ストライクウィッチーズ×red Eyes

 設定(開戦の背景)はそれほど凝ったものではない。

 原作漫画におけるアクションが中心であり、90年代の架空戦記並みの乗りである。

 超常現象により原作”red Eyse"に登場したレギウム共和国とドラグノフ連邦が『ストライクウィッチーズ』の世界に転移してしまい、ドラグノフが「ネウロイ」に相当する存在になり、レギウムが連合軍として参戦する。

本作における魔女 ウィッチ はドラグノフとの技術的、戦術的格差を埋め合わせるために投入されている。

作中で、ネウロイは1937年の扶桑海事変以降出現していない。このため、実戦経験の少ないウィッチが多い。

流れ

 転移後の両国の動向

 扶桑皇国から見て南西に転移したレギウム共和国は皇国との経済協定や防衛協力に関する共同声明を発し、新世界においても順調なスタートを切っていた。37年に起きた扶桑海事変では皇国軍と共闘しアジアにおける最後のネウロイを掃討する。
 一方で、かつてのネウロイ発生地帯に転移したドラグノフ連邦は当初こそ周辺国との国交樹立などレギウム同様に順調なスタートを見せていたが貿易摩擦に端を発する関税協定の交渉に失敗し、これを期に経済政策での失敗を重ねてしまう。
 失業率の上昇など深刻な社会不安の中でナショナリズムが激化、民族は政党が議会で影響力を持ち始め、〈ユーラシアに再びルーミス王国に相当する巨大国家を築く〉という荒唐無稽な構想が大真面目に主張され始める。これは新ルーミス主義と呼ばれた。

≫大義としては「かつて統合歴世界にて様々な悲劇的な歴史を経験した我々が、この世界を統一し正しい方向に導く」というものだった。

 カールスラントやオラーシャなど周辺国はこれを非難したが、取り下げる気配などなくそして39年にドラグノフは周辺国への侵攻を開始した。

 レギウムの参戦

 当初は共和国の直接参戦は無く、元統一歴世界の国家として連合軍の対ドラグノフ戦争を支援した。AGI製の先進兵器の提供や軍事顧問・特殊部隊の派遣である。様々な特殊部隊が派遣された中、軍最強と言われた統合レンジャー連隊も派遣された。特に、最強と言われたクルサード大佐と彼が選抜した部隊は兵士たちはスオミ共和国に派遣され現地の陸軍と陸戦魔女 ウィッチ  と共に作戦にドラグノフ軍を撃退し続けた。

 連合軍側の戦況が悪化し、カールスラントの陥落が迫る頃には本格的な参戦を表明。陸軍第3軍を中心とする派遣軍が編成され出撃した(兵士の輸送は海洋国家だった扶桑と海軍の商船隊を使った)。

あらすじ

 統合レンジャーの訓練キャンプ。

 陸海空そして憲兵隊の4軍からえりすぐりの精鋭が集まるこの部隊にて訓練課程を卒業したばかりの新兵。ミルズ、バロス、レイニーの3人は自分の上官でレギウム最強の兵士と謳われるクルサード大佐に招集される。

 急速に経済政策の失敗に伴う社会不安とそれと共に深化したナショナリズムにより周辺国への侵略戦争を開始したドラグノフ連邦。転移以前の領土をめぐる確執や外交方針の違いもありレギウムはドラグノフと戦う連合国を支援していた。支援の内容は最新兵器の供給や軍事顧問、特殊部隊兵士の派遣が行われていた。

 今度の派遣要員にミルズ達を選抜するというのだ。


火器など

 登場する火器。特にレギウムとドラグノフ軍のそれについて記述する。作中に登場するレギウム軍とドラグノフ軍が使用するのはそれぞれ架空のものだが、実在する火器をモデルとしている。

 ドラグノフ軍

 ドラグノフは三ヵ国が集合した連邦国家であり、3州が独自に整備した軍を〈連邦軍〉に統合している。

 SAA〈バルメ〉やA2エーリッヒ戦車などの正面装備は三ヵ国共通だが、火器などは微妙に異なる場合がる。

  アサルト・ライフル

GAR-21

 口径:5.56mm×45

 全長:720mm

 銃身長:460mm

 重量:300g

 装填数:30発

 ライフルリング:6条/右回り

 発射速度:750~900発/分

 ブルパップ式自動小銃。その独特な外観から、連合軍兵士より「いかにも未来のテクノロジーにより作られた銃」という印象を与えている。

ガス圧利用式で、ストックなどの多くの部材が、強化プラスチックにより制作されている。

 作動メカニズムは、発射ガスの一部をバレル上方に設定されたガスシリンダーに導いて、ピストンを後退させ、ボルトを起動するガス圧利用式。

 回転しバレルと結合してロックするターン・ボルト・ロッキング・システムがボルトに組み込まれている。

 ブルパップタイプで設計され、長い照準線長がとりにくいことから、金属製のサイトやリア・サイトを装備しておらず、高額照準器が標準装備されている。バリエーションが複数あり、口径を7.62mmに変更し競争弾を装填したSAA仕様も存在する。

  拳銃

GP-75

 口径:9mm×19

 全長:206mm

 銃身長:120mm

 重量:1000g

 装填数:15発+1

 ライフルリング:6条/右回り

 ドラグノフ軍制式拳銃。GAF小火器部門製。

 ハンマー露出式で、シングル・アクションでの射撃も可能なコンベンショナル・ダブル・アクションのトリガーを組み込んだメカニズムを持つ。

 スライドのロッキング・システムは、ティルト・バレル・ロッキング方式が組み込まれ、バレル後部の下方に装備された傾斜溝を利用してバレル後部を上下動させてロックする。

 グリップ・フレーム左側面の後方に、ハンマーを起こしたときにコックできるコック&ロック方式の手動セフティを装備している。

 デザインに優れており、その見た目から連合軍〈主に合衆国〉兵たちに戦利品として人気だった。

レギウム

 対物ライフル

AGI Mk6 リンクス

 口径:50BMG(12.7mm×99)

 有効射程:1500m



 


 

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