マギレコ×トランスフォーマー(実写)
自衛隊・在日米軍、そして米国特務機関セクター7につかまってしまったバンブルビーとそれを助けようとした やちよ。
セクター7日本支部である神浜近郊の在日米軍基地キャンプ・カミハマ近辺にやって来たオートボットとみかづき荘の面々。
何とか二人(一人と一台?)を救出しようと様子をうかがっていた一同だったが、焦れてきたのか、古参のオートボット戦士アイアンハイドが先ほどの人間たちの仕打ちを思い出し食って掛かるようにしてオプティマスに尋ねた。
「何故人間のために戦うんだオプティマス⁉あんな野蛮で原始的な種族のためにっ!?」
その言葉にこの場にいる人間としていたたまれなくなり、思わず顔を伏せる いろは達。
長年の同志と人間の少女たちとを交互に見て、オプティマスは言った。
「我々もかつてはそうだった……。人間はまだ幼い種族だ。すべての〈生命〉には自らの運命を選択する自由と権利がある….。何より」
オプティマスは いろは を見た。彼女もオプティマスのカメラアイを見る。
「人間の純粋で善良な面を見ることが出来た…..」
オプティマスは作弥の出来事を思い返していた。
自分たちを心配して匿ってくれた いろは 達やバンブルビーを助けようと立ち向かった やちよ の姿を…..。
いろは も彼が何を思い返したのか直感で理解し、表情に明るさが戻り、強くうなずいた。
*****
「小娘が!!叩き潰してやるっ!」
メガトロンの文字通りの剛腕が振り下ろされた。
キューブを抱えたまま、咄嗟に右に転がって避ける。
振り下ろされたメガトロンの拳が先ほどまでいろはがいた場所のコンクリートを砕いた。
破片がいろはに降りかかる。砂粒ほどの大きさの破片が顔にかかり思わず目をつぶりそうになったが、今度はもう一本の腕を振り下ろそうとしているのが見えもう一度転がって回避。
右手に装着されたボウガンを向けるが、すでに矢を形成する魔力も乏しいことに気付く。
「(このままじゃジリ貧。何とかしないと!)」
闘いの後、米軍と自衛隊によりトランスフォーマーたちの遺体は海底へと葬られた。
地球を救ったという功績もあり、魔法少女とオートボットたちは自衛隊・米軍に協力するという条件付きではあるものの、戦車は日常に戻り、後者は地球に住むことを許された。
必要な手続きが終わった後、オプティマスとみかづき荘一同は神浜の展望台に居た。
オプティマスが宇宙に居る仲間にメッセージを送り、その様子を見届けてもらいたいとのことだった
「準備ができたわよ!」
灯火の呼びかけにより、一同は電波望遠鏡のコンソールの前に集まった。
オプティマスが前に出る
「始めてくれ」
灯火がコンソールのキーボードを操作し、オプティマスの通信機能に接続した。
接続を感知したオプティマスは発声機能を使い、まわりにいる少女たちにも聞こえるように話し始めた。
「私はオプティマス・プライム。このメッセージを宇宙に居る生き延びたオートボットたちに送る。オールスパークは消滅し我々の故郷を復興させる望みは潰えた。しかし、運命は我々に報酬を与えてくれた。新しく故郷と呼べる世界だ。我々は人間たちの中で生きる。目立たぬように隠れ、密かに人間たちを見守り、時に彼らを脅かす脅威と戦っている。私は人間たちの勇気の大きさ、そしてその少女たちの絆と願いがもたらす力を目の当たりにした」
「種族は違えども、見た目以上の力を持っている。私はオプティマス・プライム。我々は地球に居る。そして待っている」
〈第2章:リベンジ〉
オートボットに新しい戦士が加わった他、魔法少女にも時女一族が新たに加わっている。ディセプティコン残党は未だに地球で活動しており、なぜか神浜市に頻繁に襲来しており、自衛隊・米軍・魔法少女・トランスフォーマーからなる連合部隊”NEST”による防衛作戦が行われている。
しかし、戦闘の度にもたらされる損害が激しく本編開始直後の戦闘では南凪区の約半分が壊滅した。さすがの日本政府もこれには頭を痛めており、しまいには「オートボットたちがいるから、彼らを追ってディセプティコンがやって来ているのでは?」という疑いをもたれる。
第2章でトランスフォーマーたちがはるか昔から地球に来ていたことが分かり、様々な時代や国で魔法少女と時に敵対し、時には友として脅威に立ち向かっていたことがわかる。
また、ディセプティコンはメガトロン復活を目指す傍ら、魔法少女を〈オールスパーク〉に代わる新たなエネルギーと見始めていることが判明する。
やがて、復活したメガトロンは全世界に潜伏するディセプティコンを日本に呼び集め、瞬く間に神浜を占拠。
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