第33海兵部隊”33dM.U”

部隊概要

 統合軍フロンティア船団所属の海兵隊。

 ゼントラーディを主体に構成されている。

 指揮官はオゴタイ少佐。

 第一次惑星間戦争の折、統合政府に真っ先に下った人々の子孫を中心とする恭順派(指揮官のオゴタイ少佐はじめ隊本部の要員)と終戦後やむなく投降した反統合政府思想の強いゼントラーディ至上主義派の2者に部隊が二分されており指揮系統に不具合が生じている。

 ゼントラーディ至上主義派のリーダーはテムジンという若いゼントランの兵士。


作中の動向

 フロンティア船団がこの地球に転移して間もない頃にレギウム共和国との間で結ばれた、兵器や技術供与の協定で輸送のために建設が決まった宇宙港の警備のために派遣される。

 テムジンを中心とするグループは派遣後建設現場周辺の住民を威嚇するなど問題行動を繰り返していた。

 当時はレギウムもかなり劣勢に追い込まれており、同部隊が駐留する宇宙港建設予定地も戦闘に巻き込まれるようになった。未知のエイリアンが周辺を警備しているという状況もあり、ドラグノフを中心とするPe.T.O軍は敢えて攻撃を加えないようにしており(表向き宇宙港建設はあくまでも最先端テクノロジーの平和利用となっていた。もっとも、ドラグノフ側も本当の狙いには気づいていたが、完成前にレギウムを降伏させプロジェクトの主導権をこちらに握れば問題無い、と考えていた模様)。肝心の第33海兵部隊も船団自治政府から「こちらから先端を開かないように」という指示を受けていたため『攻撃されなければ戦わない』という方針であった。

 しかし、テムジンのグループはこの命令を守らずPe.T.O軍を攻撃。戦端を開いてしまい、そのままドラグノフ軍との戦闘に突入してしまう。

 明らかに命令違反の私的戦闘であり、オゴタイ少佐はテムジンを更迭し軍法会議にかけようとしたが、それをやろうとすると彼を中心とするグループが抵抗しかねない上に、既にレギウムや部隊を取り巻く情勢は厳しいものがあったためこれが先送りになった。

 また、レギウムは兼ねてからフロンティア船団の参戦を望んでおり(S.M.SのビルラーC.E.Oにも接触していた。)、今回の介入を安全保障委員会が咎めるどころか賞賛してしまったため事態がややこしくなり、ずるずると部隊は戦闘に巻き込まれて行った。

 この時からレギウム降伏に至るまでの一連の戦闘で同部隊(主にテムジン1派)の戦闘はドラグノフ軍および派遣されていたブリタニア軍や北大西洋連邦軍に大打撃を与えたが、その一方で彼らの残忍ぶりは徹底的な恐怖も与えてた。

 レギウム敗戦後は第3軍に合流し、ランスバール地方に移ったが、S.M.Sの参戦が公式に決定し日本の特務自衛隊やザフトのミネルバからなる統合任務部隊の派遣が決定されると余裕ができたのかテムジンの問題行動が取り立たされ制式に延期された軍法会議の開催が非公開ながらも決定した。しかし、テムジンはその動きを察知し何とかうやむやに出来ないか思案。そんな中グレイズ・オコナ―より反乱計画を持ち掛けられる。

 彼女からもたらされたプランを実行に移すためテムジンは自分に従うゼントランを扇動し、「娯楽を提供しろ!」というサボタージュを実行。 

 原作通り、シェリル・ノームの慰問を受けるが彼女が体調不良なのを理由に決起する。慰問団を人質に取り、部隊が厳重な管理の下運んでいた反応団のロックを解除して掌握しようとするが、この途中でS.M.Sとタスクフォースが到着。S.M.S隊員のミハエル・ブランとSMSスカル小隊隊長オズマ・リーの妹にして、衝撃的なデビューをへて人気上昇中のアイドル、ランカ・リーの機転により実施された心理作戦により反乱グループの大部分が戦意を失った。

>この時の光景は「かつてのリン・ミンメイの再来」とすら言われた。

 反乱に参加した兵士全員が戦意を喪失した中、テムジンの実は往生際悪く抵抗したもののタスクフォース及びSMS隊員のアルト・サオトメ准尉の攻撃を受け負傷した後、拘束され後日後送された。その後、軍法会議を受け刑に服することになる。

 ちなみに、この反乱事件の顛末はもう一つ続きがある。同日、ランスバール地方に立て籠もるレギウム国民軍(第3軍がレギウム政府降伏後に名乗りだした)内部で内輪揉めが生じていると聞いたドラグノフ・レギウム委託駐留軍ha


 

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