている。

 一清に従っているが、その一方で静香をはじめ巫たちを心配するなど長兄に比べると優しい人物。


神子柴義猛

 自衛官。階級は陸将補。

 陸上自衛隊の将官で所属は統合幕僚監部特殊運用課長。

 Mユニットの運用計画や作戦立案に関わりまた、Promised Bloodが襲撃した総合研究所の警備部隊の編成や増援の要請などを行っており、各方面隊隷下部隊に総監をすっ飛ばしての要請が可能な権限を持つ。

 ちなみに、「統合幕僚監部特殊運用課」なる部署は現実には存在しない。

 

 

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