〈アーク〉降下直前、静香の演説(HALO P.M.S|マギレコ×HALO)

人工惑星〈アーク〉に上空に展開した人類とサンヘイリ族の合同艦隊。

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そのうちの1つ、地球軍UNSCのフリゲート艦〈フォワード・オントゥ・ドーン〉の発進ベイ。

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静香は周りの大人たち―海兵隊や降下艇/戦闘機のパイロット。さらには同盟を結んだサンヘイリ族の戦士たちが集まって指揮官の訓示を聞いているのを見て。

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自分たちもやろうと思い立った。
 手近なコンテナを壇に見立ててその上に立ちテレパシーと言葉で魔法少女たちに呼びかける。
「いよいよ、惑星〈アーク〉への降下作戦が開始される。これが、人類とコヴナントとの28年に渡る戦争の最後の戦いになる。人類が文明を手にしてから今日まで、私たち魔法少女は、自らの願いの対価として絶望の中で僅かな希望を信じて戦い続けた。今回も同じだ、ただ一つ違うのは、この戦いには私たちだけじゃない。人類すべての運命がかかっているということ……」
一呼吸おいて
「敵の数は私たちに比べてはるかに強大、多勢に無勢かもしれない。これから行う作戦はただ無謀の極みなのかもしれない。しかし、例えそれが暗闇にともされた僅かな灯の光だとしても私たちは前に進まないといけない。それが私たち魔法少女の宿命なんだ!私たちに与えらえた任務なんだ…。みんな、このことだけは忘れないで……」
ここで一度打ち切る。少し頭を整理しようとしてのことだが、みんな続きを聞きたがった。気づけば彼女の周りには地球からともに艦に乗り込んだ魔法少女の志願兵だけでなく、海兵隊や宇宙海軍の水兵。さらには、共に乗り込んだサンヘイリ族の戦士たちも集まり聞き入っていた。
彼女は先ほどよりも気持ちを込めて言い放った。
「この戦いに勝とう!そして、小さな灯を、すべてを遍く照らす太陽の輝きに変えよう!地球に、そして今も宇宙の星々で戦うすべての人類のために!否っ、私たちの大切な人たちのために!……取り戻すんだ!!人類の、そして私たちの未来を!!」


一拍、次の瞬間UNSCの兵士たちが背筋を伸ばし、かかとを合わせて気ヲ付ケ!の姿勢をとったそして挙手の敬礼。

 一方、戦闘帽やヘルメットを着けていない魔法少女たちはどうしていいか迷ったものの、彼女らは すなお や ちはる といった古株の魔法少女たちに倣った。
 背筋を伸ばして、静香を見据えて自分の右手拳を水平にして自分の胸に当てる―かつて植民地惑星N4でともに戦った魔法少女フェリシアから教わった彼女たちの部隊の敬礼。彼女が好きだったアニメに出てきたものを部隊でも取り入れた無帽時の敬礼だった。
 自分に敬礼を送ってくれた兵士たちと魔法少女に視線を巡らせた静香もまた敬礼で答える。
「皆…。全力で成し遂げるのよ!!」

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