銀魂パロ 私が将校で、あの子が歌手で...(スパロボ風クロスオーバー)

概要


 スパロボZのように超常現象で違う世界の国や地域が入れ替わったり転移している世界が舞台です。
 ターニャたち帝国軍はロメール将軍麾下の国際平和維持部隊として、紛争やノイズ災害に対応すべく日本に派遣されているという設定です。

登場人物

ターニャ・フォン・デグレチャフ

 魔法と近代科学が共存する世界からの被転移国家《帝国》の軍人にして魔導士。帝国軍の極端な能力至上主義により9歳で入隊し実戦を経て勲章を授与された上その後、軍大学に入学し参謀教育を経て、彼女の戦略理論に基づく特殊部隊《203魔導大隊》を編成を命じられ、その指揮官におさまる。

 帝国の転移以前に起きた周辺国との戦争、通称《世界大戦》(この最中に転移した)における数々の戦闘で帝国軍に勝利をもたらした英雄。

 本人は戦争を「人的・物的資源の無駄」として嫌っているが仕事はきっちりとやる主義で、軍の規律を守り、また任務には忠実である。

 究極のプラグマティストにして合理主義者。敵兵の命を奪うどころか、必要ならば無能な部下を見殺しにすることにすら躊躇が無い。

 年齢はまだ10歳を過ぎて間もないが、不相応な精神と思考を持ち少佐に昇りつめた。

 実は、現代日本(2013年ごろ)からの転生者。転生前は大企業のサラリーマンで人事部の出世頭だった。このころから非情で性格がひねくれていたがある時、首を言い渡した同僚に逆恨みされ駅のホームから突き落とされて死亡。死んだ直後に神様(?)から勝手に「不信心な現代人の代表」にされて日ごろの言動を散々責められるも、無神論者だったことから相手を神と信じず散々無礼な態度をとったことから、魔法が存在し戦争が当たり前の世界に幼女の孤児として転生させられる。

 年齢に不相応な言動や精神はこのためであり、言動もごくたまにオッサン臭い。

 本作では

 転移後に自動的に終戦となり《203大隊》も解散されることになった。『これで安全な後方に転属できる』と喜んでいたが、帝国が新世界での国際的な地位を獲得する上で国際連合の平和維持活動に軍を参加させることが決定。未知の敵を相手にする可能性もあることから、大隊の解隊は中止となり急遽、国際貢献活動の待機部隊に指定され転属も取り消しになった(上官からの印象を良くしようと「部隊の指揮官を解任されるのは残念でなりません」と言ってしまったのも原因の一つ)。

 その後、作中で組織された新国際連合の国際平和安全保障理事会の平和維持部隊に派遣され、海外派遣という形で日本に帰国(?)、大隊の仲間と共にリディアン女学院近郊の自衛隊駐屯地に待機しており日本国内で発生した災害やテロにS.O.N.Gや自衛隊と協同して対処している。

 入れ替わり後の行動

 響の身体で女子高生ライフを満喫する。

 学食でしっかりとした味の食事を満喫し(帝国軍の野戦食は味が良い物ではなく、国際平和維持軍に合流後も似たような物だった)、学業にも真剣に励んでいた。

 軍人としての癖や性格が残っているため、身だしなみや立ち振る舞いがかなりキビキビしたものになり、

プロット

 とある作戦の最中、走って来たトラックに二人同時にはねられてしまった立花響とターニャ・フォン・デグレチャフは市内の病院に緊急搬送される。

 診察の結果を別々の部屋で別の医師より聞く二人。聞いた内容は二人とも同じで奇跡的に体は無事だったようだ。

下書き

本編

「奇跡的に骨折などの深刻なけがはありません、中々頑丈ですね」

 ターニャの担当医。紅いフレームの眼鏡をかけて髪をポニーテールにした女医がカルテを見て言った。

「ほんとですかっ!?いやぁ、良かった。やっぱりいつも鍛えてるからですかねぇ?」

 照れくさそうに頭を掻きながら、ターニャはいつもと違って(変な表現だが)年相応の快活な態度で素直に女医の言葉に喜んでいた。

 そんな態度が可愛らしいと思ったのか女医も口元に手を当てながらコロコロとほほ笑んで応じた。

「あら、小さいのによく頑張ってるわねぇ、えらいわぁ!」

「えへへっ!!」

褒められるのは嬉しかったが、「小さい」というのが気にかかった。

「(小さい?私そこそこ身長はある方なんだけどなぁ.....)」

一方、こちらはこちらは立花響のいる診察室。

彼女は背もたれの無い椅子に座り、まるで面接でも受けるかのように両手は灰色のスカートの上に置き、背筋はしっかり伸ばしている。

 一見すると堅いが彼女の纏う空気には緊張や気の張りはなく、むしろ「これが自然体ですが何か?」といった雰囲気があった。

彼女の目の前に座る頭がはげかけた医師が読み上げたカルテの内容は先程別の診察室で女医がターニャに説明したものと大差なかった。

検査の結果を概ね説明し終わった医師は最後に尋ねた。

「体に深刻な怪我はありませんが、ただ、頭を打って記憶に混乱がある可能性がありますね....ご自分の名前とご職業は言えますか?」

「はい」

響は医師を見据えて姿勢を崩さずにはっきりとした声と抑揚で答える。

ターニャ・フォン・デグレチャフ、帝国軍国際平和維持部隊 本部直轄第203濃く空魔導大隊、大隊長、階級は少佐

 白シャツに赤いネクタイ、黒いブレザーとグレーのミニスカートをはいた目の前の女子高生の答えを聞きその医師は眉をひそめた。

 少女の表情をや態度を見る限りとてもふざけているようには見えない。

 思わず医師は、自分の手元にある彼女の氏名や年齢、職業に関する事柄が記載されたカルテと目の前に座る少女を見比べた。そして何かに気付き納得する。

「ああ!これ一緒に入院した人のとごっちゃになってますね.....後で直しておきます」


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